【犬飼いTIPS】「イエローチョーク作戦」を知っていますか?
この取り組みは「犬のフン放置で困っている」という相談が多く寄せられた京都府宇治市が始めたもので、警告の意味を持つイエローカードにならった活動です。いまでは各自治体が中心となり、全国に広まりつつあります。地域住民が主体的に取り組むこの活動を宇治市が支援し、少ない経費で効果をあげているという実績があります。
犬のフンを放置する人は、誰かに見られているような状況では放置はしません。この取り組みは「他人の目がある」「フンの放置は許さない」という地域の考えを飼い主に認識させ、その心理に訴えかけ、飼い主のモラルの向上を啓発することで、フンの放置をなくすというものです。では、その方法はどんなものなのでしょうか?
「イエローチョーク作戦」の方法とは?
この作戦の方法はじつに簡単で、黄色いチョークが1本あれば開始することができます。もし、路上に犬のフンが放置されていたら下記の順番で行います。
1 フンの周囲にチョークで○を付ける
2 「発見日時」を書く
3 時間を変えて現場を見る
4 フンがあるとき→「確認日時」を書く
5 フンがないとき→「なし」と書く
6 予防には「パトロール中」と書く
7 なしと書いた時間とフンが新たに発見された時間の間で、フンの放置が発生していることになる
(監視効果)
8 これを繰り返すことでフンの放置が減少する
実際に上記の作戦を行うのは、犬のフン放置に悩む地域住民です。この活動を支援するのが各自治体ということになります。自治体によっては届け出を受け次第に腕章とチョークを貸し出したり、動物指導センターでチヨーク(2本)とやり方を書いたチラシを配布したりしています。「飼い主にマナーを守ってもらいたい」「環境美化につなげたい」と市民に協力を呼びかけています。興味があるかたは、自分が住んでいる自治体で行っているかどうか、市役所などに問い合わせてみるとよいでしょう。
マナーを守っている飼い主が率先して活動する動きも
じつは、犬のフン放置は犬を飼っていない人が悩むのはもちろんなのですが、マナーを守っている飼い主にとってもとても迷惑な話なのです。愛犬とともに散歩をしている道に別の犬のフンが放置されていると、「うちの子がしたと思われたら嫌だなあ」「私が放置したと思われるのは嫌だなあ」と思うものです。
愛犬にとってもそんな道を散歩するのは、衛生的に考えてもよくありません。そのため、ほかの犬のフンなのに、わざわざ片付ける飼い主もいるくらいです。ですから、犬のフン放置をなくそうと、この作戦をマナーを守っている飼い主が率先して行っているという自治体もあります。毎日、同じ道を散歩することが多く、犬のフン放置があれば、愛犬も飼い主もすぐに気が付きます。
そんなときに黄色いチョークを1本取り出し、フンの周囲に〇を付ける。地道な活動ではありますが、同じ愛犬家として啓蒙することは、飼い主のモラルの向上に大いに役立つに違いありません。
まとめ
身勝手な飼い主による犬のフン放置は、地域住民に大きな不快感を与えます。その地域の美観を崩すだけでなく、環境衛生にもよくない行為です。もし、あなたの周辺で犬のフンの放置があるようなら、この「イエローチョーク作戦」をぜひ、試してみてください。
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