Pet Plus、販売前にすべての子犬・子猫に遺伝子病検査を実施

[2019/04/25 6:00 am | 編集部]

ペットショップ「Pet Plus」を運営するAHBは、販売するすべての子犬・子猫の遺伝子病検査を実施することを発表しました。

遺伝子病のない子犬・子猫だけを販売

対象となるのは、Pet Plusで取り扱う全頭(子犬・子猫)です。犬種・猫種により実施する検査項目は異なりますが、犬12項目・猫3項目をアニコム先進医療研究所にて実施します。検査結果は販売時の説明に使用し、後日、血統書とともに証明書として渡されます。

遺伝子病の検査項目

ペトハピの取材によると、万が一検査で問題が見つかった場合は、ブリーダーに戻したり、遺伝子病の内容を説明したうえで終生飼養に同意した人へ譲渡されるとのこと。

また、現在は遺伝子病検査として選定していない項目は、新たに解明されるであろう遺伝子病の動向にも注視しながら対応していくとしています。さらに、検査が確立していない犬種・猫種への対応(エコーや心電図、レントゲンなど)は、今後の課題として検討していくとのこと。

不幸な犬・猫のいない社会へ

遺伝子病とは、遺伝子に変異が起こることで発症する病気です。まだ解明されていないものも多数ありますが、すでに判明している遺伝子病については親犬・親猫の検査を行い、適切なブリーディングをすることで防げる病気です。

AHBでは、これまでもブリーダーに対し遺伝子病検査を推奨してきましたが、今後は自社の負担で遺伝子病検査をしていくとしています。このように、仕入れ先であるブリーダーに遺伝子病検査を徹底させる取り組みは、不幸な犬・猫を流通させないという業界変革の第一歩になると思います。

[編集部]