愛犬トラベラーのHappy紀行Vol.23

プライベート重視の客室で愛犬と極上の時間を過ごす旅

[2024/08/01 6:01 am | ペットジャーナリスト 阪根美果]

自然豊かな温泉地として有名な箱根。四季折々の素晴らしい景色と歴史的・文化的な施設が楽しめる人気の観光地です。そのなかでも、豊かな自然に囲まれた標高700m前後の高原リゾートの仙石原は、ススキの名所であるとともに温泉リゾートとしても有名なエリアです。

その歴史は、元文元年(1736年)に大涌谷からの引湯で始まり、現在も大涌谷(硫黄泉=白濁湯)と姥子(透明湯)の引湯を集中管理することにより、各宿泊施設に供給されています。大正から昭和にかけては欧米型の避暑地として開発された歴史があり、ほかの温泉地と比べて自然がよく保存されているのも仙石原の特徴です。

「川涌の湯 マウントビュー箱根」の外観

そんな「自然環境との調和」を優先した仙石原に位置するのが、「川涌の湯マウントビュー箱根」です。設計・デザインを建築家の松葉 啓氏に依頼し、愛犬と同伴で宿泊できる部屋を2部屋新設。「わんちゃんへの配慮を最大限にすることはもちろんのこと、主役である宿泊者さまの心に深く刻み込める、唯一無二の空間演出を依頼した」といいます。

日常から離れて感じる素敵な時間、そして季節の移ろいを感じながら最愛の家族とともに過ごす極上の空間。そのどちらも体感できるのがこの宿の魅力なのです。

今回は、友人の長谷川さんと愛犬フレンチブルドッグのジャスミンちゃんと一緒に、1泊2日の旅に出かけました。

専用エリアで安心のチェクイン

滋賀県の陶芸で有名な信楽に住んでいる私は、最寄りのインターチェンジから高速道路に乗り箱根を目指します。長谷川さんは静岡県に住んでいるので、15時のチェックインに合わせて、宿で待ち合わせをすることにしました。

私が先に到着したので、まずは宿の外観をパチリ。茶色を基調とした落ち着いた雰囲気がとても素敵です。宿の入口には「濁り湯の宿」というのぼりが立てられていて、事前に仙石原をリサーチしている人であればひと目で温泉が大涌谷からの引湯であることがわかります。

愛犬への配慮が溢れる屋外ドッグラン

宿の横に目を向けると、木々が生い茂る場所がありました。入口らしき場所もあるので、覗いてみることに。なんと、そこはドッグランでした。この日は曇り時々晴れという天気でしたが、木々に日差しが遮られるので涼しく快適な空間が広がっていました。

足元は人工芝の絨毯が敷かれているので、雨上がりでも愛犬の足が汚れずに済みます。おしっこをした際にかける水や汚物入れも用意されていて、さまざまな配慮を感じました。

しばらくして、長谷川さんから少し遅れるとの連絡がきました。ジャスミンちゃんがクルマ酔いをしてしまったとのこと。箱根あるあるなのですが、仙石原も急カーブが多いのです。大丈夫かなあと思っていたことが、的中してしまいました。箱根に出かけるときには、愛犬のご飯の時間を考慮する必要がありますね。

その後、しばらくして長谷川さんたちが到着。まずは、到着した旨をフロントに告げました。すると、「わんちゃん同伴のご宿泊者様のチェックインはお部屋の入口で行いますので、ご案内させていただきます。わんちゃんはキャリーバッグに入れるか、抱っこするかのどちらかでお連れください」とのこと。

駐車場に戻り、私は必要な荷物を持って、長谷川さんはジャスミンちゃんを抱っこして、宿のスタッフさんの後についていきました。

専用エリアまでは抱っこで進む

フロントの右手奥に扉があり、その先に私たちの宿泊するお部屋があるようでした。扉の先には、チェックイン用のテーブルと椅子がありました。その先にも長い廊下が続いています。「ここからは、愛犬と泊まるご宿泊者様の専用エリアになります」とスタッフさん。すでにプライベート感が満載で、ワクワクしてきました。

いよいよ、宿にチェックインです。チェックイン時に必要なのは、1年以内の狂犬病予防接種と混合ワクチン接種の証明書のコピーです。それと、「愛犬同伴宿泊利用規約」に合意のうえ、同意書にサインをする必要があります。

館内の利用方法や愛犬移動可能エリアなどの説明も受けました。専用エリアでのチェックインはほかの宿泊者に気を使う必要がないので、スタッフさんの説明を落ち着いて聞くことができます。宿にとっても、愛犬を連れた宿泊者にとってもよい方法だと思いました。

専用エリアでプライベートチェックイン

プライベート重視の快適なお部屋を満喫

宿泊するのは、専用エリアにある「愛犬と泊まれる同伴ルーム」です。101号室と102号室の2部屋です。1部屋の定員は2名。同伴できるのは客室1部屋あたり小型犬2匹(合計体重10㎏及び、ペットキャリーに全身が隠れるサイズ)まで。愛犬の宿泊料金は無料です。

嬉しいことに、この同伴ルームでは愛犬が自由に過ごすことができます(ベッドの上、シャワールームはNG)。飼い主も愛犬も、快適なお部屋を満喫することができるのです。

101号室 左:リビング 中央:犬用ケージ 右:愛犬用足洗い場

101号室は、広さ56㎡。部屋の扉を開けると玄関前室があり、愛犬用の足洗場が備えられています。そこで愛犬の足を洗ってから、次の扉を開けて玄関に入ります。広い廊下の先にトイレ、洗面所、シャワーブースがあります。この廊下と玄関の間には収納式のゲートがあり、愛犬の飛び出しを防ぐことができます。これがかなり頑丈で、周囲の壁と同じ素材が使用されていてとてもオシャレ。わが家の玄関にも設置したいと思うほど気に入りました。

101号室 観音開きになる収納式ゲート

廊下の横の扉を開けると、リビングと寝室に続きます。リビングにはクローゼット、カフェコーナー、冷蔵庫、電子レンジが完備されています。インテリアはダークブラウンを基調とした家具でコーディネートされ、趣のある和の雰囲気が演出されています。暖かい色調の照明もそれを後押ししていて、とても落ち着く空間だと思いました。

また、リビングに置かれた大きなソファは、愛犬の引っかき傷や汚れに強い素材が使用されています。部屋全体の床や壁は吸水性が低く、万が一愛犬が粗相をしてしまってもふき取り可能。ニオイも残りにくいので、大きな心配はいりません。一見、破れてしまわないかと心配になるリビングとベッドルームを仕切る障子の障子紙部分も強固な素材が使用されています。細部まで配慮がなされていると感心しました。

左:101号室ドッグラン 中央・右:102号室ドッグラン

そして、大きな窓の向こうには、デッキから続くプライベートドッグラン(約8.1㎡)があります。ウッドチップが引き詰められたドッグランは、木の香りがとても心地よい。愛犬の足にも優しく、シニアでも安心です。足洗い用のシャワーやリードフックも完備されているので、足が汚れた際にも洗うことができます。

隣の102号室は、広さ50㎡で角部屋。デッキからL字に続くプライベートドッグラン(7.8㎡)があります。リビングに置かれているソファの色調が101号室と違う以外は、同じ仕様です。隣接する2部屋の中央部分にそれぞれの部屋の廊下が配置されているので、音漏れの心配はまったくありません。設計段階で、その点も配慮されたのだと想像できました。

落ち着いた色調の102号室

愛犬用に用意されているのは、犬用ケージ・犬用トイレ・バスタオル(2枚/1室)・足拭きタオル(2枚/1室)・エチケット袋(6枚/1頭)・トイレシート(4枚/1頭)・食器(2皿/1頭)・おやつ(1袋/1頭)・ウエットティッシュ・粘着シートです。玄関前室の愛犬用の足洗場には、密閉式汚物入れが用意されています。そのほか、空気清浄機も設置されています。長谷川さんもジャスミンちゃん用にいろいろと持参していましたが、「宿の用意が十分なので、持参したものを使わなくていい」と喜んでいました。

愛犬用に用意されている備品

今回、長谷川さんとジャスミンちゃんは角部屋である102号室に宿泊。高級感溢れるお部屋に「わぁ!」と心が高鳴ります。リードフリーになったジャスミンちゃんも、ハイテンションで部屋のあちらこちらを探検です。ひととおりチェックが済んだら、お部屋に用意されていたおやつを食べてご満悦。クルマ酔いをしたことは、すっかり忘れてしまったようでした(笑)。

伝統的な会席料理をお食事処で堪能

この宿では、残念ながら愛犬と一緒に食事はできません。私たちの食事はお食事処で提供されるので、ジャスミンちゃんは部屋に設置されたケージ内で待つことになります。長谷川さんが持参したドッグフードを早めに食べてもらって、お留守番です。

華やかに仕上げられた「和食会席膳」

この宿では旬の地元素材を活かした月替わりの「和食会席膳」が楽しめます。「その時期いちばんおいしいものを、いちばんおいしい調理方法で食べていただく」という季節感を大切に、一品一品心を込めて提供しているそうです。

先付、前菜から始まり、「鮮魚三種盛り」「ビーフシチュー」「しのだ巻」「豚せいろ蒸し」「天ぷら」にご飯、デザートと続きました。「季節の移ろいを目に舌に感じる」という華やかに仕上げられた会席料理を、お腹いっぱいに堪能しました。

お米にこだわりのある私は、つやつやと輝くご飯に注目。「どこのお米ですか?」とスタッフさんに尋ねると、「富士山麓・御殿場の契約農家さんから直接仕入れたお米です。ふっくらして、つやつやで、旨味がたっぷりのご飯に炊き上げました」と答えてくれました。宿のこだわりのご飯は、スタッフの説明どおりのおいしい仕上がり。会席料理のおいしさをさらに引き立てているなあと思いました。私たちの食事中のおしゃべりにも花が咲き、大満足の夕食でした。

最近の箱根の宿では外国人の方が働いているのをよく見かけるのですが、この宿でも多くの外国人スタッフさんが私たちをもてなしてくれました。日本語もかなり流暢で、会話に困ることはありませんでした。日本語を覚えるのはとても難しいと聞いているので、きっと優秀な方々。異国の地で頑張る姿に、元気をもらいました。

極上の温泉で日頃の疲れを癒す

今回の旅のもうひとつの楽しみは、この宿の濁り湯(乳白色の硫黄泉)です。大涌谷の地中で生まれた温泉は、硫黄分・鉄分・そのほかのミネラルを多量に含んで湧き出します。この宿の湯は、全身の疲れと心のコリをほぐす名湯とされています。

男女別露天風呂と貸し切り露天風呂

宿泊者は男女別露天風呂の「川涌の湯」とチェックイン時に予約ができる貸し切り露天風呂(有料)の「めだか」「金魚」「かぐや」を利用することができます。今回は、「川涌の湯」で日ごろの疲れを癒すことにしました。なんと気持ちのよいことか…。

大涌谷からの恵みに感謝をしながら、ゆっくりとした時間を過ごすことができました。明日に備えて、私たちもジャスミンちゃんも早めに休むことにしました。

プライベートドッグランは素晴らしい!

お部屋の快適さに加えて温泉効果で、私たちは朝までぐっすり寝ることができました。ジャスミンちゃんも気分爽快に目覚めたようで、朝からプライベートドッグランで大はしゃぎです。好きな時間に好きなだけ走り回れる場所があるのは、愛犬にとっても飼い主にとってもストレスフリー。ほかのわんちゃんが苦手な愛犬の場合には、本当に有意義な場所となります。

102号室のドッグランではしゃぐジャスミンちゃん

この宿の「愛犬と泊まれる同伴ルーム」は2部屋のみ。しかも専用エリアにあるので、このドッグランはさらにプライベート感が満載。愛犬も飼い主も、ほかの誰かに気を遣うことなく、思いのままに心を解放させることができます。私たちもジャスミンちゃんも「最高に楽しい!!」と感じたのでした。

その後、ジャスミンちゃんの朝食を済ませ、私たちはお食事処で朝食をいただきました。運ばれてきた彩豊かなお料理の数々に、「おいしそう」と声が出ます。御殿場産のこだわりのお米で炊かれたご飯とともに、ぺろりといただきました。

彩豊かな朝食

愛犬と一緒に「箱根園」をまるごと体験

10:00のチェックアウトに合わせて、出発の準備を始めました。まずは、荷物を車に積み込んでから、ジャスミンちゃんを抱っこしてクルマに向かいました。チェックアウトはフロントに鍵を返却すれば完了です。精算がある場合には、フロントで支払いをします。スタッフに見送られながら、宿を出発しました。

この日、私たちが向かったのは「箱根園」です。芦ノ湖の東側に広がるプレジャーランドで、世界中の生きものを集めた水族館やバラエティ豊かなレストラン、箱根の景色を楽しめる芦ノ湖遊覧船、冬期にはそりを楽しめる冬そり遊び広場などがあり、四季を通じて遊ぶことができます。

園内からは駒ヶ岳山頂(標高1,356m)を片道7分で結ぶロープウェイが出ていて、展望台から雄大な景色を臨むことができます。事前に調べたところ、このロープウェイには愛犬も乗ることができるとか。それは体験しなければと、さっそく向かいました。

宿から「箱根園」まではクルマで20分ほど。ロープウェイ乗り場のすぐ近くに大きな駐車場があるので、とても便利です。乗用車の駐車料金は1,000円/1回(季節により料金が変更となる場合がある)。駐車場の入口の係員に支払います。私たちはロープウェイ乗り場に向かいました。運賃は往復でおとな1,800円、こども(小学生)900円です。

左:貸出用キャリー 中央:乗車待ちのジャスミンちゃん 右:ロープウェイ内

愛犬は無料で乗車できますが、狂犬病・混合ワクチンの予防接種を受けていること、またペットキャリー等(無料貸出しあり)に入る必要があります。HPでは貸出し用のペットキャリーは小型犬用と案内されていましたが、中型犬が入れるサイズも準備されていました。

ただし、ペットキャリー自体が頑丈な造りで重量があるので、小型犬用でも愛犬を入れて運ぶのはかなり辛い。ジャスミンちゃんも借りることにしましたが、ロープウェイに乗る直前までリードを付けて歩いてもらいました。

車内では床置きで、愛犬を出すことはできません。ジャスミンちゃんは鳴かずにおとなしくしていたので、まわりにいた乗客に「偉いね~」と褒められました。ジャスミンちゃんは「そうでしょ~」と言わんばかりのドヤ顔をしていました(笑)。

山頂駅に着いて構内を進むと、「ワンちゃんケージ置き場」という看板がありました。そこにペットキャリーを置いていきます。ここからは愛犬にリードを付けて歩くことができます。

ロープウェイからの眺め

山頂には展望広場や箱根元宮などがあり、散策にオススメの場所です。季節によってさまざまな花が咲き、晴れた日には駿河湾から南アルプス、富士山、伊豆、湘南、相模湾をはじめ、眼下に芦ノ湖と元箱根、箱根町を一望する景色が広がります。

しかし、この日の山頂は濃い霧。ロープウェイに乗った時には晴れていて景色を楽しめたものの、山頂からはなにも見えない……。景色が見えないのはとても残念でしたが、仕事運・恋愛運・心願成就のパワースポットとされる「箱根元宮」をお参りすることにしました。

ジャスミンちゃんも元気に参道の階段を上がっていきます。その姿を見た外国人観光客からは、「かわいい」「キュート」といわれて大人気。長谷川さんもジャスミンちゃんも嬉しそうでした。しばらく散策を楽しんだあと、再びロープウェイに乗って、「箱根園」に戻りました。

「箱根元宮」での観光客との触れ合い

続いて向かったのは、園内にある「箱根園水族館」です。この水族館には、大海から湖まで世界中の魚たちが大集合しています。「海水・淡水館」では高さ7m、1,255トンの海水をたたえたオープンエアの大水槽が見どころだとか。

また、「アザラシ広場」では、世界でも珍しい淡水に棲むバイカルアザラシとゴマフアザラシが悠々と泳ぎまわる姿を見ることができるそうです。

優雅に泳ぐ水族館の生きものたち

じつは、この水族館は愛犬同伴で入館することができます。水族館を愛犬と楽しめるなんて、とても嬉しいことです。ただし、愛犬は顔が出ないタイプの専用ケージまたはペットカートに入れる必要があります。

また、動物相互の感染症とストレスを防ぐため、「アザラシ広場」には入場できません。チケット売場で、その旨が書かれた「ワンちゃん同伴で入館されるお客さまへ」という注意書きを渡されます。入館料金は大人1,500円、こども(4才~小学生)750円、愛犬は無料です。

貸出し用のカートも準備されていましたが、長谷川さんはジャスミンちゃん用のカートを持参していたので、それを使用することにしました。さあ、ジャスミンちゃんが動く魚を見てどんな反応を示すのかとても楽しみ……。

色とりどりの美しいクラゲたち

初体験の水族館巡りを始めたジャスミンちゃんは、目を輝かせながら、動く魚を追っています。カートを開けることができないのでジャスミンちゃんの表情を撮ることはできませんでしたが、とても楽しそうです。魚、クラゲ、亀コツメカワウソ、アヒルなどたくさんの生きものを見ることができました。ペット入場不可の水族館が多いなか、愛犬と一緒に楽しめる「箱根園水族館」はとても貴重。オススメの観光スポットです。

芦ノ湖湖畔で遊ぶジャスミンちゃん

水族館満喫後は、芦ノ湖湖畔で散策です。ボール遊びをしたり、芦ノ湖に足を浸けたりして楽しい時間を過ごしました。

こうして今回の1泊2日の旅は終了。私は信楽へ向けて出発。長谷川さんとジャスミンちゃんは静岡に向けて出発しました。

【耳寄り情報】
 宿泊した「川涌の湯マウントビュー箱根」には、フロント向かいにお土産処があります。箱根のお土産の定番である寄木細工をはじめ、和小物メインにした品の良いお土産が揃っています。

 なかでも私たちの目を引いたのが、色彩豊かな「iroha布ぞうり」。この宿限定で、高品質な日本製生地にこだわる「生地のM」とのコラボレーション商品です。

 鼻緒の生地には、岐阜県美濃市の伝統的な技法と清流で作られた美濃和紙生地や、大同マルタの美しいビンテージプリント生地が使われており、さらりとした気持ち良い肌触りが特徴です。軽くて強度があり、吸水性にも優れた「iroha布ぞうり」は、12,000円で販売されています。

 私と長谷川さんは、旅の記念に1足ずつ購入しました。部屋で履いてみたところ、鼻緒部分がひんやりとしていて、肌触りも履き心地も抜群でした。自宅でも部屋履きとして使いたいと思います。ジャスミンちゃんも、ぜひにとオススメの逸品です。


まとめ

「川涌の湯マウントビュー箱根」は、想像以上にプライベート感を満喫できる宿でした。愛犬と泊まれる専用エリアでの滞在は、ゆっくりとした静寂な時間が流れ、日ごろの疲れを癒すには十分すぎる空間でした。また、わんちゃんへの配慮が最大限になされた同伴ルームは、大きな気遣いは不要。愛犬にとっても、飼い主にとってもストレスフリーで過ごせます。

「ゆっくり、ゆっくり、ゆっくり」というコンセプトそのものでした。今年11月には、敷地内に芝生のドッグラン(小型犬用)がオープンするそうです。極上の宿のさらなる進化に、期待が高まります。「また愛犬とともに訪れたい」と思わせてくれる宿でした。

また来たいなあ~
[ペットジャーナリスト 阪根美果]