種は違えどブリーダーの思いは同じですね

先日、ご縁があってウーパールーパーの赤ちゃんをブリーダーのAさんから譲っていただくことになりました。まだ、1.5センチ程度の小さな小さなウーパールーパーが12匹。目を凝らして見てもメダカにしか見えないくらいの大きさです。お弁当箱程度のタッパーに4匹ずつ分けて入っています。それをブリーダーさんから受け取りました。

この時期のウーパールーパーは、結構手がかかります。水温は10℃以上で24℃以下に保ちます。ご飯を食べやすくするために水位は低め。汚れやフンはこまめに掃除します。毎日、半分の水を入れ替えます。この水もカルキ抜きをしたもので、もともとの水と新しい水の水温を同じにする必要があります。大きなスポイトを使用して水を入れ替えるのですが、スポイトにウーパールーパーの赤ちゃんが吸い込まれないように気をつけながら行います。

食べるご飯は「ブラインシュリンプ」。塩水湖に生息する動物プランクトンの一種で、卵から孵化させて使用します。これがまた手がかかります。塩水のなかに卵を入れて、水温を23~30℃に保ち、そのまま24時間以上置いて孵化させます。光を当てると集まる習性があるので、懐中電灯などで光を当てて、集まったところをスポイトで取り、それをウーパールーパーの赤ちゃんに1日2~3回与えます。お腹の部分がオレンジ色に見えたら食べている証拠です。それを確認しながら育てていきます。少し大きくなると冷凍赤虫やウーパールーパー用の固形のフード、サーモンの刺身などを食べるそうです。

育て方を事細かに教えて頂きました。手書きの説明書きの冒頭には「末永くウパちゃんと暮らすために♡」と書かれていて、赤ちゃんたちが入ってお腹が大きい時のママウパの写真までいただきました。そのほか、スポイトやプラスチックの水槽、ブラインシュリンプの卵、塩水などしばらくの間、困らないようにと飼育用品をいただきました。また、いつでもわからないことがあれば連絡くださいと言っていただき、とても安心しました。

私は猫のブリーダー、Aさんはウーパールーパーのブリーダー。「種」は違えど、心から惚れ込んだ「種」を繁殖し、子育てのサポートをし、飼い主さんに託すというその熱い思いは同じでした。話せば話すほど、共通の思いがあることを感じましたし、ブリーダーとして勉強になる部分もたくさんありました。

素敵な出会いに感謝しながら、飼い主としてウーパールーパーの赤ちゃんをしっかり育てようと思いました。大きくなった姿をAさんに見てもらう日を楽しみにしながら。