【犬飼いTIPS】犬にとって理想的な食品!? 高タンパク低カロリーで栄養豊富な豆腐の与え方と注意点

豆腐は栄養価が高く、健康意識の高い人にとって重要な食品です。では、この栄養豊富な豆腐は犬にとっても理想的な食品になるのでしょうか。

多くの愛犬家は、自分たちが食べるものの一部を愛犬に与えたいと考えています。今回は、豆腐の栄養価、与え方や注意点についてのお話です。

豆腐は犬に良いの?

豆腐は犬にとって食べてよい食品です。しかし、私たちが豆腐料理に添える食材やソースの多くは、犬にとって有害になることがあります。愛犬に豆腐を与える場合は、プレーン(調理していない豆腐そのもの)が望ましいです。

もし、調理する場合には余分な材料が一切入っていないことを確認してください。タマネギやニンニク、塩分の多いソースやスープなどは、犬にとって有害です。

豆腐は栄養価の高い食品です。低カロリーながら、豊富な栄養素を含んでいます。高タンパク質であり、カルシウム、鉄、亜鉛、銅、マンガン、セレン、リン、マグネシウムを含んでいます。

豆腐はおやつとして、少量なら犬に与えても問題ありません。体重5㎏あたり、1.5㎝角の豆腐2個程度がよいでしょう。超小型犬は1〜2個、小型犬は2〜4個、中型犬は4〜10個程度になります。

豆腐を与えるときの注意点

豆腐には犬の主食になるほどのタンパク質が含まれていないため、おやつとして与えるのが適切です。ただし、適量にとどめることが大切です。

豆腐の原料である大豆には、イソフラボンが含まれています。イソフラボンは体内で植物エストロゲン様の作用を持つことが知られています。

植物エストロゲンは、動物のエストロゲンとは異なり、犬のホルモンバランスに直接的な影響を与えることは少ないとされています。しかし、過剰に摂取すると、影響を及ぼす可能性があります。

犬は肉食動物であり、本来的には植物由来のエストロゲンには適応していないためです。幼犬や繁殖に使われる可能性のある成犬には、特に注意が必要です。

また、豆腐は犬にとって非常に不快なガスを発生させる可能性があります。特に胃拡張捻転症候群(GDV)を発症しやすい犬種では、潜在的なリスクが高まる可能性があります。

豆腐アレルギーの心配はある?

豆腐は大豆からつくられており、豆腐を食べ続けていると大豆アレルギーを発症する可能性があります。大豆アレルギーを起こすと、顔や耳、足がかゆくなったり、皮膚に異常が出たりします。もともと大豆にアレルギーがある場合、胃腸過敏症になり、嘔吐や下痢を起こす犬もいます。

しかし、ほとんどの犬は豆腐など大豆でつくられた食品を問題なく食べることができます。大豆は、ほあのタンパク質にアレルギーを起こした場合の代用として使われることもあります。

まとめ

豆腐は、おやつとして少量を与える分には栄養価の高い食品です。ただし、調理や味付けなどせず、そのまま与えることを忘れずに。また、大豆にアレルギーがある場合は避けましょう。

もし、豆腐を食べたあとに腹部の不快感、過度の鼓腸、げっぷ、嘔吐、下痢の徴候が見られた場合は、すみやかに獣医師の診察を受けましょう。