愛犬・愛猫にマスクトレーニングは必要?
愛犬や愛猫にマスクが必要なの? と驚かれた人もいらっしゃるかと思います。これは、彼らにマスクを着用させるのではなく、彼らにマスク姿を理解してもうためのトレーニングのお話です。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の予防対策として、マスクの使用は普通になりました。みなさんも、外出時にはマスクをしていると思います。しかし、マスクをしたまま自宅に戻ったとき、愛犬や愛猫に吠えられたり、威嚇された経験はありませんか? 夏に向けて髪をバッサリ切って帰宅したら、普段まったく吠えることのない愛犬に、ワンワンと吠えられてショックを受けたという笑い話も聞きました。
じつは、これは犬や猫たちの特性なのかもしれません。特に犬は私たちの表情を読み取るのが得意なのです。表情を読み取って、自分の気持ちを伝えるのです。マスクの着用が日常生活の一部になり、突然人の顔が覆われてしまうと、犬は混乱したり、心配になったりしてしまうのです。
そんな彼らに、マスクをしていても気にしなくてもいいということを教えるためには、以下のようなものが必要です。
・おいしいおやつ
・スカーフやバンダナなど、顔を覆うもの
・マスク(購入したものでも、手づくりでも)
用意ができたら、さっそく「Dogs Trust」のアドバイスを参考にしてトレーニングを始めましょう。
ステップ1
ちょっとの間、あなたの口と鼻を手で覆い、その後おやつをあげます。これを何度か繰り返すことで、犬はあなたの顔が少し見えなくなることに慣れ、おやつがもらえることを学習します。
ステップ2
次に、口と鼻を覆いながら話しかけます。あなたの口の動きを見ることなく、あなたが話すことを聞くことに慣れるようにします。犬にとって表情を見ることはとても重要なことなので、慣れるまでには少し時間がかかるかもしれません。おやつをあげながら数回繰り返します。
ステップ3
スカーフまたはバンダナを使用して、今度は少し長い間、口と鼻を覆い、その後おやつをあげます。そうすれば、その状態が、何も心配ないということを理解します。
ステップ4
彼らがリラックスしているようなら、顔を覆ったまま部屋の中を動き回り、話しかけたり、おやつをあげます。
ステップ5
いよいよマスクを着用します。あなたがマスクをするところを彼らに見せます。前段階でやったように、話かけ、部屋の中を動き回り、おやつをあげます。彼らは、私たちがマスクして歩いたり、話したりする様子を見ることで、何も心配することがないと学習します。
ステップ6
あなたのマスク姿にに慣れたら、家のなかでほかの家族でもステップ1から同じようにトレーニングします。そうすることで誰がマスクをしていても大丈夫になります。
これで、庭や屋外で試す準備ができました。犬がつねにリラックスできるように、練習が必要なステップは繰り返しやりましょう。散歩時はあなたもマスクを着用し、マスクをしている人を見かける度におやつをあげましょう。時間が経つにつれてマスクをしている人を見ても、へっちゃらになります。
●マスクをした子どもに慣れさせる
マスクをつけた子どもに犬たちを慣れさせるとき、大人はつねに目を配り、ご褒美は大人があげてください。彼らをリードで繋いだり、チャイルドゲートの後ろに置いたりすることで、彼らも子どもも安全に練習できるスペースを確保することができます。
●マスクをしている人に子犬を慣れさせる
すべての子犬は、生後4カ月の間に、新しい物や景色、音に触れさせなければなりません。この時期に「普通の生活」について学び、新しい人や物にどう対応すべきかを考えます。マスクが日常生活の一部になってきたら、子犬もマスクに慣れる必要があります。
愛犬・愛猫にマスク姿を認識してもらうためには、まず彼らが安心して快適に過ごせる自宅で慣らすことが必要です。その後、愛犬は散歩など屋外などでのトレーニングに移行します。ここで重要なのは、彼らがリラックスした状態であること。少しでもストレスを感じたら、ステップをはじめからやり直します。ゆっくりと時間をかけてトレーニングしましょう。
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