じつはペット家庭向けに開発されている!? 新型トルネオV コードレスを徹底レビュー

家電ライターという職業柄、オススメの家電製品をよく聞かれる。親戚や奥さんの近所のお友達をはじめ、果てはテレビの出演者やスタッフのみなさんまで。聞かれる製品もエアコンや洗濯機、ドライヤーにモバイルバッテリーまでさまざま。

でも、最近よく質問されるのが「掃除機」だ。しかも「ペットの抜け毛がよく吸い取れる掃除機」と。ここ数年のペットブームで「ペットにベストな掃除機」で悩んでいる人がすごく多いのを実感する。

ウチにもマルチーズ(犬)の定吉くんと、定吉よりもデカいメインクーン(猫)のドミーちゃんがいる。なので、定吉とドミーの写真を自慢げに見せながら、「何飼ってるの?」と質問すると十中八九がニャンコなのだ。

ウチにいるマルチーズ(犬)の定吉くんと、メインクーン(猫)のドミーちゃん

髪の毛が細くやわらかだと「猫ッ毛」といわれるように、ニャンコの毛は、犬に比べて軽く細い。だから、ふわふわと室内を舞ったり、じゅうたんをはじめとしたファブリック系に付くと吸い取りにくい。しかも、冬は静電気も手伝ってますます取れにくくなる。「抜け毛のよく吸い取れる掃除機」というピンポイントな質問が増えた原因はコレだ!

ペットと暮らす家庭の掃除機としてオススメする東芝の「トルネオV コードレス(VC-CL1500)」

じつは数年前からペットを飼う家庭にオススメしている掃除機がある。

ファブリックに付いたワンちゃんの抜け毛でも、部屋中を舞い上がりじゅうたんにピッタリくっ付いたニャンコの抜け毛もしっかり吸い取る。それが、東芝の「トルネオV コードレス(VC-CL1500)」(以下、トルネオV)。ボクのことをご存じの人には「コイツまた同じもの紹介している!」と言われてしまうかもしれない(笑)。もう何十本とコイツをオススメする記事を書いているから……仕方ない(笑)。

でも、「トルネオV」はカタログで大々的に謳ってこそいないが、かなりペットを飼う家庭を意識して開発しているのは確実。2018年秋のカタログには、広瀬すずちゃんと共にさりげなくニャンコを表紙に登場させているあたりが、もう確信犯だもん!

今回は、今年の夏に発売されたばかりの「スティック」タイプVC-CL1500をオススメしたい。最大の特徴は、ダストボックスに溜まったゴミを1/3まで圧縮するという機能だ。

じつは、コレもペットを意識した掃除機としての伏線。スティック掃除機は激戦区だけに、「ペットのいる家庭に最適」と謳ってしまうと、それ以外で売れなくなってしまう可能性があるので、あえて伏せているようだ。しかし、この記事を読んでいただいている読者の方は、みなさんペットのご主人さま。なので、東芝がお茶を濁している「どれだけペット用にチューニング」しているかを、こっそり暴露していこう!

以前のモデルからペットのいる家庭に最適なスティック掃除機

マルチーズの定吉は毛が抜け変わらないので、みなさんに比べたら毛で苦労することはない。カットはトリマーさんにお願いせずに、筆者がペット用バリカンでガガガッと仕上げている。なので、マルチーズなのにかわいいリボンをつけてもらったり、足だけつみれみたいに膨らんだカットされた経験がない定吉なのだ。それがいつも我が家の犬らしいカット!コレ、基本。

ただし、年に数回するカット後は部屋の掃除が大変だ。マルチーズは、犬のくせに猫っ毛なので、エアコンをつけながらカットすると、部屋中アチコチに毛が飛び散って、1週間は黒い服を着られなくなる。

定吉を散髪させたあとは、こんなかんじになる

抜け毛のないマルチーズでも、定吉のヘアーカットすると大量の毛が! 猫っ毛なのでエアコンをつけていると、部屋中に飛び散る。

そこで、数年前からウチで使っているのが、トルネオVの2世代前のモデル。じつは、ボクもトルネオVに至るまでに、そりゃ~紆余曲折ありましたよ! キンキン高音を出すので定吉が怖がるヤツとか、軽いけど騒音がけたたましいとか、よく吸うけど重すぎだろ! ってのとか。結局、すべてにおいてバランスがよかったのが、トルネオVだったというワケ。

右が昔から使っているトルネオV。ちょっとヘッドが小さいので、今は定吉用からボクの部屋用に使っている

「ペットのいる家庭で床置きのキャニスター式という選択はないの?」と思われる人もいるはず。ボクがキャニスター式を選ばない理由は、次の4点。

・キャニスターは床近くに排気口があるので、床に落ちてる抜け毛がさらに飛び散るから
・掃除機嫌いなワンちゃんやニャンコは、音が出る本体を敵視するから
・床に溜まったホコリや花粉を巻き上がると、ペットの毛にくっ付くだけでなく、水やフードのお皿に入っちゃうから
・エアコンの室外機と一緒で、猛烈な風をダイレクトに受けるのは気分がよくないから

いずれも原因は、床近くから排気が出るので、人間には気にならなくてもワンちゃんやニャンコが、ダイレクトに風を浴びてしまうから。いくらフィルターでキレイになっていても、排気を浴びるのはあまり気分のいいもんじゃない。しかも、掃除中はまだ吸い取りきれていないホコリや抜け毛を、排気口から出る強い風で部屋中に巻き上げちゃう。

その点、スティック掃除機は排気口が手元の高さにあるので、床のホコリも巻き上げない。だから、水やフードのお皿にホコリが入りづらい。

スティック掃除機なら排気口が床から遠いので、床の抜け毛を巻き上げたりしない

さらに、大きな作動音を出す本体は、ニャンコやワンちゃんのご主人が、しっかり握っているから、たとえ敵だと思っていても、ご主人に取り押さえられて少し安心するようなのだ。

実際にはワンちゃんに聞いてみないとわかるはずもないが、キャニスター式の掃除機に吠えるワンちゃんの場合、掃除機本体を持ち上げたら吠えるのをやめないだろうか? ちょっと実験してみてほしい。

また、コードレススティックなら、さっと出して、さっと掃除して、さっと片付けられる。だって抜け毛を見つけたら「あ、明日掃除機かけよ~」じゃなくて、その場で掃除機かけません? ボクだけ?

いつでも使えるように壁にかけておくのがベスト。賃貸で直接工事ができないという場合は、今大流行している「ディアウォール」を使うといい

スタンドやキャットウォークを賃貸でもキズなしでつくれる「ディアウォール」

ディアウォール自体は、ジョイントや突っ張り棒用の足、棚をつくる棚受けの樹脂備品しかない。木材は別途購入する必要がある。しかし、2×4(SPF材)の木材は激安で、床から天井まで届く2m40cmの長さ(太さは2.5×5cm)が7~800円程度で買える。

ディアウォールは樹脂製のこのような部品のみ。木材は別途購入する

天井と床に突っ張り棒を張り、その間を板で渡すディアウォール。非常に安い2×4建材でつくれるので、今大人気のDIY家具

このディアウォールは、ホームセンターで売っている2×4という規格の安い木材を購入してきて、突っ張り棒形式で簡単な家具をつくるキットだ。

立派で頑丈な文庫本用の本棚をつくっても、数千円でできてしまうので、IKEAやニトリより安く上がると一大ブームになっている。

とくにニャンコを飼っている人は、憧れのキャットウォークを簡単につくれる。壁や床、天井に一切キズがつかないので、賃貸だけでなく戸建の新築の人にもオススメ!

ヘッドの回転ブラシでじゅうたんに絡まった抜け毛をかき取ってから吸い込む。回転ブラシにも特殊加工がされているので、ペットの抜け毛が絡みにくくなっている。もっと長く絡みやすい女性の髪ですら、絡まることなく吸い込んでくれるので驚きだ。

色ごとに特殊加工された回転ブラシ。これで静電気を抑えて抜け毛の絡みも少なく、じゅうたんにくっ付いた頑固な抜け毛を掻き取る

じゅうたんに付いた抜け毛なら、押したあと引く2wayでほとんど残らずに吸い取れる

おそらくはじめて見た人は感動するほどキレイになる

フローリングなら1Way、じゅうたんでも往復の2Wayで、完全に抜け毛が吸い取れることにみなさん驚くことだろう。

1/3にゴミを圧縮!! ダストカップに抜け毛が詰まらず簡単に捨てられる

スティック掃除機で多くの人の悩みの種となっているのが、ゴミ捨て。まず、悩みのひとつは、ゴミを溜めるダストカップが小さくて、頻繁にゴミ捨てする必要があるという点。もうひとつは、小さなダストカップにサイクロン構造がキッチリ詰まっているため、その間に綿ゴミや抜け毛が挟まってしまい取れにくいという点だ。

とくにペット用として使うと、頻繁なゴミ捨てが面倒になる。でも、トルネオVなら、換毛期でも1週間はゴミ捨てしなくても大丈夫! なぜならゴミを1/3まで圧縮してくれるから。

圧縮率1/3というのは、メーカー試験ゴミ換算なので、ペットの抜け毛だとさらに圧縮率が高いと感じられる。吸い込んだ抜け毛は、ダストカップの下部にあるオレンジ色のスペースに集められて、クルクルと猛スピードで回転すると、スーパーボールサイズの毛のまりもが何個かできるのだ。

サイクロンの風をダストカップ下にも送り込み、底に溜まったゴミを1/3に圧縮する

オレンジのカップには、小さな翼が付けられ空気の流れを調整している

じつは、このオレンジのカップのフチには、飛行機の翼のようなものが付いており、空気を回転させながら下部に送り、ゴミをより圧縮するように機能している。

一般的な掃除機だと、こうはうまくいかない。サイクロンと外側のダストカップの間に抜け毛が詰まってしまったり、サイクロン上部にあるメッシュの筒に抜け毛が絡まってしまったり。

いざゴミを捨てるときに、トルネオVならスーパーボール状になった毛は、カップを開けるとコロンとゴミ箱に落ちてくれて、毛やホコリの舞い上がりもない。

ペットの抜け毛は大量に吸い込んでも、硬く丸い毛玉状に圧縮される

毛やホコリの舞い上がりもなく、ゴミ捨てがラクチン

しかし、圧縮機能のない掃除機で大量の抜け毛を吸い込むと、フタを開けたとたんに毛やホコリが舞い上がったり、ゴミが出てこなかったり、メッシュに毛が絡まってしまったりで、結局は手で取り出すしかない……なんてこともある。抜け毛のゴミだけならそれでもいいが、一緒に吸い込んで微粒子のゴミも、詰まった毛のなかに溜まっていたりするので、結構汚くて手で取り出すのをためらってしまい、割り箸でゴソゴソなんてことも。

ヘッドについている回転ブラシは、ヘッド上のカバーを外してお手入れできる

汚れたらブラシを取り出して洗うことも可能

さらに、これも大きく謳っていないが、「なるほど~」と思うのが、ダストカップに帯電防止加工がしてあるということ。サイクロンはダストカップ内でゴミを回転させるので静電気が起こりやすい。そうすると、ペットの毛やホコリがダストカップ内に引っ付いてしまう。トルネオVのはゴミを圧縮するだけでなく、ダストカップの静電気対策まで考えている! 詰まりやすく、舞い上がりやすいペットの抜け毛も簡単に捨てられるように工夫されているのが、トルネオVなのだ。

ソファーからキャットタワーの上まで軽いからラクラクお掃除

ワンちゃんの場合は、せいぜいソファーにくっ付く抜け毛ぐらいで済む。でも、ニャンコの場合は、高い場所にあるキャットタワーやウォークにもたくさんの抜け毛がくっ付くので、お掃除が大変。

とくに床置き式のキャニスター式だと、ホースが届かなくて重い本体を苦労して持ち上げて、キャットタワーなどの掃除をしている人も多いのでは?

高い場所は付属のホースを使ってお掃除。スイッチONにすれば、スイッチから手を離しても大丈夫なので、本体を持ちながらでも置いてもOK

でも、コードレススティックなら、軽々持ち上げてスイスイ! さらに、付属の長さが延長できる付属品用ホース、丸ブラシ、すき間ノズルを使えば、本体を持ち上げずに、またはちょっと家具などに置きながら高いところや、ペットの狭い基地などもお掃除可能。

エアブローノズルを使うと空気が吹き出る(ブロア)ので、サッシのレールに入り込んだ抜け毛などを吹き飛ばせる

また、サッシのレールに入り込んだ抜け毛やオモチャを掃除するには、エアブローノズルが便利。これを使うと、空気を吹き出すことができるので、オモチャを吹き出したり、抜け毛を吹き飛ばしたりできる。

階段などはホースを外して短くして使える

床掃除から高い場所のお掃除をしていて、うまくつくってあるな~と感心するのは、丸くカーブを持たせたグリップ。高い場所の抜け毛を吸い取るだけでなく、場合によっては壁にくっ付いてしまった抜け毛を吸い取る場合でも、手首を無理に捻ることなく掃除できるのだ。年末に徹底的にお掃除するといった場合でも、疲れ知らずだろう。

床に階段、壁まで、どんな持ち方をしても手首に負担がかからないグリップ

ペットが怖がらない掃除機

ペットがいる家庭用の掃除機として、もっとも注意すべきは運転音。最近のスティック掃除機は、モーターを高速回転させることで、スティックでありながら、強い吸引力が出せるように各社競い合っている。しかし、問題はモーターが高速で回転すると、それだけ甲高い音を出すという点。そして、往々にしてワンちゃんやニャンコは高い音が怖い子が多い。

トルネオVは、定吉もドミーも怖がらない

床置きのキャニスター型は大型モーターを使っているので、スティックに比べると運転音はそれほど甲高くない。そんなキャニスター型でも、音に怖がって逃げてしまうニャンコや、吠えまくるワンちゃんは、スティック掃除機選びの音に十分注意してほしい。

ボクがトルネオVをオススメする理由のひとつは、それほど甲高くない運転音と、その静かさだ。ウチの定吉くん、とある海外製スティック掃除機の甲高い音が大の苦手で、いくら「ダメ!」しても吠えまくる。しかし、トルネオVには、まったく吠えず怖がりもしない。ちなみに、猫のドミーちゃんは、わが道を行くタイプなので、怖いもの知らず(笑)。

ドミーちゃんは、掃除機で突っつかないと退いてくれないほど

もし、近所にペット同伴可能で掃除機を売っている家電量販店やホームセンターなどがあれば、事前に音を聞かせて反応を見るといいだろう。

お手入れが簡単で全部丸洗いできるのもイイ!!

ペットがいる家庭で掃除機を使っていると、どうしてもニオイが付いてしまうもの。トルネオVなら、ダストカップだけでなく、サイクロンユニットを丸ごと水洗いできる。もちちん、フィルターも水洗い可能なので、ペット臭がほとんど残らず、ずっと気持ちよく使えるのは嬉しい。もちろん、どんな掃除機でもトルネオVのように丸洗いできるわけじゃない。いちばん汚れるダストカップ上部のサイクロン機構が洗えなかったりということもあるので、いつもキレイに使いたい人は要注意だ。

ダストカップも丸ごと洗えるうえに、回転ブラシも洗える

また、パワーヘッドのブラシにも注意。ニオイだけじゃなく、抜け毛が絡まりやすいからだ。一般的な掃除機は、パワーへッドの床面が開いてブラシを取るのだが、トルネオVは上部からフタを開けられるので、手を汚さずキレイにお手入れできる。特殊加工されているブラシなので、それほど抜け毛が絡むことはないが、1カ月に一度はフタを開けて調べてみるといい。

ヘッドの上ブタが開いてブラシをお手入れできる掃除機は珍しい

なお、連続駆動時間は最大20~25分。フローリングの場合は、標準モードで十分だろう。じゅうたんやソファーなどもお掃除する場合は、おまかせモードにして強さを掃除機に調整させると、8~20分のお掃除が可能だ。

自分で強弱を選ばず「おまかせ」ボタンでスイッチを入れ、吸引力を掃除機任せにする。あわせて「ごみ残しまセンサー」のランプを目安にすると素早くキレイにお掃除できる

このように、東芝としては大々的にペット用に便利な掃除機としては紹介していないが、かなりペット用にチューニングされた掃除機となっているのがご理解いただけただろう。

ドミーも定吉も安心! ペットの毛をグングン吸い込んで圧縮するトルネオV

ペットと一緒に住んでいる人みんなにオススメ!

ペットと一緒に暮らしていて掃除機でお悩みなら、ボクも家族も愛用している東芝のトルネオVを迷わずオススメする。

プロも愛用するトルネオV コードレス

ウチのドミーちゃんのお里でもあるCattery Amangroup(キャッテリー・アマングループ)でも「トルネオV コードレス」が大活躍している。以前、ボクがニャンコのブリーダー阪根さんから相談されたときにトルネオVを紹介して、それから愛用されているのだ。

新製品を使ってもらったところ「ゴミの圧縮が強力になったのか、いままで以上にしっかりとした“毛玉”ができるのが楽しいです。網の部分に毛が絡まなくなりました。それと、我が家は赤と白が基本のインテリアカラーなので、この赤い掃除機がマッチして最高に良い感じです!」とのコメント。送ってもらった写真をみても、猫たちが怖がらず興味津々であることが伺える。もちろん、キャッテリーなのでキャニスターとの併用とのことだが、気がついたときにサッと掃除できて、ゴミ捨てがラクなのが助かるようだ。最近では、阪根さんもオーナーさんたちや、ブリーダー仲間にも紹介しているくらい気に入っているらしい。みなさん満足されているようで、トルネオがペットを愛する人たちの絆を深めるのに一役かっているのだ。

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「キャニスター型コードレスクリーナー VC-NXS2」(家電 Watch)

さらにしっかりお掃除したい人には「キャニスター型コードレスクリーナー VC-NXS2」がオススメ! スティックとキャニスターのいいとこどりした次世代掃除機だ。こちらもボクがきっちり評価したゾ! 軽くてスイスイ超快適な掃除機の続きはこちら。

もちろんボクもがんばったよ!

(協力/東芝ライフスタイル)

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