飼育放棄されるワンちゃんが増えました
日本ではペットショップで動物たちと出会うのが一般的で、みなさん気軽に買うことができます。もちろん、ペットショップでも保護のわんちゃんでも、どこから迎えてもすべての子が素敵な家族になれます。
しかし、親兄弟と育っていないわんちゃんたちは問題行動を起こすことがあり、それが手放す原因のひとつになっているのも現実です。飼育に不慣れな方は「こんなはずではなかった……」と悩み、なぜそんな状況に陥ってしまったかはご存じありません。
こうした点も、日本はヨーロッパに100年遅れをとるペット後進国と言われている理由かと思います。
彼らは「物」ではなく、「companion(コンパニオン)=仲間・家族」です。私たちと同じあたたかな血が通い、飽きたからいらないなどという存在ではありません。迎えるまでにじっくりと検討する時間があれば、衝動買いは起きにくいでしょう。
そこで、ご提案です。
ライフサイクルに合わせて、計画性を持って彼らを迎え入れてはいかがでしょう。犬を飼いたいと決めたら、惹かれる犬を探し、ブリーダーに予約を入れて出産を待つ手段があります。
日本国内にも素敵なわんちゃんを輩出している犬舎さんが多数あります。私たちもみんな顔や体が違うように、犬舎それぞれの個性や特徴があります。ご自身の好みに合うわんちゃんや犬舎さんを探してみてはいかがでしょう。
私の基本的な考え方は「手こずらない、飼いやすい」です。
社会性の最重要期間とされる出生から巣立つまでの60日間、「愛され方、呼び戻し、噛まない、従順」を家族(犬と人間)全員でしっかりと教育し、オーナーさんが抱いた瞬間から家族になれる子犬をお渡ししています。
人間の赤ちゃんを待ちわびるのと同じように、「気長に、楽しみに」こそがわたしのご提案です。
……こう書くととても難しいことのようですが、とてもシンプルです。
「精一杯の愛情でこの子の一生を守る」
その気持ちだけです。
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