「ブサかわ」で人気急上昇中のエキゾチックショートヘア
ペトハピ編集部が実際に取材し、自信をもって紹介できる “真の優良ブリーダー” です。
掲載基準はこちらからご覧いただけます。
猫種:エキゾチックショートヘア
猫舎名:Cattery Leo Star (キャッテリーレオスター)
ブリーダー/動物取扱責任者名:石川 茂
登録情報:第91-032(販売)
繁殖歴:10年
住所:神奈川県横浜市
メール:Amy@wine.plala.or.jp
Webサイト:http://www2.plala.or.jp/leostar/cat.htm
横浜市・瀬谷区の閑静な住宅地にある「Cattery Leo Star(キャッテリーレオスター)」。ここはエキゾチックショートヘアを繁殖する猫舎です。以前からソマリの繁殖をしていましたが、身内が飼っていたヒマラヤンの子猫を見てみたいと思い、知り合いのエキゾチックショートヘアと交配。産まれた子猫を見ているうちに、エキゾチックショートヘアの繁殖をしたいと考えるようになりました。
「当時はヒマラヤンがとても少なく、なかなか交配相手が見つかりませんでした。そのため、異種交配が認められていたエキゾチックショートヘアと交配したのですが、産まれた子猫が何ともいえない愛らしさで、その魅力にはまってしまいました」と石川ブリーダー。それ以来、エキゾチックショートヘアの繁殖に特化し、ショーチャレンジをしながら、よりスタンダードに近い子猫の作出に力を注いでいます。生き物を扱っているということを強く認識しながら、徹底した管理をしている責任感のあるブリーダーです。
エキゾチックショートヘアの特徴と魅力
エキゾチックショートヘアは1960年代にペルシャを基礎に、アメリカンショートヘア、ブリティッシュショートヘアなどの短毛種との交配により作出されました。「手間のかからない短毛のペルシャを」という要望が高まり、気質や体質がほぼ変わらない短毛種のエキゾチックショートヘアが作られたと言われています。全身がどっしりとしていて、四肢は短く、筋肉質です。目は少し離れた位置に付き、鼻はつぶれたように上向きです。ひと目でエキゾチックショートヘアとわかる顔の特徴が、人気を博していると言えます。
「わが家のエキゾチックショートヘアの魅力は、何と言っても頭が大きくて3頭身であること。頭が丸くて、目もまん丸、からだ全体が丸形なところです。つねにスタンダードに沿った猫を産出することを目指していますので、ショーにも定期的に参加しています。性格は人懐っこく、しつこいくらいに寄ってきますね」
確かに、初めての人にも友好的に接してくれます。また、犬と一緒に問題なく生活していているので、ほかの動物とも友好的に過ごせるようです。行動は活動的なタイプと動かないタイプの両極端だそうで、異種交配の中でどの遺伝子を引いているかによって違いが出てくるのではないかということでした。「猫界のブサかわ代表」と言われるエキゾチックショートヘア。顔を見ると思わず撫えたくなる、なんとも愛嬌のある猫種です。
飼育環境
一般家庭の中での繁殖で、猫たちが生活する場所は1Fリビングとその隣にある寝室、奥の部屋の3部屋です。何かあればいつでも対応できるように、石川ブリーダーの寝室にも自由に入れるようにしています。奥の部屋にはケージが1台設置されていて、主に男の子が使用するなど、ケージは必要に応じて設置して使用しています。猫たちは基本的にそれらの部屋で自由に過ごしています。キャットタワーも設置され快適です。
各部屋にエアコンが設置され、夏・冬と使用し、冬場は石油ファンヒーターも使用します。空気清浄機も設置され、必要に応じて次亜塩素酸水を入れて噴霧しています。
「除菌・消臭は次亜塩素酸水を使用しています。床のフローリングなどの汚れを落とすには、ペットにもやさしいオレンジクリーンを使用しています」と石川ブリーダー。アルター(去勢避妊した猫)のソマリも含め、猫たちは健康的でキレイな状態を保っています。嫌なニオイはなく、衛生面にも気を使っています。犬と一緒の生活ですが、上手く共生をしています。
ブリードの考え方
「当初から、スタンダードに沿った、健康的なエキゾチックショートヘアを産出することを目的に繁殖をしているので、それはいまも変わらずに邁進しています」との考えを持っています。エキゾチックショートヘアの交配はラインブリード(系統繁殖)で、ペルシャやヒマラヤンとの異種交配も必要に応じて行いながら、よりスタンダードに近くなるよう努力しています。母猫の繁殖は基本的に年1回。猫質はもちろん、親猫の健康面、衛生面には十分に留意しながら繁殖をしています。子猫は万全な健康状態で飼い主に引き渡しをすることを心がけています。
※ラインブリード(系統繁殖)は、血統の3代・4代・5代内で同じ祖先を持つ猫同士の交配を意味します。安全に優秀な遺伝子を受け継ぐことができ、産まれてくる子猫のタイプも安定しています。
遺伝的疾患についての対応
エキゾチックショートヘアに多いと言われている遺伝的疾患はPKD(多発性嚢胞腎)です。両側の腎臓に多発性の嚢胞ができてしまう先天性腎疾患で、多くは腎不全に至るという、生死に関わる病気です。
「わが家では全頭のPKDのDNA検査を行い、クリアな親猫だけをブリードラインに入れて繁殖をしています。できる限り、不幸な子猫を産出しないように遺伝的疾患にはきちんと対応しています」と石川ブリーダー。DNA検査をしていても100%防げるわけではありませんが、選択して繁殖を行うことで、確実に不幸な子猫を産出する確率が下がります。飼い主にとって、安心できる要素です。ほかにも、毎年のワクチン接種時には、主治医に猫舎まで来てもらい、念入りに健康診断を受けています。何か問題があればすぐに対応しているそうで、とても頼りになるブリーダーです。
引き渡しまでの生活環境
母猫はブリーダーの寝室にあるサンルームの中で出産をします。産箱とヒーターが設置され、体温調節ができない子猫の保温も万全です。
「24時間、何かあればいつでも対応ができるように、自分の寝室にサンルームを置いています。子猫の鳴き声も聞こえますので、異変があればすぐに起きて対応しています」と話すとおり、子猫たちは離乳の時期まではその中で過ごします。その後、すくすくと成長した子猫たちは、少しずつサンルームのゲートを乗り越えて寝室で遊ぶようになります。生後2カ月で1回目のワクチン接種。母猫と石川ブリーダーの愛情を受けながら、兄弟姉妹と過ごします。また、同じ空間にいる犬とも一緒に過ごします。ワクチン接種後はほかの成猫とも接しながら社会性を身に付けていきます。
「お引き渡しは早くても生後75日です。ほとんどの場合、生後3カ月の2回目のワクチン接種くらいまではここにいます。その時期までいろいろな猫たちと過ごすことで、猫の世界のルールを学びます。犬も一緒に過ごすので、わが家の子猫は犬OKです」と石川ブリーダー。こうして、子猫たちはたくさんの愛情を受け、新しい家族のもとへ巣立っていきます。
しつけ・お手入れ・アフターフォロー
「日々のお手入れはブラッシングをしてあげるといいでしょう。まめにブラッシングをしていれば抜け毛の多い換毛期も毛が飛び散りません。ブラッシングを好きになってもらうことが大切です。汚れたときには濡れたタオルで拭いてあげるといいでしょう」と石川ブリーダー。シャンプーは2~3か月に1回程度してあげると綺麗な状態を保てるようです。
また、エキゾチックショートヘアは鼻が短いので、くしゃみが出やすく、それとともに涙も出てくるそうです。まめに目ヤニなどは拭いて、必要に応じて目薬を使用するといいそうです。飼い主との繋がりが深く、お引き渡し後のアドバイス等は、猫の生涯に渡って行っています。飼い主は安心して子猫を迎えられます。
猫舎トピックス
常時、子猫が産まれているわけではありませんので、興味がある方はお気軽にお問い合わせください。
コメントを送信