【猫飼いTIPS】猫はよくテレビを見るけれど楽しいの? 番組の好き嫌いはある?
愛猫がテレビにかぶりついているシーンを見かけたことはありませんか? 動物番組でウサギやリスなどの小動物がちょこちょこ動いていたり、鳥が飛んでいるシーンなどを見たりすると、もう夢中になって画面に接近していきます。
鳴き声などが聞こえると、さらに興奮状態になるはずです。画面をバシバシ叩いたり、体当たりをすることもあります。しかし、どんな番組にも反応しているわけではありません。じつはじっと画面を眺めていることのほうが多いようです。今回は、猫とテレビに関するお話です。
テレビを見る猫は約5割
ピーネストジャパンが運営するWebサイトねこちゃんホンポが、猫の飼い主500名(男女25歳~60歳)を対象に「猫とテレビに関するアンケート」を実施しました。
「愛猫はテレビを見ますか?」という質問では、テレビを見るが49.2%、見ないが50.8%で約5割の猫がテレビを見ていることがわかりました。「愛猫が見るテレビ番組のジャンルを教えてください」という質問では、動物・ペットの番組が190票でもっとも多い結果となりました。
猫の視力は人間の4分の1とされていて、解像力も低いので、静止しているものはぼんやりとしか見えないそうです。しかし、動体視力は人間の4倍ほどあるといわれていて、1秒間に4㎜というほんの少しの動きでも感知できるため、動くものに興味を持つのは本能によるものだとしています。
同アンケートの「愛猫がテレビを見ているときの姿は?」という質問では、テレビ画面の前でじっと見ているが56.5%という結果となり、意外にもじゃれたり動きながら見ているが8.1%と少ないことがわかりました。
激しい動きのある番組が好きだけど……
猫が好きなのは、動きのある番組です。狩猟本能をくすぐるような、激しい動きのある番組に興味津々になります。動物・ペットの番組をもっとも好むようですが、じつは猫は動物そのものを認識しているのではなく、動きに反応しています。
そのため、動きの激しいスポーツ番組なども大好きで、特にボールや選手が素早くあちらこちらを動き回る球技に夢中になります。例えば、サッカーやバスケットボール、卓球にテニスなどです。また、次々に動きが変化するフィギュアスケートも大好きです。
しかし、スポーツ番組でもマラソンや水泳など動きが単調で変化に乏しいものは興味がないようです。そして、最初は獲物を捕らえようとじゃれたり、猫パンチをしながらチャレンジしていた猫も、それが虚像だと気が付くと何の反応もしなくなることもあります。「テレビ画面の前でじっと見ている」というアンケート結果は、ある程度の猫の学習の成果なのかもしれません。
テレビの画像がカクカク見えるのが楽しい
日本のテレビ放送は、1秒間に約30枚の静止画(フレーム画)を連続表示することで動く映像として見せています。専門的には「フレームレート」と呼び、地デジ放送は30fpsとなります。フレームレートの数値が高いとよりスムーズで、低いと古い映画のようなカクカクとした動きになります。
30fpsの映像は人間にはスムーズに動いているように見えますが、動体視力の優れた猫には約30枚の静止画がカクカクと見えているとされています。その動きをおもしろい、楽しいと感じて、猫はテレビを見ているとか。
動きのある番組が好きなのか、カクカクが楽しいのか。いずれにしても猫は、動きにそそられてテレビを食い入るように見ているということです。
まとめ
猫は動きのある番組が大好きです。しかし、それにも個体差がありそれぞれ好みも違います。愛猫がよく反応するテレビ番組を探して、録画しておくと役に立ちます。
録画映像や、テレビ番組、DVDなどを留守番時に流しておけば、愛猫が退屈に思わないで済むかもしれません。まずは、愛猫にいろいろなテレビ番組を見せて、どの番組を好むのか探してみませんか。
コメントを送信