「犬の介護に役立つ本」ダイジェスト Vol.4

お財布との相談も欠かせない愛犬の介護。知っておきたい診療料金の平均額

[2015/12/08 7:00 am | 編集部]

介護生活中には、ワンちゃんが病気やけがをすることもあります。

そうすると心配なのが、医療費です。

獣医療は人の医療とは違って自由診療です。病院で行なわれる医療行為に対する報酬額は、それぞれの病院が独自に定めているので、窓口で支払う負担額も病院により異なります。

また、私たちが病院にかかったときのように、健康保険による医療費の一部負担もありません。

ここに示した金額は、日本獣医師学会の調査による獣医療にかかる診療料金の平均額です。

動物病院で医療を受けると、およそこの程度の金額を支払うことになるという目安になるので、ぜひ参考にしてください。

無理のない介護のために、介護サービスを上手に活用しよう

家族で力をあわせても十分な労働力や時間をつくることができない場合は、おサイフと相談しながら介護サービスを利用するのもひとつの手です。

介護生活は平均して1~3年間ほどにおよぶことがありますから、手を抜けるところは抜いて、無理のない介護プランを立て、実践していきましょう。

介護サービスの種類

ワンちゃんが利用できる介護サービスには、主に「ペットシッター(訪問介護)」「デイケア」「ショートステイ」「老犬ホーム」の4つがあります。

ペットシッター(訪問介護)

自宅にシッターさんが来て面倒をみてくれるサービス。飼い主さんの急な用事で終日家を留守にする場合や、環境の変化に敏感で、施設に預けるのが難しい場合などに利用します。

デイケア

施設で数時間単位で預かってもらうサービス。日中に飼い主さんが出かけなければならないときに利用します。

ショートステイ

旅行や仕事での急な出張で家を空けなくてはならないとき、1週間程度まで施設で預かってもらうサービス。

老犬ホーム

年単位で施設に預けることができるサービス。終身タイプのホームもあります。

介護サービス費用の目安

介護費用の工面が難しい… そんな状況に陥らないための転ばぬ先の杖「ペット保険」

ワンちゃんには健康保険がないので、動物病院で受けた医療は全額自己負担になってしまいます。そこで、いざというときに、お金のことで困らないよう、上手に活用したいのがペット保険です。

現在、多くの保険会社がさまざまな独自のサービスを提供しています。自分が必要とするカバー内容にあわせて保険を選ぶと良いでしょう。

主なペット保険会社

 

この記事は、山と渓谷社より発売中の単行本『犬の介護に役立つ本』の一部を特別に公開しているものです。

『犬の介護に役立つ本』
本田 英隆[監修]、高垣 育/上田 泰正[著]、山と渓谷社 刊 価格 1296円+税

介護を始めるための準備や、「薬を飲まない」「認知症による徘徊」など介護の「困った」に答えるQ&A、もっとも大変な排泄・服薬・食事の介助のコツなど、介護者である飼い主さんの気持ちに寄り添う本。

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