ペットと暮らす家庭には見守りカメラがあるといい~健全なブリーダーが「Arlo Essential」を導入したワケ~

コロナ禍でペットを迎える人が増えています。ペットフード協会が発表した「2020年度全国犬猫飼育実態調査」では、前年比で約15%も新規飼育者が増えたとしています。先を見通しづらい状況であっても、感染を予防しながら前向きに日常生活を送っているのではないでしょうか。

withコロナの時代になり、ライフスタイルも変わってきているようです。家にいる時間が増えたことにより、自宅での生活の質を向上させる動きが顕著です。なかでもペットと過ごす時間は、私たちに潤いと幸せをもたらしてくれます。そんな彼らには、快適にストレスなく過ごせるようにしてあげたいものです。

見守りカメラがあるといいこと

テレワークが推奨されているといっても、まったく外出しないわけではありません。回数は減っても週に何度か出社している人もいることでしょう。外出中にはふと「留守中のペットは大丈夫だろうか」と心配になることがありますが、みなさんはいかがですか?

コロナ禍で新たにペットを迎えた場合には、飼い主が家にいる時間が長く、彼らにしてみれば「いつも一緒」が当たり前。しかし、テレワークも状況により変わるので、出社する日が増えることもあります。また、コロナ禍が終息に向かえば、当然のように外出することも増えるでしょう。飼い主が留守にする時間が増えれば、ペットはいつもとは違う状況に混乱することになるのです。

単独で行動する猫はそれほど大きな影響はないのですが、群れで行動してきた犬にとっては、環境が変わることによってストレスを感じ、問題行動を起こす可能性が高まります。以前、「通常の生活に戻った時、愛犬が留守番に対応できるようにするために」でご紹介したとおり、トレーニングが必要なのです。

そんなときに役立つのが「見守りカメラ」です。単に家にいるペットが何をしているのかを見たり話しかけたりするだけでなく、問題行動やその兆候を確認することもできるのです。状況が分かれば、その解決への道筋は見えてきます。トレーナーに依頼する場合でも、愛犬の状況を事前に確認できれば、スムーズに対処することができます。

見守りカメラの絶対条件

「ペット」「見守り」「カメラ」と検索すると、沢山の製品が販売されており、どれを選んだらいいのか迷ってしまいます。ペットの動きを追いかけて様子を確認できたり、おやつが飛び出るなどおもちゃの要素を持つ製品もあります。それぞれ機能に違いがありますが、「見守りカメラ」に本当に必要な機能を考えてみましょう。

 ①高解像度であること
 ②広視野角であること
 ③ワイヤレスであること
 ④自動録画、アラート機能があること


順にご説明しましょう。

【高解像度であること】
 結論からいえば、カメラは最低でもフルHD(1080P)の解像度があったほうがいいです。画面解像度が高くなるほど、きめ細かく滑らか=美しい映像になるからです。ギザギザと荒れた映像を見たことがあるかもしれませんが、それは解像度が低いということです。

 しかし、解像度は高ければよいということでもありません。テレビでは4Kが普通になり、なかには8Kという超高解像度のものまであります。しかし、高解像度になればなるほどデータ容量が増え、それだけネットワークにも負荷がかかり、動画がうまく再生できないこともあるのです。停止してしまったり、映像がカクカクするのはそうした問題もあります。バランスが大切だとういうことです。

【広視野角であること】
 駅や商業施設で見かける監視カメラは、撮影できる範囲が広い広視野角です。死角(見えない場所)があると、セキュリティにならないからです。それは、ペットの見守りでも同じです。部屋全体が見渡せる広視野角であれば、その瞬間に愛犬や愛猫がどこで何をしているのか、何が起こっているのかをもれなく確認することができます。

 ペットは予想外の動きをしたり、想像以上に素早いものです。また、ペットが2頭以上の場合もあるでしょう。そうした環境に対応できるのは、動きに反応して動くカメラではなく、広視野角カメラしかないと思っています。筆者はこれまでいろいろなカメラを使ってきましたが、視野角は120度は必要だと考えています。

【ワイヤレスであること】
 実際はこれがもっとも重要と感じています。電化製品は、コードで電源を供給する/充電するの2通りあります。見守りカメラに適しているのは「充電式」です。その理由は安全面です。犬や猫はコードで遊んだり、噛んだりしてしまいます。特に幼齢であるほど顕著です。

 電気コードは、電流が流れる導線と、その周りは安全のためにプラスチックやゴム性の絶縁体で包まれています。しかし、これが犬や猫にとっては、かっこうのおもちゃになってしまうのです。噛んで導線がむき出しになったり、切れてしまった場合には感電の危険があります。

 また、カメラは広視野角で部屋全体を見渡せるものがいいと説明しましたが、その場合ある程度の高さに設置することになります。最適な場所にコンセントがあればいいのですが、ない場合は壁に延長コードが這うことになり、部屋の雰囲気を損なうことになります。安全性や美観などを考えると、カメラはワイヤレスが最適なのです。

【自動録画、アラート機能があること】
 何か動きがあった時に自動的に録画してくれたり、アラートでお知らせしてくれる機能は重要です。つねに留守番をしているペットを見ていることはできません。仕事の休憩時間や移動時間の確認が多いのではないでしょうか。

 通常、ペットは昼間の時間帯は寝ていることが多いのですが、何かの拍子に急に活動を始めることもあります。この現象は「Zoomies(ズーミー)」と呼ばれますが、それは決まった時間に起こるわけではありません。たままた見ているときに起これば確認できますが、その可能性は低いでしょう。

 しかし、見守りカメラが急な動きを感知して自動で録画してくれたら、あとで確認することができます。そういった機能があることは重要です。

完全ワイヤレスの「Arlo Essential スポットライトカメラ」

筆者が「Arlo Essential スポットライトカメラ」を選んだ理由

筆者は、20年以上もメインクーンのブリーダーとして、愛犬家としてもたくさんの猫や犬たちと暮らしてきました。スタンダードを学ぶために全国のキャットショーに参加したり、ペットジャーナリストとして取材に出ることもあり、その間に必要に応じて愛猫や愛犬たちの様子を確認する必要があります。

わが家では、猫たちは基本的にひとつの部屋に数頭がフリーで生活しています。筆者がいるところでは、仲良くしていて問題がないように見えます。しかし、猫たちだけのときには、まれに何かのきっかけで喧嘩を始めるときがあるのです。そうなれば当事者だけでなく、まわりの猫にも伝播して全員が興奮状態になってしまうことがあります。そんな場合にカメラを通して声をかけると、大事にならずに済みます。ですので、これまでも安全のために見守りカメラは使ってきました。

じつは、数年前から「Arlo」を愛用していました。しかし、初期のモデルだったので、解像度もそれほど高くなく、バッテリーの持ちも短くなっていたので、引越しを機に一新しました。選んだのは「Arlo Essential スポットライトカメラ」です。

「Arlo」の特徴でといえばワイヤレスですが、「Arlo Essential スポットライトカメラ」は完全ワイヤレスなのです。配線がまったく必要ないということです。一般的には、カメラがワイヤレスでもルーターに専用のベースステーションをケーブルで接続する必要があります。

いままでの「Arlo」も同様で、ネットワーク機器周りが大渋滞でした(苦笑)。「Arlo Essential スポットライトカメラ」は、そのままWi-Fi接続できるので、ベースステーション自体がないのでスペースもとりません。

設定と設置は驚くほど簡単

パッケージを開けたらまずは充電。最初から充電されていますが、フル充電にしておきます。その間にスマホにアプリをインストールしておくとスムーズです。充電が終わったら、ルーターとペアリングさせます。

カメラ本体と同梱物
コネクタはmicro USB Type-B

ペアリングは、アプリの指示に従って進めるだけで本当に簡単です。まず、Syncボタンを1~2秒間長押します。そうすると、カメラが起動してLEDが2分間青く点滅します。アプリに表示されたQRコードをカメラで読みこめば、あとは自動的にArloアカウントに追加されます。

Syncボタン長押しするとLEDが青く点滅
表示されたQRコードを読みこむ

ここで注意が必要です。「Arlo Essential スポットライトカメラ」は2.4GHzで接続されるので、スマホを自分の使っているWi-Fiルーターの2.4GHzネットワークを選択する必要があります。ルーターの裏などに貼られているラベルを確認すると明記されています。カメラが複数台ある場合はこの手順を繰り返します。

壁に穴を開けたくない場合は強力な両面テープでも対応できる
マウントは自由に角度を調節できる

ペアリングが済んだらいよいよ設置です。まずは、見守りたいエリアを決めます。そのエリアが映るような場所に同梱されている壁掛け用マウントをビスで固定します。カメラの角度や向きは調整できるので、マウントの位置はさほど気にする必要はありません。

実際に取り付けた様子
ものの数分で簡単に設置できる

マウントが固定できたら、あとはカメラを取り付けるだけです。カメラの角度は、アプリで実際の映像を確認しながら調整するといいでしょう。

高画質と広視野角で“死角”なし

カメラはフルHD(1920✕1080ピクセル)の高解像度で鮮明に映してくれます。また、12倍(デジタル)までズームすることができるので、見たいところをキレイに拡大して見ることができます。視野角は130度の広視野角なので、死角のない広い範囲をカバーしてくれます。

部屋全体キレイに映してくれるので、常に様子を確認することができる

カメラのレンズにはIRカットフィルターが搭載されているので、夜間や暗い場所では高出力赤外線モードでクッキリと見ることができます。さらに、カメラ本体にスポットライトを内蔵しているので、夜間でもカラーで細部まで表示することができます。デュアル850㎚(白色)LEDはかなり明るく、最大7.62mを照射します。後述しますが、筆者はこの機能を主に屋外カメラで使用しています。

手動でスポットライトを点灯することもできる。急に明るくなったので猫たちは迷惑そう…

アプリでいろいろな設定ができる

カメラの設定もアプリで細かく設定できます。たとえば、動作を検知して録画して、アラートを送信してくれたりします。ただ、検知感度レベルを上げすぎると、ちょっとした動きでも録画して、その都度アラートがきますので注意が必要です。

わが家では、日中は原則的に「待機モード」にして動作検知をオフにしています。新しい子が入って相性を見るときや、ヒートがきているとき、外出時などは、「警戒モード」にして、動作検知を必要に応じて調節しています。

なお、サブスクリプションの「Arlo Secure」もオススメです。特にわが家のようなカメラが複数台ある場合は便利です。通常は、アプリで管理できるカメラの台数は最大で5台までとなっています。「Arlo Secure」だと登録できるカメラは無制限で、録画されたビデオは無制限にクラウドに30日間保存されます。あとは、アクティビティゾーンを設置できるので、特定の場所での動作検知が可能です。

室内ではあまり必要はありせんが、高度な対象物検知(人物、乗り物、荷物)、火災警報器の音を検知したり、いろいろな設定が可能です。

防犯にも使える

「Arlo Essential スポットライトカメラ」は、ペットの見守りなど屋内の使用だけでなく、屋外でも活躍します。IP65準拠の防塵・防水機能があり、雨や雪、直射日光など、-20~45℃まで耐えられるように設計されています。

カワイイ筐体でも抑止力は抜群
ソーラーで充電するので電池切れの心配なし

わが家では、玄関と裏庭に設置しました。玄関は目立つ場所にあるので、それだけで抑止効果にもなります。それぞれソーラーパネルでカメラに電源を供給しているので、充電切れの心配なく24時間365日キャッテリーを見守ってくれています。また、前述のとおり、デュアルLEDスポットライトは、7m以上を明るく照らすので、夜間の防犯にも活躍します。

小動物?の動きを察知して自動的にスポットライトが点灯する

ちなみに、わが家は大自然に囲まれた山間部にあるので、夜間は野生動物が顔を見せることがあります。先日も近くで鹿の鳴き声がしたので、カメラをチェックしたところ、暗闇で光る目が動いているのが確認できました。今ではこのような確認も楽しみのひとつです。

まとめ

このように、ペットの見守りカメラは単に留守番をしている愛犬や愛猫を眺めるだけでなく、行動パターンやイタズラ対策にも活用できます。そのためには、高画質・広視野角、そしてワイヤレスが必須です。筆者が「Arlo Essential スポットライトカメラ」をオススメする理由がご理解いただけたかと思います。

また、Wi-Fi環境も見直すと、「Arlo Essential スポットライトカメラ」をもっと快適に使えます。わが家は、鉄骨造の2階建てですが、1階部分が母屋と離れが連結した横長なので、端から端まで距離があります。なので、これまで使っていたWi-Fiルーターだと遠い部屋や2階ではスピードが格段に遅くなったり、繋がらない部屋もありました。

そこで、トライバンドメッシュWi-Fiの「Orbi AX6000」に変えました。ルーターとサテライト3台を組み合わせたことで、家中どこにいても高速で安定しています。屋内・屋外の「Arlo Essential スポットライトカメラ」8台に加え、パソコンやスマホも遅延なく高速で繋がっていて快適です。

ネットが遅いなと感じていたり、スマホのアンテナが1本しか立たない場所があるなどお困りの方は、「Arlo Essential スポットライトカメラ」の導入の際に、Wi-Fiルータの見直しも検討されてはいかがでしょうか。