もうそろそろ出られるかな!?【子猫動画】

生後30日くらいになると、子猫も産箱にしている段ボールの壁を乗り越え、あちこち自由に動き回るようになります。出産頭数が少ない場合には、わが家では2階建てケージの1階に産箱を置いて子育てをしてもらっているのですが、子猫が産箱を乗り越えると、1階の小窓から外を覗いて様子を伺うようなります。 そんな子猫の様子を見て、外にいる猫たちものぞきに来たりします。


この小窓はマグネット式になっているので、母猫はそのドアを押して自由に出入りします。でも、子猫はまだ押す力が弱く、自力では外に出られません。お母さんが開けて出るのを見ながら、成長とともにそれを真似して自分でも出られるようになります。外に出られるようになると、そこからほかの猫と接することになり、社会化が始まります。子猫が飛び出すと、ほかの大人猫たちは興味津々です。個体差はありますが、子猫はかわいく「シャー」と威嚇したりします。ずいぶん前から小窓越しに対面はしているので、外にいる猫たちも怒ったりすることはなく、ニオイを嗅いだり、体を舐めてあげたりします。


こうして、母猫、兄弟姉妹、他の猫たちと接することで、一緒に遊んだり、ときには怒られたりしながら、しっかりと社会性を養います。動物愛護法では生後56日までは、親猫やほかの兄弟姉妹と暮らすことと謳われていますが、わが家では生後90日くらいまで一緒に過ごしてもらいます。社会性も身に付き、免疫力をアップさせてから新しいお家に巣立つので、安心して飼い主さんに迎えていただけます。人にもほかの猫にも優しく、穏やかな愛らしい猫に育ってくれるよう、愛情込めてサポートしています。

ちなみに、子猫が活発に動き始めると母猫もケージに戻らなくなります。そうなると、子育ても徐々に終わりに近づきます。この子も、これから外の世界に出て、たくさんのことを学んでいきます。