【猫飼いTIPS】猫のフケと猫アレルギーを軽減する方法
猫のフケには、一部の人にアレルギー反応を引き起こす可能性のあるタンパク質が含まれています。かゆみ、涙目、くしゃみ、鼻水、咳を引き起こす可能性があります。また、喘息やじんましんを発症する人もいます。猫アレルギーは、猫と一緒にいる楽しみを奪ってしまいます。
猫アレルギーは、猫のフケや毛が主な原因として指摘されることが多いですが、そう単純ではなさそうです。今回は、猫のフケについて、また猫のアレルゲンを取り除く方法についてのお話です。
猫のフケとは?
一般的にフケと呼ばれてるものは、「落屑(らくせつ)」といいます。猫が通常の成長サイクルの一環として自然に脱落する目に見えない皮膚細胞「鱗屑(りんせつ)」が蓄積して塊になり、剥がれ落ちて見えるようになったものを指します。
ここでは、わかりやすく鱗屑をフケとします。フケ(鱗屑)は超微粒子で目に見えませんが、家のなかのあらゆるところに付着しています。壁や家具、寝具、そして空気中にも浮遊している可能性があります。
猫のフケはアレルギーにどう影響する?
猫アレルギーを持つ人は、20%程度いるとされています。5人に1人というと、糖尿病や精神疾患、認知症と同じ数になります。猫アレルギーの人は、猫のフケに含まれるタンパク質に敏感な場合があります。しかしほとんどの場合、猫アレルギーは、猫の唾液に含まれるタンパク質によって引き起こされます。
猫は毛づくろいが好きで、いつも自分の体を舐めています。猫の唾液に含まれるタンパク質は、皮膚や被毛に付着します。時間が経つにつれて、唾液は乾燥し、蓄積され、それ自体あるいは抜け毛やフケと一緒に剥がれ落ちるのです。
すべての猫は唾液中に「Fel d 1」と呼ばれるタンパク質を持っていますが、そのレベルはさまざまです。猫アレルギーの人が、ある猫には平気でも、ほかの猫に触れたとたんに大きな反応を示すのはそのためです。
また、子猫がアレルギーを引き起こしにくい理由も、このことが関係しています。子猫はあまり毛づくろいをしません。つまり、猫が成長して自分で毛づくろいを始めるまで、アレルギー反応が出るかどうかを判断するのは難しいのです。
猫のフケやアレルゲンは取り除けるの?
猫の唾液でコーティングされたフケや抜け毛は、家のなかのあらゆるところに付着し空気中を浮遊します。エアコンなどの空調システムで、さらに拡散することもあります。
家庭内の猫アレルゲンを減らすには、ふたつのことをする必要があります。猫が放出するアレルゲンの数を減らすこと、すでにあるアレルゲンを除去することです。
猫のフケを減らすには?
猫のフケや抜け毛の量を減らすには、猫を定期的に洗うのがもっとも効果的です。定期的なシャンプーは、猫の毛に付着した唾液や古い毛を取り除き、家のなかに毛が落ちるのを防ぐことができます。
ドライシャンプーには注意が必要です。普通の猫用シャンプーのように、フケ、抜け毛、唾液の蓄積を取り除くことはできません。猫アレルギーを防ぐためには、アレルゲンを物理的に取り除く必要があるのです。
家のアレルゲンを減らす方法
猫のフケや抜け毛は表面に付着しています。そのため、床や家具などを定期的に掃除することで、猫のアレルゲンへの曝露を減らすことができます。また、カーペットを外してフローリングなどにする、寝室に猫を入れない、猫を撫でたり遊んだりした後は服を着替える、空気清浄機を使って空気中のアレルゲンを除去するなども検討するとよいでしょう。
まとめ
猫アレルギー体質の人が猫を飼う場合は、まず猫と一緒に過ごして、自分の反応を確認することが大切です。例えば、猫を飼っている友人や知人の家に何度か遊びに行ってみたり、猫カフェに行ってみるなどです。
くしゃみなどの反応が出ないことが理想です。安易に飼って、猫アレルギーが出たからと手放すことになっては飼い主も猫も辛い思いをすることになります。
猫アレルギーを持っている場合、前述したようなステップを踏むことで、アレルギー反応を軽減することができるかもしれません。くしゃみや痒みが減れば飼い主も明るい気持ちになり、その分だけ猫も幸せになれるはずです。
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