スタパ齋藤の猫がたりVol.112

リアルな猫になりきるゲーム「Stray」にハマってしまった

[2022/08/10 6:01 am | スタパ齋藤]

以前から楽しみに待っていたゲームが発売されまして。猫を操作して進むアドベンチャーゲーム(ゲーム中の主人公になって謎解きや冒険をするゲーム)の『Stray』(ストレイ)です。

2022年7月19日発売で、ソニーPS5/PS4およびPC(Steam)に対応。PlayStation Network(PSN)では3,500円(税込)。PalyStationのサブスクリプションサービスPlayStation Plus エクストラなどに加入していれば無料で遊べます。

↓こちらがゲームのトレーラー映像。英語表示ですが、日本語表示に対応しています。

ゲームのトレーラー映像

このゲーム発売前のトレーラー映像を見て「これはっ!」と思った筆者。ちょっと怖そうな部分もあるアクション入りアドベンチャーゲームで、筆者的にはあまり得意でないジャンルです。しかし、猫の動きが超リアル! ゲーム上でこんなにリアルな猫は見たことない!

ということで、発売直後に購入して遊び始めました。評判では「わりと簡単」「短いので手軽にクリアできる」などとありましたが、ソレは半ばゲーム漬けの人たちの評。久々にゲームをする筆者にとってはかなり難しいゲームとなりました。

ただ、期待した猫の動きは素晴らしくよく、想像以上に「猫になること」をしっかり堪能できました。また、背景映像も美しくて臨場感があり、ロボットなどの動きも素晴らしい。BGMや各所に散りばめられたサウンドも素敵です。

ゲームの内容は、平和な世界で暮らしていた野良猫がアクシデントから地下世界に迷いこみ、もとの世界に戻るために冒険しながら進んでいくというもの。人類が滅んでから約700万年後の世界が描かれているものと思われ、人が残したさまざまなテクノロジーを現実味のある映像で体感しつつ進められます。

1980年代に公開された映画『ブレードランナー』のような世界ですが、このゲームの世界には人間がおらず、謎のクリーチャーとロボットだけがいます。ロボットは街に暮らしており、そこには独特の文化が発展しているようですが、それもまた本作独自の“味”として楽しめます。

猫好きなら、このゲームの猫の動きや仕草を確実に楽しめると思います。ただ、猫がアクションをして苦難を乗り越えるゲームでもあります。猫が怖いクリーチャーから逃げたり、監視ロボットから攻撃を受けたりして、ゲームオーバーになったりします(猫は倒れますが露骨な死の表現はありません)。

そんな要素があるゲームなので、たぶんですが、猫好きほど「猫が痛い目に遭ってほしくない、ゲームオーバーだけは避けたい!」といった思い入れが生じ、ほかの多くの「主人公が死ぬことがあるゲーム」よりも「猫を死なせるものか絶対に」という緊張感とともに遊べるゲームになると思います。もしくは、「猫が痛い目に遭うなんて」ということで、ゲームに手を出せないかもしれません。

筆者はこのゲームをもう何度かクリアしました。猫がリアルで愛らしいことも素晴らしいですが、同時にこのゲームの世界には独特の魅力があります。また、ゲーム進行とともに芽生えて変化していくキャラクター間の感情も感動的で、予想とは異なるエンディングは涙を誘います。次作に期待したくなりますし、映画化されてもおかしくないと思いました。

魅力的なゲームですので、興味のある方はぜひ。でもトレーラーを見て「なんか怖そう」と感じたなら、たぶん実際に怖かったり猫の冒険に心が痛んだりするようにも思いますので、やめておいたほうがいいかもしれません。

『Stray』は猫が主人公のアクション・アドベンチャーゲームです。立体的で現実さながらの世界を「猫となって進んでいく」ゲーム
こんな感じで本物のような猫が登場。手前の茶トラ猫が主人公で、プレイヤーはこの猫を自在に動かして物語を進めていきます。背景などもすごい臨場感
猫の動き、息遣い、しぐさ、どれもリアルです。歩いたり、走ったり、ジャンプもできます。爪研ぎをしたり、昼寝をしたり、あるいはゴロゴロいったりも。もちろん「ニャー」「ニャン」などと鳴きます
ゲームの世界はこんな感じ。ロボットが麻雀をしていますが、もちろんそれに猫として参加することができます。つまりは……ですよね、猫だし。ちなみに最初の「ニャニャニャニャ~ンンンン~」みたいな音はロボットの声です。猫の声は動画の最後のほうのひと鳴きです
猫はこの世界を自由に動き回れます。また動き回る姿は猫そのもの。ロボットと猫は交流できます。ロボットの足にスリスリしたりすると、ロボットは顔をハートマークにして喜んだりします
猫が主人公のゲームなので、猫しか進めないような場所へも行けます。屋根の上に飛び乗ったり、配管の上を歩いたり。途中にはさまざまなキャラクターがいて交流できます。これは監視カメラに対して「ニャー」と鳴いた様子。監視カメラと交流(?)できたようです
猫の滑らかな動きが美しい。ただ、猫目線であり、猫は上下方向への移動が多いので、視点が上下に大きく切り替わって“3D酔いしがち”なゲームかもしれません。筆者は最初のころ、30分ほどプレイすると3D酔い。「このゲーム続けるの無理かも」と思いましたが、ある程度プレイし続けたら酔わなくなりました。でも「Strayは3D酔いがひどいから私には無理」という人もいるようです

©2022 BlueTwelve Studio Ltd. Published by Annapurna Interactive under exclusive license. All rights reserved. Annapurna Interactive Privacy Policy & EULA

[スタパ齋藤]