愛犬トラベラーのHappy紀行Vol.8

大自然の中で愛犬と手軽にキャンプを楽しもう!!

[2018/12/04 6:00 am | 編集部]
滋賀県甲賀市にある大河原温泉アウトドアヴィレッジ「かもしかオートキャンプ場」は、鈴鹿国立公園の大自然に囲まれた新しい施設です。野洲川の源流に位置し、素晴らしい景観を楽しむことができます。キャンプ場の利用者は、野洲川を挟んで対岸にある本館「かもしか荘」の温泉施設も利用可能。楽しみが満載です。
さっそく野洲川沿いを散策
オートキャンプ場は、どの区画も100平米以上というプライベート感あふれる広さです。また、全サイトAC電源付き(100V・1500Wまで)であるにもかかわらず、手ごろな料金設定が魅力。キャビン付き(エアコン付・ペット入室不可)が10サイト、テント持ち込みが16サイトのアットホームなキャンプ場なのです。 施設内にはドッグラン、グラウンドゴルフ場があり、季節によって桜や紅葉も楽しめます。近くには鮎などのつかみ取りやホタル観賞もできる場所があります。「炊事場でお湯が出るし、キレイだし、快適です。ペットも小型犬から大型犬までOKで、野洲川で水遊びもできます。キャンプグッズも売られているので、気軽に行くことができます」と愛犬トラベラーの吉田さん。今回もラブラドールレトリーバーの「もゆ」ちゃんと楽しい旅に出ました。
あひるに遭遇
子どもたちも興味津々
もゆも自然を満喫

ワンボックスカーで気軽にキャンプ

「かもしかオートキャンプ場」のチェックインは13時。滋賀県草津市を出発して、その時間に合わせて到着しました。チェックインは本館の「かもしか荘」で行います。ペット可施設は細々とした規約がある場合が多いのですが、このキャンプ場はとてもシンプルです。「ペットの管理は飼い主が責任をもって行うこと」「必ずリードで繋ぐこと」「排泄物の処理は確実に行うこと」の3点のみで、多くは飼い主さんのモラルに任されています。
寒い時期にはコットがオススメ
直接地面に触れないので体が冷えない
Aサイトは山側、Bサイトは平地側、Cサイトはキャビン付きサイトになります。受付を済ませて今回私たちが予約したBサイトに移動しました。わが家では気軽にキャンプを楽しもうと、ベッドを備えたワンボックスカーで寝ることにしています。 組み立てるのに時間がかかるテントは張らず、クルマを利用したタープ(日差し・雨をしのぐための広い布)のみの設営なのでとても簡単。椅子とテーブルを出して、とりあえずお腹がすいたのでお昼ごはんにしました。メニューは餃子です。「気軽にキャンプ」なので、あとは焼くだけというところまで準備してきました。調理は焼くだけなので簡単。カセットコンロで焼いて、冷たいビールを飲みながら食べました。「おいしい……」餃子とビールの相性は抜群です。大自然のなか、昼間からビールを飲めるなんて最高に幸せ(笑)。 至福の時間でした。「もゆ」はさすがに餃子は食べられないので、いつものご飯です。不服そうな顔をしていますが、そこは我慢です(笑)。
手入れされたドッグラン
もゆもテンションMAX
大好きなフリスビー
ちゃんと戻ってくる
昼食後は少しだけ残りの設営をして、ドッグランへ遊びに行くことにしました。もともとはテニスコートだったのかしら? という雰囲気を残しているドッグラン。手入れが行き届いており、とても走りやすそうです。「もゆ」も楽しくてニコニコです。この笑顔を見られるだけで、来てよかったと思えます。しばらく遊んで、Bサイトに戻り、シェラフ(寝袋)を広げたり、クルマの窓にカーテンを付けたりとベッド周りの準備をしました。これらの準備は明るいうちにすることが鉄則です。夕食後に温泉に行って、すぐに寝られるようにしておきます。 夕方からは気温も下がってくるので、私たちも「もゆ」も防寒に気をつけます。山は平地よりも気温が低く天気も変わりやすいので、寒さや悪天候に備えた対策が必要です。

ローストチキン&ジビエの鹿フランクに舌鼓

さあ、いよいよキャンプの楽しみである夕食の準備です。今回は気温が低く寒かったので、焚き火用の木も持参しました。通常は暖房器具としてキャンプファイヤースタンドを使用するのですが、「気軽にキャンプ」を楽しむ私たちは、片付けが面倒なものは使用しません。各サイトに置いてあるブロックを重ねて焚き火をしました。 ダッチオーブン(分厚い金属製の蓋つき鍋の蓋に炭火を載せられるようにしたもの)では、ローストチキンをつくり、久しぶりにスモークもしました。そして、暖を取るために起こした焚き火で、北海道むかわのジビエの鹿フランクや地元産のしいたけを焼き、焚き火のなかにはサツマイモを入れて焼き芋をつくりました。キャンプで食べるものはどうしてこんなに美味しいのでしょうか。大自然に囲まれた非日常のなかでの夕食は、特別な楽しみがありますね。「もゆ」もワンコOKの食事をニコニコで食べました。「もう少し味わって食べてください」と言いたいくらい喜んで食べました(笑)。とても大満足の夕食になりました。
北海道むかわの鹿フランク
ローストチキンも美味しい
焚き火は暖をとるのにも有効
もゆもリラックスモード
ランタンがいい雰囲気を演出
焼き芋もつくってみた
チーズも熱をとおすと一段と美味しい

甲賀の奥座敷 大河原温泉を満喫

夕食の片付けをしてから、本館のかもしか荘にある大浴場と露天風呂に行きました。ここは平成7年に開湯した歴史の新しい温泉です。自然に囲まれた物静かな「山間の秘湯」と言われています。日帰りの利用も可能ですが、週末は17時までの利用なので、宿泊者は貸し切り状態でゆっくり入ることができます。 湯けむりの立ち込める大浴場と四季を感じる露天風呂は、女性に嬉しい美肌の働きも期待できる炭酸水素塩泉と薬効に優れた単純放射能泉。体の芯から温まります。外が寒いので余計に露天風呂のよさが引き立ちます。「あ~、極楽、極楽」。大浴場と露天風呂を何度も行ったり来たり……。アットホームな雰囲気で、居心地も良く、施設もキレイ。とても気持ちよく利用することができました(残念ながらペット可の温泉はありません)。 温泉からの帰り道に空を見上げると、いくつかの星が見えました。「明日は晴れるかな?」。Bサイトに戻り、体が温かいうちにクルマの中のシェラフに潜り込みました。「もゆ」も一緒に眠りました。

鈴鹿国立公園の大自然を満喫

翌朝は5時半に起床して、近くの山を散策しました。パパと「もゆ」だけ(笑)。このあたりは大自然に囲まれていて素晴らしい景色はもちろんのこと、空気も新鮮で森林浴には最高の場所です。サイト内にはアヒルも散歩していて、なんとものんびりした雰囲気。大自然に誘われるまま、キャンプサイトから出て1時間以上歩きました。 木々の葉がさまざまな色に変わる季節。そのコントラストの美しさにいつまでも歩いていたい気分になります。落ち葉がクッションとなり、長時間歩いても足が疲れません。「もゆ」もニコニコです。日常から離れ、パパも「もゆ」もリフレッシュできました。その間、ママはぐっすり寝ていたことは言うまでもありません(笑)。
奥には野洲川ダムが見える

朝食は焼きたてのホットサンド

散歩後は朝食です。散歩に行かなかったママが担当します(笑)。ホットサンドメーカーを持参したので、食パンに具材を挟んでガスコンロで焼きます。カリッとおいしく仕上がりました。「気軽にキャンプ」を実践です。
ホットサンドもうまくできた

まとめ

キャンプとなるといろいろ準備がたいへんと思いがちですが、気軽にキャンプと考えると意外とすぐに行けるものです。食べるものは下準備ができたものであれば、あとは焼くだけです。食器も使い捨てにすれば洗う必要がありません。寝るのもクルマにすれば、苦労してテントを組み立てる必要もありません。温泉付きであればより楽しみが増します。最近はペット可や施設が充実したキャンプ場も増えてきましたので、ぜひ、愛犬と一緒に大自然のなかの非日常を体感してみてください。きっと素敵な時間になることでしょう。
[編集部]