実在の猫がモデルの絵本『ぼくの名前はトラ ~震災を駆け抜けたノラ猫~』

みらいパブリッシングは、実在の猫をモデルにした絵本『ぼくの名前はトラ ~震災を駆け抜けたノラ猫~』をモモンガプレスより発売しました。

阪神・淡路大震災から、間もなく30年。「災害の記憶を風化させず、次の世代に語り継いでいきたい」という著者の想いが、一冊の絵本になりました。震災と孤独を乗り越えた猫の、新たな友情と絆の物語。災害時のペットの境遇や家族の大切さについて、あらためて考えさせられます。

大好きなおばあさんと、友達同士として仲良く暮らしていた猫、トラ。
しかし阪神・淡路大震災の発生で、その生活は一変してしまいます。
おばあさんがトラを連れて避難所に入ろうとしても「ペットは無理だよ」と断られ、
新しい飼い主が見つかっても、トラは元のお家に帰りたくて仕方ありません。

「猫は遠くに連れて行かれても、住んでいた家へ帰ることができるんだ」

ついに新しい飼い主の家を飛び出したトラですが、おばあさんと暮らしたお家はもうなくなっていて、そのままノラ猫になってしまいます。過酷な環境のなかで生き抜いていたある日、トラは昔のおばあさんと似た足音を聞き……

困難のなかで希望を見つける力、そして新しい家族との絆が描かれたこの物語は、読む人の心を強く揺さぶることでしょう。

著 者宮寺 良平
挿 絵本庄 以知子
判 型A5判32ページ(オールカラー)
ISBN978-4434352058
URLhttps://miraipub.jp/books/31360/