【編集興記】「世界気象デー」に考えたい気候変動による私たちの暮らしと災害対策
ちょっと気になったペット関連のトピックスを、編集スタッフが持ち回りで紹介する“不定期”コーナーです。
3月23日は「世界気象デー」です。1950年(昭和25年)のこの日、世界気象機関条約が発効したことを記念して世界気象機関(WMO)が発足10周年の1960年に制定しました。
今年は、世界気象機関の前身である国際気象機関(IMO)が1873年(明治6年)に創立されてから150周年であり、今回のテーマは、これまでの気象業務の歴史と将来の発展を見据えて「世代を超えた気象、気候、水の未来」となっています。
気象、気候、水循環には国境や政治的な境界線はなく、国際的な協力が不可欠です。そして、現在と未来の世代のために、科学技術の進歩を社会へのサービスに活用する際の道しるべとなるものとしています。
ちなみに、昨年のテーマは「早めの警戒、早めの行動」で、防災のための気象・水・気候情報の重要性にスポットライトを当てていました。
近年、気候変動の結果、世界の多くの地域で気象、気候、水に関する極端な現象がより頻繁に、より激しく起こるようになっています。それは、日本でも同様です。
地球温暖化により、真夏日・猛暑日の日数が増加傾向にあります。また、雨の日が減少している反面、豪雨が増加したり、積雪量は減少しつつもドカ雪の強度が増すことが懸念されています。
こうした気候変動は、私たちの暮らしへの影響も大きいといえます。例えば、夏場の熱中症。ここ最近は、死亡者数が増加傾向にあり、特に東日本以北で2倍以上に増加することが予測されています。
犬や猫も熱中症になるケースが報告されており、夏場には室内の温度管理が大切になります。また、犬を散歩させる場合は、特に注意が必要です。環境省や気象庁は「熱中症警戒アラート」で注意を喚起しています。
台風や豪雨の増加も顕著です。河川の氾濫や洪水被害、土砂災害など記憶に新しく、今後も同様の甚大な被害が各地で生じることが懸念されています。
ペットがいる家庭では「同行避難」が推進されています。環境省は、これまでの災害におけるさまざまな事例を盛り込んだ「人とペットの災害対策ガイドライン」を公開しています。
ペトハピでも「ペットも守る防災対策」と題して、ペットの暮らす家庭の災害対策を11回にわたって紹介しています。「世界気象デー」に今一度、災害への心構えと準備を考えてみませんか? ペットの命を守れるのは、飼い主であるあなたしかいないのですから。
コメントを送信