【犬飼いTIPS】お散歩のコースは毎日変えたほうがいいの?
お散歩は犬にとって1日のなかでも楽しみなことのひとつです。外に出ることは、体力を発散できるだけでなく、外の新鮮な空気を吸ったり、草木の香りを感じたり、さまざまな人や犬に出会ったり、音を聞いたりと、魅力溢れる刺激的な時間を過ごすことができる大事なことなのです。また、地面や電信柱等のニオイを嗅ぐことは犬にとって情報収集の時間となり、どんな犬が近所にいるのか、どんな動物が近所にいるのかなどを日々チェックしているのです。
愛犬にとっては魅力あふれる刺激的なお散歩ですが、毎日忙しい飼い主さんにとっては負担になることもあります。近場の決まったコースを少しだけ歩き、トイレを済ましたらすぐ帰るということも多いかもしれません。決まったコースを歩くことは、飼い主にとっても単調でつまらないものです。飼い主がつまらなそうに歩いていれば、愛犬もその気持ちを察して、楽しい気持ちが半減してしまうことでしょう。今回はお散歩のコースを変えることのメリットについてのお話です。
お散歩コースを変えるメリット
毎日でなくても、ときどきお散歩のコースを変えることは、よい効果があるといわれています。景色や香り、出会う人や犬、街の雰囲気などが変わりますので、愛犬も飼い主も新たな刺激を受け、楽しむことができるのです。お散歩にメリハリができることで、下記のようなメリットを得ることができるのです。
①社会性を身に付けるのに役立つ
前述のとおり、お散歩コースを変えることで景色や香り、出会う人や犬、街の雰囲気などが変わります。その変化は、愛犬にとって大きな刺激となります。そのような経験値が上がることで、社会性がしっかりと身に付いた犬に成長します。生後半年未満の子犬の場合は好奇心旺盛で、その習得が顕著です。毎日、変化に富んだお散歩コースを歩くことをオススメします。
②精神的な充実感が得られる
お散歩コースを変えることでさまざまな刺激が得られると、犬の好奇心が満たされ、ストレスを軽減し、精神的にも充実感を得ることができます。周囲のたくさんの情報を感じ取り、新鮮な感覚で刺激を得ながらお散歩をすることができるのです。満足感が得られれば、適度な運動の疲労と重なり、心身ともに充実します。しっかり食べて、しっかり眠るという規則正しい生活も得られることになります。
③認知症の予防にもなる
犬も人間と同様に老化による認知症が増えています。認知症の予防には、脳を活性化させることが大切といわれています。毎日のお散歩コースを変えることで、それがよい刺激となり、脳を活性化させることにも効果があるのです。
④縄張り意識を軽減する
犬は縄張り意識を持つと、ほかの犬や人に吠えたり、攻撃的な態度を見せたりするようになります。お散歩コースを定期的に変えることで、縄張り意識を持たせない効果があります。いつものお散歩コースでそのような態度を愛犬が見せたら、あえてコースを変えてみるとよいでしょう。
⑤迷子になった時の対策になる
自宅周辺のさまざまな道をいろいろな方向から歩くことで、愛犬が自宅の位置を把握しやすくなります。お散歩中にリードが外れたり、玄関から飛び出してしまったりなどのアクシデントが起こった際に、愛犬が迷子にならずに自宅に戻れる可能性が高くなるのです。日ごろ同じコースしか歩いていないと、自宅の近くにいても戻れないことが多いのです。道案内のつもりで、さまざまなお散歩コースを歩いて、自宅の位置を愛犬に覚えてもらいましょう。
※臆病であったり、落ち着きのない犬の場合には、毎日のお散歩コースを変えることがストレスになる場合があります。そのような愛犬の場合には、無理強いはせず、愛犬の様子を見ながら選択するとよいでしょう。
まとめ
毎日のお散歩は、排泄だけが目的ではありません。愛犬と飼い主の大切なコミュニケーションの時間です。飼い主さんの気持ちが義務的になっているようでは、その時間に愛犬との絆を深めることはできません。穏やかな気持ちで、愛犬と一緒にさまざまな景色を楽しんだり、話しかけたりしながら、よい関係を気づけるようにすることが大切です。お散歩コースを変えることで、前述したような多くのメリットが得られるのですから、試してみる価値は十分にありそうです。
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