Masterpiece 10

猫も飼い主も大満足! 大型猫種にもオススメのベルギー発の猫トイレ「SAVIC(サヴィッチ)」

[2022/01/31 6:02 am | Cattery Amangroup/阪根美果]

わが家は世界最大の猫種であるメインクーンのキャッテリーです。多頭飼育なのでトイレの数も相当数が必要なので、その数は尋常ではありません(笑)。猫を飼っている方ならわかると思いますが、トイレや猫砂は「永遠のテーマ」というくらい悩ましいのです。「愛猫を思えばこのトイレと猫砂だけど、飛び散りがひどい。世話を考えると断然こっち。う~ん……」と、私も悩み続けてきました。

これまで国内メーカーのトイレをいろいろ試し、直近はシステムトイレを使用していました。猫砂には水分を含んでも崩れない大粒のウッドチップを使用。うんちはそのままスコップで取りますが、尿はすのこを通して下段に落ちるので、ペットシーツを敷いて汚れたら交換するというものです。しかし、このシステムトイレは、大型猫種のメインクーンには小さく、デザインもいまいちだなぁと常々思っていました。

SAVIC「Simba Sift(シンバシフト)」と「Reina Sift(レイナシフト)」

理想の猫トイレを発見!

昨年、久しぶりに日本最大級のペット産業見本市 「インターペット」を取材しました。そこで見つけたのがベルギー発の「SAVIC(サヴィッチ)」の大型猫トイレです。「SAVIC」はオシャレな猫用品を開発・販売しているベルギーのペットブランドです。

私が入手したのは屋根なしの「Simba Sift(シンバシフト)」と屋根付きの「Reina Sift(レイナシフト)」の2タイプです。どちらも横64×縦46×高さ31/48㎝のサイズがあるので、わが家の猫たちのサイズにぴったりです。窮屈そうに用を足すこともなく、広々と快適に使っています。

デザインもカラーも素敵で、インテリア性も高いので部屋のどこにおいても雰囲気を壊しません。そして、何よりも丈夫です。硬質なプラスチック製なので傷もつきにくく、長く使用できそうです。デザイン・質・使い勝手とすべての面で、これまで使ってきた国産の猫トイレを凌駕しています。

「SAVIC」ってどんなトイレなの?

シンバシフトとレイナシフトは3層構造の猫トイレです。そのうちの白いトレーは、おしっこで固まった猫砂を簡単に取り分けられるよう底面に直径1㎝の穴がたくさんあります。

3層構造になっている
白いトレーには無数の穴があいている

通常は、下段トレーに白い穴あきトレーをセットし、その上に適量の鉱物系猫砂を入れた上段トレーを乗せ、最後にリム(外枠)で固定し組み立てて使います。

掃除の際には、リムを外し上段トレーの中身を白いトレーに移します。白いトレーのみを持ち上げて軽く左右に振ると猫のうんちとおしっこで固まった猫砂だけが残るので、それを処分すればOKです。穴を通過した猫砂は下段トレーにたまるので、上段トレーに戻します。あとは、また3層重ねで使用します。

システムトイレとしても使える

しかし、猫砂の飛び散りはもちろん、それが愛猫の口に入るかもしれないことを考えると、細かい粒子の鉱物系の猫砂を使うのには抵抗がありました。3層構造のトイレを眺めていたら、「市販のシステムトイレと同じような使い方ができるかも」と思ったのです。

筆者独自の使い方
下段トレーにペットシーツを敷く
白いトレーにウッドチップの猫砂を入れる

私は独自の使い方をしています。まず下段の上に上段トレーを重ね上段トレーにワイドタイプのペットシーツを敷きます。その上に白い穴あきトレーをセットしてリムで止めます。そして、大粒のウッドチップを均等にいれます。

システムトイレのようにすのことシーツの間に隙間がありませんが、猫がおしっこをした時には穴から下のシーツに染みて吸収するので溜まってしまうことはありません。

大粒でも若干は穴を通過する
飛び散りなしでストレスもなし!

難点といえば、シーツの汚れを確認するために白いトレーを持ち上げると、穴から多少のウッドチップが落ちることくらいです。また、この使い方だと下段のトレーが余りますが、私はそれを洗い替え用にしています。

「Simba Sift(シンバシフト)」は、屋根がなくても広さと深さがあるのでおしっこやうんちのはみ出しは皆無ですし、ウッドチップの飛び散りもほとんどありません。

屋根付きの「Simba Sift(シンバシフト)」
ドーム型でないので内部も広く、上部も休憩スペースに

屋根付きの「Reina Sift(レイナシフト)」は、シンバシフトに屋根が付いたドーム型トイレです。前面の扉が大きく開くようにつくられているので、猫も出入りがしやすく、掃除も屋根を付けたままでもスムーズにすることができます。本来は入口には扉が付いていますが、わが家の愛猫たちはそれがあると入らないので外して使っています。屋根の上には格子状の通気口があり、付属のカーボンフィルターがトイレ内のニオイを吸着してくれます。

まとめ

「SAVIC」の猫トイレは、成猫が使用してもかなり余裕があります、また、生後4カ月のメインクーンの子猫が2匹同時に使用しても余裕がある広さです。愛猫たちは、このトイレを広々と快適に使っています。わが家ではたくさんの「SAVIC」猫トイレが大活躍しています。

大型猫種の成猫でも余裕のスペース
ちょっと大きくなった子猫が2頭入ってもこのとおり

昨今はペットも家族として家で自由に過ごしている家庭が多いようです。キャットタワーやケージなどもオシャレなものを目にするようになりました。しかし、トイレだけは相変わらずパステルカラーがメインで、素材も汎用樹脂のPP(ポリプロピレン)樹脂がほとんどです。

PP樹脂は硬度や耐摩耗性が低いため、傷がつきやすいというデメリットがあります。わが家でも引っかいたりかじられたり、すぐにたくさんの傷ができてしまいました。傷に汚れがたまると細菌の温床にもなってしまいます。

「SAVIC」の猫トイレは、いままでの不満をすべて解決してくれた、まさに魔法のような使い勝手の猫トイレです。いまのトイレに不満を持っている方、お部屋のインテリアにこだわっている方にはオススメできる猫トイレです。

[Cattery Amangroup/阪根美果]