シニア犬の便秘やトイレ問題の対策
Q:便秘を解消するには、どんな方法がありますか?
腸のぜん動運動を促進させるお腹のマッサージは、便秘の犬にとても有効です。お腹を仰向けにして、力を入れ過ぎないように気をつけながら、「の」の字を描くように、やさしくお腹全体をマッサージします。食事の直後は避けましょう。
また、食物繊維が多い食事に変えるのも効果的です。ほかにもおもちゃなどで適度な運動を促し、腸の運動を活発にさせる方法もあります。犬の体力に合わせて適度な運動をさせてみましょう。
Q:自力で排泄ができない場合、どのような介護をしたらいいですか?
圧迫排尿や圧迫排便という方法があります。犬が水を飲んだり、食事後などの排泄しやすいタイミングを選んで行うといいでしょう。難しい場合は無理に行わず、獣医師にやり方を教えてもらいましょう。
・圧迫排尿
膀胱部分を手で押して、排尿を促します。おしっこが溜まっていると、膀胱が膨らんでいますので位置が特定できます。
・圧迫排便
うんちが溜まっている位置を確認します。親指と人差し指で少しずつ肛門のほうへ押し出すようにし、その刺激で排便を促します。
Q:トイレの失敗や粗相が増えてきたのですが、何か対策はありますか?
飼い主にとっても、排泄の問題は大きな悩みのひとつです。おむつが利用できるようになれば寝る時間が増えたり、掃除の回数が減ったり、粗相の心配をしなくてすんだりします。お互いの負担を減らすことにもなり、犬と楽しめる時間も増えます。まずは、慣らすために夜から始めてみましょう。
まずは夜から始めて慣れてもらい、少しずつおむつをつける時間を増やしていくといいでしょう。ペット用おむつには尻尾用の穴が開いていますので、尻尾を穴に通してからつけます。また、トイレのトレイやシートのサイズを大きくすることも、トイレの失敗を軽減するので、併用するといいでしょう。
Q:おむつをつける際には、どんなことに気をつけたらいいですか?
お尻の汚れは洗って落とすのが一番です。拭いて落とすのは皮膚トラブルの要因につながりますので、お尻の下にペットシーツを用意して、ぬるま湯で洗い流すといいでしょう。また、長時間のおむつをつけたままにすると、かぶれてしまうことがあります。1日数回はおむつをはずす時間をつくってあげましょう。
Q:おむつを嫌がってすぐにはずしてしまうのですが、どうしたらいいですか?
おむつに慣れるまでは、首にエリザベスカラーを装着するといいでしょう。動物病院で入手できますが、市販されているものには透明なエリザベスカラーもあります。犬にとっては視界が遮られず、動きやすいのでオススメです。
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