【犬飼いTIPS】暑い日や散歩の前には「熱中症警戒アラート」をチェックしよう

梅雨のシーズンになりました。ジメジメと湿度が高く、家でも外でも過ごしにくい日々が続きます。愛犬家にとっては苦手なシーズンかもしれません。しかし、すでに「真夏日」があり、近年は季節外れの暑さが増えています。また、今後は夏に向けて気温・湿度が上昇する日が増えていきます。これからのシーズンで気をつけなければならないのは熱中症です。今回は、飼い主にぜひとも有効活用してもらいたい「熱中症警戒アラート」についてのお話です。

「熱中症警戒アラート」ってなに?

熱中症警戒アラートは、熱中症の危険性が極めて高い暑熱環境になると、予想される日の前日夕方または当日早朝に都道府県ごと(北海道、鹿児島、沖縄は予報区単位)に発表されるもので、環境省や気象庁の熱中症予防情報サイトに掲載されています。

熱中症を予防するためには、暑さを避けることがもっとも重要で、このアラートが発表された日には、外出をできるだけ控え、昼夜を問わずエアコン等を使用して部屋の温度を調節することが大切とされています。熱中症のリスクが高いのは、高齢者や子ども、持病のある方、肥満の方、障害のある方などです。

これは犬にも当てはまります。シニア犬や子犬、持病のある犬に肥満の犬、障害のある犬などは同じように熱中症のリスクが高いのです。また、犬は基本的に被毛を体にまとっていますので、飼い主より暑さを感じやすく、熱中症のリスクはより高いといえます。熱中症警戒アラートは、飼い主と愛犬を熱中症から守るために日々チェックすることをオススメします。

■熱中症予防情報サイト
環境省:https://www.wbgt.env.go.jp/
気象庁:https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/kurashi/netsu.html


アラートが出たらどんなことに気をつけたらいいの?

自分が住んでいる地域に熱中症警戒アラートが出たら、まずは普段以上に「熱中症予防行動」を実践することが大切です。飼い主と愛犬は、どのような対策をしたらよいのでしょうか。

【全国の暑さ指数(WBGT)から自分の住む地域の指数を確認する】
「暑さ指数(WBGT)」とは、気温や湿度、輻射熱(日差し等)からなる熱中症の危険性を示す指標で、「危険」「厳重警戒」「警戒」「注意」「ほぼ安全」の5段階があります。

【いつもより多く水分を多めにとるようにする】
その日の気温や食事に含まれている水分量などに左右されますが、人の場合は1日あたり1.2ℓが目安といわ れています。犬では体重1㎏あたり50~60㎖といわれていますので、それ以上の水分を積極的に取る必要が あります。しかし、愛犬がゴクゴクと水を飲んでくれるとは限りません。普段から水を飲む量が少ない場合には、ご飯の水分量を増やす、水に味をつける、水分の多い食品を与える、氷を舐めさせるなどの工夫をしてみましょう。

【昼夜に関わらずエアコンを稼働させる】
室内であっても部屋の温度が上昇すれば熱中症の危険があります。特に「警戒」~「危険」のアラートが出た場合には室温を確認しながら、エアコンを稼働しましょう。電気代を心配して我慢をする飼い主がいますが、愛犬は被毛があるぶんだけ飼い主よりも暑さを感じています。また犬は汗腺が肉球にしかないので、熱を体内にためやすいため、より熱中症のリスクが高いのです。飼い主以上にエアコンが必要だということを心に留めておきましょう。

【散歩は早朝、あるいは日没後なるべく遅い時間帯にする】
飼い主にとっても、愛犬にとっても熱中症にならないようにするには、気温が低く、アスファルトの温度も低い時間に散歩に行くのが最適です。詳しくは【犬との暮らしで知っておきたいこと】夏の散歩に最適な時間帯をご存知ですか?を参考にしてください。

【涼しい服にする、冷感グッズを使用する】
アラートが出た日は、飼い主は涼しい服、愛犬には犬用の冷感グッズなどを使用するとより快適でしょう。犬用にもいろいろな商品が販売されています。例えば、クールマットや冷却タオル、冷感ネックタオル、クーリングベストなどがあります。その日の気温や用途に合わせて使い分けるとよいでしょう。

まとめ

「熱中症警戒アラート」は事前に登録をしていれば、メール配信サービスも利用できます。夏になれば毎日気になる暑さなので、サービスを利用するのはとても便利です。また、LINEのアカウントで「環境省」で通知も可能です。便利なサービスを有効活用して、飼い主と愛犬の熱中症対策をしましょう。