散歩中に“夫婦喧嘩は犬も食わない”状況に出くわした話
「夫婦喧嘩は犬も食わぬ」とは、夫婦喧嘩はつまらない原因であったり、一時的なものであったりするから、他人が間に入って仲裁したり心配するものではないというたとえです。じつは、先日愛犬と散歩に出かけた際にこの言葉が頭に浮かぶような出来事がありました。
いつも散歩に行く「陶芸の森」を愛犬のジギーベイとリーティラと歩いていたところ、携帯電話で怒鳴っている年配の女性と遭遇しました。はっきりと会話がわかるくらいの大きな声なので、嫌でも耳に入ってきました。どうやら相手はご主人のようで、勝手にあちこち歩き回ってしまったため奥様が探し回っていたようなのです。
しばらく電話にも気が付かなかったようで、それはもうすごい剣幕で怒鳴っています。「なんで何も言わずに歩き回るのよ。一緒に来ているのだから一緒に行けばいいでしょ!」などと何度も何度も同じことを言っているのです。
私はご主人はどこにいるのだろうと気になり辺りを見回すと、電話しながら階段を降りてくる男性を見つけました。「あっ、あの人がご主人だな」と思いました。
これまた大きな声で、ご主人の会話も耳に入ってきました。なぜ奥さんは何度も同じことを言っているんだろうと思っていたら、ご主人も負けじと反論していて話が堂々巡りになっていたのです。「僕はあっちを歩いてくると言ったよ。聞いてなかったのは君だろ!」と主張しています。お互い興奮しているのか、もう携帯がなくても声が聞こえる距離になっても、まだ携帯を使って怒鳴り合っています。こりゃダメだ……。
どうしてもその2人の近くを通らなければならず歩いて行くと、ジギーベイもリーティラも上目使いにそのご夫婦をチラチラ見ながらそそくさと通り過ぎました。そして、2~3歩進んでは振り返り、そのご夫婦のことを見ています。普段なら人を見ると、嬉しくて近づく愛犬ですが、今日はまさに「夫婦喧嘩は犬も食わない」といった行動でした。
あのご夫婦、ことわざのとおり仲直りしたとことでしょう(笑)。
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