ゾエティス・ジャパン、猫の変形性関節症に待望の新薬「ソレンシア」を動物病院で発売

ゾエティス・ジャパンは、猫の変形性関節症(OA)に伴う疼痛の緩和を目的とした動物用医薬品「ソレンシア」を発売しました。

「ソレンシア」は、猫の変形性関節症治療薬として、世界初の抗NGFモノクローナル抗体製剤です。NGF(神経成長因子)は慢性疼痛に関与するとされ、本剤がNGFと結合することにより、NGFが関与する疼痛を緩和します。モノクローナル抗体製剤は、従来OA疼痛緩和に使用されてきた非ステロイド系抗炎症剤(NSAIDs)と異なる作用機序により、猫の肝臓や腎臓、消化器への負担を最小限に抑える治療薬です。

現在、日本では1歳以上で約74%、12歳超で90%の猫が変形性関節症の痛みの徴候を示していると報告されています。しかし、治療率は約2%にとどまっていること、飼い主の約70%が猫の変形性関節症という疾患自体を知らなかったことが、同社の調査で明らかになりました。

愛猫に変形性関節症の疑いがある際は、動物病院で相談するとよいでしょう。