【犬飼いTIPS】愛犬がストレスを感じているサインとその対処法

あなたの愛犬はいつも傍にいて、ダークサイドからライトサイドに導いてくれます。まるで、積極性にストレスを解消してれる精神科医のような存在です。

しかし、彼らも私たちと同じようにストレスを感じていることを忘れてはいけません。愛犬がどのようにコミュニケーションをとっているのかを理解することで、ストレスのきっかけを最小限に抑え、愛犬が幸せで健康的な生活を送ることを手助けすることができます。今回は、愛犬のストレスを見逃さず、対処する方法についてのお話です。

犬のストレスの一般的な兆候

犬の表情はとても豊かで、ボディランゲージや鳴き声、ニオイなどで気持ちを伝えてくれます。大好きなおもちゃではしゃいでいる犬が幸せだというのは誰でも分かりますが、ストレスのサインはちょっとわかりにくいかもしれません。恐怖や不安の一般的な兆候として、以下のようなものがあります。

・口を舐めながら体を引く
・あくびをする
・耳を後ろに向ける
・しっぽを下げたり、後ろ足の間に入れる
・うつ伏せのまま動かない
・しっぽをゆっくり振る
・苦笑いのように歯を見せる
・目を細めたり、虚ろな表情
・パンティング
・ウロウロと歩き回る


これらはすべて、愛犬がストレスを感じていて、自分だけの空間を必要としていることを示すしぐさです。しかし、彼らは自分の感情を独特の方法で伝えるということを心に留めておくことが大切です。愛犬がストレスを感じているときは、これらのサインを組み合わせて見せることがあります。また、興奮したり疲れたり、まったく別の感情を持っているときにもこれらの行動を見せることがあります。

愛犬が置かれている状況やボディランゲージ、普段の性格などを考慮すれば、愛犬があなたに何を伝えようとしているのかわかるでしょう。

愛犬がストレスを感じているときの対処法

ストレスはケガや病気が引き金になっていることもあります。愛犬がストレスを感じていると思われる場合は、まず動物病院で診察を受けましょう。これは、健康上の問題を排除するためです。そのうえで、愛犬がストレスを感じないようにするためには、次のような方法があります。

▶愛犬が苦手な場所や人、出来事はありませんか? もしそうなら、そのような要因を最小限に抑えるか、避けるようにしましょう。

▶簡単なトレーニングをしてみたり、スナッフルマット(嗅覚訓練マット)を使ったアクティビティを楽しむなど、愛犬が楽しく過ごせるようにしましょう。

▶愛犬が誰にも邪魔されず、リラックスできるスペースを家のなかにつくりましょう。

▶愛犬のために日課をつくりましょう。犬は一日に起こることを予測することで自分がコントロールできていると感じ、安全で安心できることを喜びます。

▶来客や音への対応、リードできちんと歩くこと、呼んだら戻ってくることなど、人との暮らしに適応するためのスキルを身につけさせましょう。

また、叱ることはストレスになるので基本的には避けましょう。特に、唸るなどの行動に対して叱ることは、その行動を抑制し、噛むなどの行動にエスカレーする可能性もあるので注意しましょう。

まとめ

犬のストレスは、ひとつの要因ではなく、いくつかのストレスになる出来事が立て続けに起こることで発生することがよくあります。例えば、来客の多い一日を過ごした犬は、散歩に出た際の大きな音やほかの犬などのストレス要因に反応しやすくなります。このように、普段は問題のない状況でも、刺激的なエピソードが重なると、犬は対処能力を失い、感情を爆発させることがあります。これが心理学でいう「閾値の上昇」です。

ストレスを軽減するためには、愛犬が休息できる時間と空間をつくってあげることが重要です。また、愛犬との絆を深めることも近道です。愛犬が私たちを信頼することで、私たちがいつも彼らの要求を満たし、安全を守ってくれるという安心感を得ることができます。

ストレスを完全に避けることはできませんが、愛犬が心配なく生活できるように、ストレスのきっかけを減らしてあげることは可能です。