湿度管理の重要性を再認識
冬場は乾燥するので、湿度がとても低くなります。私たち人間同様に、その乾燥が犬や猫の健康リスクを高める要因となるとされています。
湿度不足になると、皮膚から蒸散する水分量が増加するために体感温度が低くなったり、皮膚が乾燥して肌荒れや痒みの症状が出たり、口・鼻・目などの粘膜が乾燥してウイルスや細菌などに感染しやすくなるのです。
そのため、わが家では一番最適とされる50~60%の湿度を保つように、湿度設定ができる加湿器で24時間管理しています。
猫たちのいる部屋はエアコンで温度管理をしていますが、信楽はとても寒いので設定温度になかなか届かずエアコンが全力で稼働していることも多々あります。
そうなると乾燥もしやすくなり、小さな加湿器ではその快適な湿度を保つことができません。そのため、大容量のタンクを備えた大きな加湿器を設置しています。
しかし、私は先日大きな失敗をしてしまったのです。毎日、部屋ごとに設置している加湿器のタンクの量をチェックして水量が不足しないようにしていたのですが、1Fの1部屋のチェックを忘れてしまったのです。
その日の深夜の気温はマイナス4℃。長時間にわたってエアコンが全力で稼働していたのでしょう。朝、その部屋に行くと加湿器が表示する湿度は34%しかありませんでした。「しまった!」と私は急いで加湿器のタンクを満水にしました。
猫たちの様子を見ましたが、変わった様子はありません。そう安堵した翌日、エキゾチックショートヘアの男の子の左目が腫れていて、目やにを出しています。何が原因で腫れているのかわからず、とりあえず抗生剤を飲ませて様子を見ることにしました。
しかし、その翌日、今度はメインクーンの男の子の両目が真っ赤に腫れて、咳のような症状も見られます。すぐに病院へ行き、薬を処方してもらいました。何かのウイルスにやられたようです。同じ部屋にいたメインクーンの女の子2匹も症状は軽いものの、同じような症状になりました。
全員に薬を飲ませ、エアコンの乾燥に負けないように加湿器を1台増設して50~60%の湿度を保ち、換気も頻繁に行うようにしました。すると2日後には、全員快方に向かいました。
症状がそれほどひどくならずに済んだのは、湿度でウイルスの増殖を防いだからだと思います。冬場は乾燥に注意しなければと思っていましたが、改めて「湿度管理はとても大事」と感じたのでした。皆さんもお気をつけくださいね。