【犬グッズレビュー】電車や自転車でもっと遠出がしたくなるキャリーバッグ

[2018/09/21 6:01 am | 編集部]

みなさん、初めまして!! わが家の愛犬は、まだ飼い始めて間もないトイプードル(9カ月)です。飼い主である私も、子どものころに実家の庭で飼っていた経験はありますが、室内飼いは初めての飼い主ビギナーです。

やっぱり室内飼いだと一緒にいる時間も長いし、よりいっそう愛着がわきますね。いつでも一緒にいたいなって思います。大切な家族ですからね。

そして愛犬と一緒にお出かけしようと思うと、やっぱり必要になるのがキャリーです。これまでもすでに、クルマでのお出かけ用のクレートや、小さめのスリングタイプのキャリーバッグなどを持っています。これだと、クルマでのおでかけや歩いて近所のお買い物なら便利なんですが、電車での長距離移動のときは考えちゃいます…。クレートだと駅までの自転車に乗せられないですし、スリングバッグは長時間の移動になるとさすがに愛犬も窮屈そうで……。

そこで今回試したのが、リッチェルの「Nパラレルキャリー」です。底面に4つの車輪が付いていてキャスターバッグとして使えるうえに、リュックにもなるので、電車や自転車での移動に便利そうです。

わ~い♪ お出かけ~!! はりきっているわが家の愛犬です
キャスター使用時のハンドルは2段階に伸びます
全部伸ばした状態
前面はカバーとネットをそれぞれ開けられ、くるっと丸めてゴムで止められます

届いたNパラレルキャリーの第一印象は大きい! わが家の愛犬は2.8kg程度。Nパラレルキャリーは10kgの愛犬まで対応なので当然といえば当然ですね。

愛犬の広さとしては十分です。普段ハウスとしても使っているリッチェルのキャンピングキャリーSと比べてみると、キャンピングキャリーの内寸が28×42.5×25.5H(cm)なのに対してNパラレルキャリーの寸法が38.5×31.5×50H(cm)と、長さ方向は4cmほど短いですが、丸まって寝たりお座りするのに十分な広さです。

NパラレルキャリーとキャンピングキャリーSと愛犬の大きさ比較

持ち運ぶ側としては、キャスターバッグとして見れば普通の大きさ。ただリュックとして背負うと大きさを感じます。幅38.5cmは私(身長158cmの女性)の肩幅とほぼ同じ。なので、歩いていてバッグが引っかかることはないサイズです。これ以上大きかったら不便だろうなっていうギリギリの幅ですね。ただ、奥行きはあるので、そのサイズに慣れるまでは振り返りざまにぶつけてしまうことはありました。

天面のネットを開ければひょっこり顔を出します

天面と前面と側面の3つの扉があって、中には底面にクッションと飛び出し防止のリードが付いています。側面のファスナーを開けて中を確認していると、驚いたことにわが家の愛犬が中に入りこんできて……自分用のキャリーだとわかっているのか、はやくお出かけしようよと言いたげでした。

出入りは3つの扉から
天面からも前面からも側面からも可能です
いちばん広い側面
愛犬もスムーズに入ってくれます
長さ調整可能のリード
底面クッション
リードも付けて安全に
リュック使用時は腰ベルトも付いています

ということで、この日は横浜の赤レンガ倉庫に電車でお出かけすることにしました。駅まではリュックにして自転車で、駅からはキャスターバッグで移動します。

さて出発~!! うれしそうな表情でひょっこり
自転車を降りてリュックからキャスター移動へ
天面のネットも閉めて駅構内へ

移動中、ネット越しに中の愛犬の様子を見てみましたが、中でお座りして外をうかがっている様子。高さが50cmもあるので、お座りしていても窮屈さはなさそうです。

キャスター移動になると、4輪キャスターのおかげで水平が保たれるので、安心するようです。目の細かいタイルの上などでは、どうしてもキャスターの音が大きくなるので落ち着かない感じでしたが、それも徐々に慣れていって、ホームのきれいなアスファルトなんかだと、移動中も中で伏せの状態でくつろいでいました。

外を眺めて落ち着いた様子です
居心地よさそう……、余裕な感じですね

天面と両側面、そして前面の部分もカバーを巻き上げるとネットになっています。なので、伏せた状態でも外の景色がよく見えて、それも愛犬の安心につながっているようです。また、この日は夕方の出発でした。残暑の8月、熱さを心配しましたがキャリーの中の空間が広いのとネットの通気性のよさもあって、キャリー内の温度や湿度が極端に上がることもありませんでした。愛犬にとっては快適な空間だったと思います。

途中電車の乗り換え等ありましたが、ホームやコンコースではキャスターバッグとして大活躍。バギーほど大きくないので、エスカレーターも普通に使えて便利です。電車を乗り継いで赤レンガ倉庫界隈を散歩。そこから今度は、レンタサイクルを使って港の見える丘公園へ。キャスターバッグにもリュックにもなるので移動の手段が広がります。

電車の中でもおとなしく過ごせました
スリングバックのようにもぞもぞ動かないからよいですね
電車を降りて駅を出て、夕方4時過ぎ
まだアスファルトが熱いかな~ということで、しばらくキャスター移動です
日かげを選んで愛犬も歩き……、リュックは軽いです
海からのさわやかな風が気持ちよさそう
赤レンガ倉庫周辺を散歩
レンタル自転車で赤レンガ倉庫から港の見える丘公園へ

キャスターバッグとして使ったあとに、リュックとして背負う際、車輪に付いた汚れが服につきそうですが、ちゃんと車輪を覆うカバーが付いているので心配は不要です。また、キャスターバッグとして使うときは、リュックのベルト類は背面のポケットに差し込んで収納することができます。

収納といってもポケットに余ったベルト部分を差し込むだけなので、最初はちょっと雑だな、と思ったのですが、実際に使ってみると、しまうときは差すだけ、使うときは引っ張り出すだけ、というシンプルさがラクだと思いました。いちいちベルトを外してたたまなきゃいけないとしたら、面倒くさくてキャスターバッグかリュックかのどちらかでしか使わなくなったと思います。

4つのキャスターは背中側2つをカバーで覆います
使い方はマジックテープでとめるだけ
リュックのベルト
こちらは背面のポケットに差し込むだけでスッキリ
リュックを背負って自転車で移動
前傾姿勢になる自転車に乗るときは、落ちるといけないので天面のネットを閉めることをお忘れなく
港の見える丘公園へ
わんこの散歩に来ているご近所の方が多かったです。わが家の愛犬は、ちょっと遠出の散歩を楽しみました♪

帰り道、ルミネで少しだけお買い物。ルミネもキャリーケースに入っていれば同伴可(食料品売り場などは除く)ですし、ケースの中が広くて愛犬もすっかりお休みモードなので、慌てずに買い物を済ますことができました。最初のころは細かなタイルの上などで、車輪から伝わる振動や音に落ち着きのなかった愛犬ですが、このころにはすっかり中は安全とわかったようで、ちょっとやそっとでは動じなくなっていました。

飼い主としては、散歩に携行する水やマナー袋などをしまえるちょっとした収納があればもっとよかったですね。わが家のトイプーサイズだと高さ方向には余裕があるので、上か下にインナーポケットでもあればもっとよかったと思います。

それと、シートベルトに固定して車内でも使えるとはなっていますが、対応しているのは2点式のシートベルト(肩のベルトが無いタイプ)のみ。わが家のクルマを含めて、今時のクルマは後席も含めてすべて3点シートベルトになっているようなので、ちょっと残念でした。

このあとも、何度かお出かけに使っていますが、愛犬もお出かけに連れて行ってもらうのが楽しいようで、Nパラレルキャリーを出してくるとよろこんで中に入ってきます。私も愛犬との電車でのちょっとした遠出ができるようになって、ペットライフがより楽しくなりました。

すっかり慣れた様子で立ち乗りもしちゃいます
なので、飛び降りないように気をつけました
この日は涼しくカラッと気持ちいい陽気で、江の島を散歩♪

利用シーンによって最適なキャリーバッグは異なると思いますが、愛犬がくつろげる広さと、キャスター&リュックの機動性の高さを両立したこのNパラレルキャリーは、愛犬との行動範囲を広げてくれると思います。もっと愛犬と遠出もしてみたいと思っている人にはオススメできると思います。

[編集部]