愛犬トラベラーのHappy紀行Vol.7

スキー・ゴルフ場などを備えた斑尾高原の総合リゾートで愛犬と晩秋を感じる旅

[2018/11/09 6:00 am | ペットジャーナリスト 阪根美果]

斑尾高原は、長野県飯山市の斑尾山の山麓に位置する標高1000mの高原リゾートです。冬場はかなりの豪雪地帯で、スキーでは有名な地です。スキーシーズン以外は涼しい避暑地として景観を楽しんだり、ゴルフを楽しんだりと1年を通して観光客でにぎわいます。

斑尾東急リゾート ホテルタングラム

今回は、そのエリアにある「斑尾東急リゾート ホテルタングラム」にわが家の愛犬であるウイペットのジギーベイと1泊することにしました。ここは、スキー場やゴルフ場などを備えた複合リゾート内に建つ温泉リゾートです。ナウマンゾウ化石で有名な野尻湖までクルマで約12kmの位置にあります。温泉は大浴場と露天風呂を完備。泉質は塩化物泉です。複数のレストランを併設し、テニスコート、屋内プール、エステサロンのほか、チャペルや宴会場も用意されているので、用途に合わせてさまざまな使い方ができます。

チェックインをしたら専用のペット棟へ

私とジギーベイの泊まる部屋は、ペット棟と呼ばれる2号館の1Fです。まずは、ホテルタングラムのフロントに行き、チェックインをします。フロント内にはペットを連れて入ることはできないので、クルマをホテル入り口に停めてジギーベイは車内で待っていてもらいます。

地図と注意事項の説明があります

チェックイン時にペットの情報の記入を求められましたが、狂犬病等の予防接種の証明書の提示は求められませんでした。「ペット同伴のお客様へのご案内」と「ペット施設利用約款」を渡されました。敷地内でペットと散歩ができるエリアが決められているので、その地図や注意事項が明記されていました。このホテルは、室内で飼われている小型犬・中型犬・猫に限り、3頭まで同伴が可能です。トイレのしつけができている、ムダ吠えをしない、生後1年以上のペットであることが条件になります。詳細はホテルのホームページや直接問い合わせて確認することをオススメします。

ペット専用ホテル棟は電磁キーで開閉

入り口には足洗い場があります

チェックインが済み、駐車場にクルマを停めて部屋に向かいます。ペット棟の専用出入口からホテル内に入ります。電子キーになっているので、解除するところにフロントで受け取ったキーをかざすと扉が自動的に開きます。出入口外には、汚物専用のごみ箱や足洗い場が設置されています。

ホテルの廊下と部屋の床は、ふき取り可能な長尺シート仕様になっているので、万が一粗相をしてしまった場合にも安心です。部屋に入るとその広さにびっくり。最大5名が泊まれる部屋だそうです。天井も高くて、とても快適な空間です。

広い客室にはベッド2台とソファーベッドが設置されています

サークルが設置されています

室内にはサークルが用意されていましたが、屋根がないタイプなので、飛び出しする犬の場合はテントケージなどの持参をオススメします。もちろん、ジギーベイは簡単に飛び出してしまうので、ケージ内に収まる大きさのテントケージを持参しました。ケージは基本的に飼い主が食事などで留守番させるときに使用。飼い主が部屋にいる間は、ベッドに上げなければあとはフリーでOKなのです。粗相の心配があるときはマナーベルトなどを持参するとよいでしょう。

ペット用アメニティ

ペット用トイレ

ペット用のトイレは部屋に設置されていました。そのほか、犬用のアメニティはペットシーツ(ワイド&シングル)、コロコロ、消臭剤、ドライヤー、フード&水入れです。それ以外のものは持参する必要があります。

夕食時の留守番前にドッグランで遊ぶ

夕食前にペット棟のすぐ前にあるドッグランで遊びました。このドッグランは、小型犬用かな? 高速で走り回るジギーベイにはちょっと狭いというサイズです。でも、よい息抜きになったようで、終始ご機嫌でした。芝生なので、足腰にも優しいです。平日なのでペット棟の宿泊者は少なく、私たちのほかには1組だけ。鳴き声は聞こえていましたが、出会うこともなく貸し切り状態でした。

ジギーベイはお部屋で留守番。私は夕食&温泉へ

ジギーベイが落ち着いてきたので、テントケージの中にご飯とお水を入れて夕食です。しっかり食事を済ませたので、今度は私の夕食&温泉タイムです。ペット棟からは内部の廊下を使ってレストランに行きます。

ペット不可の区別もちゃんと表示されています

今回は到着時間が読めなかったので、バイキング形式の食事を選択。少し遅くなってしまったので、品数が減っていたのは残念でした。しかし、なぜかズワイガニが食べ放題。近くの席のご夫婦は山盛り食べていました(笑)。私も負けずに和洋折衷といろいろ食べましたが、天ぷらの衣がサクサクでおいしかったです。バイキングなのでついつい食べ過ぎて満腹になって部屋に戻りました。

留守番していたジギーベイ。部屋のなかがシーンとしているのでテントケージを覗いてみたら、顎を床につけてふて寝(笑)。温泉に行く前にひと遊びすることにしました。やはりいつもと違う場所なので、ジギーベイもテンションが高い。ホテルによってはケージから出してはダメというところもありますが、よりペットとの旅を楽しみたいのであれば、客室内フリーのホテルを選びたいですね。

そして、私は楽しみにしていた温泉へ。こちらも内部の廊下を使用して行きます。このホテルには、内風呂と露天風呂があります。すでに斑尾高原の夜は寒く、その冷気と温泉の温かさで、とても気持ちよく、大いにリフレッシュできました。湯上りには冷たいビールをおつまみとともに少々。ジギーベイはおつまみほしさに何度もお座りをしていました(笑)。おつまみはダメ! ということで、自分の犬用のおやつで我慢です。

寝る前にトイレを済ますためジギーベイと外へ。「寒いっ!!」冬の訪れはもう間もなくです。

美しい景観に感動!!

早朝、ジギーベイとともに散歩に出かけました。「本当に寒いっ!!」ジギーベイも洋服を着ています。天気がよく、ホテルのまわりを見渡すと、美しい景色が目に飛び込んできました。

秋晴れで空気がキーンと澄んでいました

併設されるテニスコート

ゴルフ場

ジギーベイも防寒仕様

大自然の山、そして整備された芝の美しいゴルフ場、全天候型テニスコートのオレンジが、緑の景観に映えています。前日はホテルに着いたのが遅く、もう日が暮れていたのでまわりの景色がどうなっているのかよくわからなかったのです。木々の紅葉も重なり、リゾート感が満載でした。

チェックアウトまでのんびり過ごす楽しみ

私はジギーベイとの旅行のときには、できるだけチェックアウトが11時のホテルを選ぶことにしています。そのほうがゆっくりとチェックアウトまで楽しめるからです。散歩後、私は朝食へ行きました。

前日と同じバイキング形式です。自分の好きなものを好きなだけ選んで食べる楽しみがあります。朝食もツアーの宿泊客が早く済ませたせいか、種類が少なかったのですが、満足できるものでした。バイキングの場合は早い時間に行くのが鉄則ということを学びました。

バイキングでしっかり朝食

食事のあとは売店でお土産の物色です。かなり広めで、品数も豊富。ハイキング用の洋服や室内プール用の水着なども販売していて、見ているのが楽しくてついつい長居をしてしまいました。部屋に戻り、ジギーベイと帰宅準備をしながらのんびり。11時少し前にチェックアウトです。まず駐車場に行き、クルマをペット棟の近くに移動させます。荷物とジギーベイを乗せてホテルの入口へ。そしてフロントでチェックアウトしました。

ドッグランで大はしゃぎ

チェックアウト後でも外にあるドッグランは利用可能なので、昨日とは違うところへ行ってみました。こちらは山の傾斜を利用してつくられていてかなり広め。ジギーベイも楽しいらしく、フリーにしたとたんに爆走です(笑)。白樺の枝を咥えて遊んでみたり、かじってみたり。山遊びを満喫している様子でした。

山の斜面を利用したドッグラン

嬉しくて笑顔のジギーベイ

白樺の枝をかじる

このほか、小型犬であれば専用ケージに入れてスキー場のリフトに乗り、景色を堪能することができるそうです。「野尻湖テラス観光リフト」で、標高1100mの展望デッキに行けるとか。残念ながらジギーベイは大きすぎて専用ケージに入らず。断念しました(笑)。

広大な自然を満喫しました

こうしてあっという間にホテルタングラムでの1泊は終了。リーズナブルな価格での1泊の旅。とても楽しめました。次回はスキーシーズンに来てみたいと思いました。

[ペットジャーナリスト 阪根美果]