1日にどれくらい野菜を食べたらいいの?

小さいころから「ちゃんと野菜を食べなさい!」と親にいわれ続けましたし、大人になっても「腸内細菌にとって餌となる食物繊維は重要だよ!」って耳にタコができるほど聞いています。みなさんも同じ経験をしているのではないでしょうか。

じゃあ、1日にどれくらいの野菜を食べたらいいのでしょう。数値で示す人はまずいない(そんなに必要じゃないからだけど……)。今回はこの問題にメスを入れてみましょう。

厚生労働省が公開している1日あたりの食物繊維摂取目標量は、成人男性で21g以上、女性で18g以上となっています。例えば、生のキャベツ100gに含まれる食物繊維の量は1.8g。キャベツ1玉は約1㎏なので、例えばOLの女子がキャベツ丸ごと1玉食べると18g前後の食物繊維が摂取でき、その日の目標はクリアとなります。

次に、レタスの場合を考えてみましょう。レタスは1玉300~500gで、食物繊維は100gあたり1.1g含まれています。女性がレタスだけで必要な食物繊維を摂ると仮定すると、1日に4~5玉食べる必要があるんです。

さらに、納豆で例えると、納豆1パック(約50g)の食物繊維は約3gなので、納豆だけで1日に必要な食物繊維を補おうとすると、男性なら市販されている納豆7パックが必要という計算に。

野菜だけだと、かなり難しいことがわかるでしょう。ちなみに、文部科学省が提供している「食品成分データベース」の食品成分ランキングで食物繊維総量を検索すると、こんにゃくやきくらげ、海藻類やキノコ類に多く含まれていることがわかります。毎日の食事で、これらの食材をうまく組み合わせて摂ることが重要なのです。

ちなみに、犬や猫にとっても食物繊維は必要な栄養素といわれており、一般的には5%程度が適量とされています。総合栄養食であればすでに含まれていますが、もし手づくり食を与える場合は参考にしてください。