酷暑の夏、停電・断水からペットの健康を守る方法〜特に注意したいのが「熱中症」疑われる症状は?

[2023/08/17 6:01 am | 編集部]

酷暑の夏、停電・断水からペットの健康を守る方法

特に注意したいのが「熱中症」疑われる症状は?

東洋経済オンライン | 2023/08/11

元記事を読む

このコーナーでは、注目ニュースに対する編集部や識者のコメントを紹介します。

南鳥島近海で発生した台風7号(ラン)はゆっくりと北上し、15日朝に和歌山県へ上陸後、近畿地方を横断して日本海に達しました。

お盆の期間と重なり、帰省や旅行など大きな影響が出るなど、日本列島は大混乱になりました。交通機関は運休や欠航が相次ぎ、高速道路も通行止めになった路線もあり、お盆休みのUターンを直撃しました。

各地で豪雨・暴風の被害が出ました。8月の月降水量の2倍を超えた地域もあり、鳥取市では大雨特別警報が出されました。河川の増水も各地で発生し、兵庫県の円山川では野生の鹿が川に流されました。

また、土砂災害警戒情報が16都府県84市町村に出されました。鳥取市では土砂崩れで道路が寸断され1,200人超が孤立状態となり断水も発生しました。

今回の台風は進路予測どおり進んだことで、ある程度準備や計画ができたようですが、それでも被害は予想を超えてしまいます。

この記事で指摘されているように、この時期の自然災害は命を落とす危険性が高くなります。フードや水などはストックすることは可能ですが、停電はどうにもなりません。

エアコンは難しいとしても、扇風機や冷風機をまわせるだけの電力があれば、命をつなぐことは可能になります。今回の台風でも関西圏で約5.8万世帯、中部圏で約3.8万世帯が停電しました。

経済産業省の調査資料によると、停電から復旧では1日以内が多く、エリアごとに復旧時間の差こそあれ、概ね2日以内に電力が復旧しているそうです。

そう考えると、2日間は扇風機などを稼働できる電源を確保できればなんとかなりそうです。ペットと暮らす家庭で検討したいのが「ポータブル電源」です。

昨今はアウトドアやキャンプなどでの活用されるケースもあり、いろいろな製品が販売されています。では、災害対策として導入するにはどのような製品がよいのでしょうか。

まず重要なのがバッテリーの容量です。ネットで調べると、防災には1,000Wh以上は必要というのが一般的のようです。

このWh(ワットアワー)とは、1時間で消費できる電力の量ということです。ちなみにW(ワット)は消費電力のことです。

例えば、一般的な扇風機の消費電力は20~40Wくらいです。1,000Whのポータブル電源であれば、約25〜50時間稼働させることができます。スポット的に冷たい風を送ってくれる小型冷風機・冷風扇なら5~20Wなので、さらに長時間の稼働が可能です。

情報を得たり連絡をとりあうためのスマートフォンは5~20W、ノートパソコンは20~30Wとなります。災害時に最低限稼働させたい電化製品の定格消費電力を、あらかじめ確認しておくとよいでしょう。

ただし、ポータブル電源の容量(Wh)は、100%使えるということではありません。メーカーによって異なりますが、実際に使える容量は75~90%程度が一般的です。ですので、容量が1,000Whと記載されていてても、実稼働値は750〜900Whとなるので、注意が必要です。

また、ポータブル電源と一緒にソーラーパネルを準備しておけば、災害時も太陽光で電力を生み出すことができ、充電を気にすることなくポータブル電源を使用できます。セットになった製品もあるので、検討するとよいでしょう。

地球温暖化の影響で、台風の発生頻度だけでなく規模が巨大化しています。その結果、豪雨や防風などの災害の規模や範囲が激甚化しています。

大切な家族であるペットの命を守れるのは、飼い主であるあなたしかいません。 飼い主の責務を全うするためにも、災害への備えは必須です。

[編集部]