犬との暮らしで知っておきたいこと Vol.77

【犬飼いTIPS】犬の外出にペットカートを利用するメリットは?

[2022/04/08 6:01 am | 編集部]

小型犬・中型犬の飼い主を中心に大人気のペットカート(バギー)。最近は市販されているペットカートの種類も多種多様で、その仕様や機能性もさまざまです。軽量で折り畳みが楽なのが特徴のひとつですが、色や模様もオシャレなモデルも増えてきて、飼い主の洋服とカラーと合わせて外出するなど、ファッションの一部として楽しめるような商品も販売されています。では、大人気の理由はどんなことでしょうか? 今回は犬の外出にペットカートを利用するメリットについてのお話です。

愛犬の散歩の幅が広がる

散歩なのにペットカートを利用するの? と思われるかもしれませんが、上手に利用することで毎日の散歩をより楽しいものにすることができます。小型犬の場合は遠くまで出かけてしまうと、体力的に疲れてしまい帰りは歩かず抱っこということが多々あります。そんなときには行きはカートで、帰りは歩くようにすれば、いつもよりも遠くまで出かけても安心です。

好奇心旺盛な犬の場合には、新しい場所はとても刺激的で楽しいものです。飼い主の運動量も自然に増えるので、これもメリットになります。また、愛犬と飼い主、多頭飼育の場合は愛犬同士にも体力の差はあるものです。カートを上手に利用することによって、その体力差を調整することができます。

犬種ごとの特性を理解した使い方ができる

例えば、チワワは散歩が苦手な子が多く、ダックスのように少し神経質な気質を持つ犬種は、新しい場所に行くのが苦手な子が多い傾向にあります。こうした犬種の場合には、カートがとても役に立ちます。また、フレンチブルドックやシーズー、パグのような短頭種は暑さに弱いため、季節によっては屋根付きのカートを利用して外出している飼い主も多く見かけます。犬種ごとの特性を理解しながら、カートを有効的に使うのは大きなメリットといえるでしょう。

夏場の外出の熱中症対策になる

飼い主にとっても暑い時期の外出はとても辛いもの。直射日光や地面からの高熱を防ぐために、幌の付いたペットカートを利用しての外出はとても効果的です。しかし、カートによっては幌を下したときの通気性に差があるので、暑さがカート内に籠らないようどの程度の通気性があるのかを事前にチェックしておくことが大切です。犬は人間と比べて体温調節が苦手なので、熱中症には十分な注意が必要です。また、熱中症は夏場だけとは限りません。最近は春や秋でも気温が上がる日があるので、その都度のチェックが必要でしょう。

人混みではカートの幌で外界を遮断できる

買い物などに犬と一緒に出かけた場合には、少なからず人混みに遭遇することになります。人混みで愛犬を歩かせると踏まれて怪我をしたり、逆にリードが絡んで人に怪我をさせてしまうケースも考えられます。そんなときにカートがあれば、安心して進むことができます。人混みが苦手な犬の場合には、カートの幌を下して、できるだけ外が見えないようにすると効果的です。買い物で荷物が増える場合にも、カートはとても重宝します。また、電車など公共交通機関を利用する場合には、幌を下した状態で乗車するようにします。周囲の視線を避けることができるので、犬も落ち着くことができます。

無駄吠えの防止にもなります。万が一、愛犬が吠えてしまった場合には、飼い主がカートの中に手を入れて撫でてあげるとよいでしょう。安心して吠えるのをやめる犬も多いようです。しかし、公共交通機関では、ペットカートの利用ができない場合もあります。事前に利用が可能かどうか確認をして、正しく利用するようにしましょう。

シニア犬や闘病中の犬、ワクチン前の子犬でも出かけられる

犬もシニア期に入ると、長時間の散歩や外出が難しくなります。ペットカートがあると疲れたら乗せる、休憩したらまた歩かせるなど気軽に外出することができます。歩けないからといって散歩に行かないのは、精神的にもマイナスです。外の空気を吸うことや景色を見ることは、よい刺激となり認知症の予防にも役立つのです。その日の愛犬の状態を見ながら、積極的に外出することが大切です。また、闘病中も同様です。病気やケガの状態にもよりますが、外出が可能であればペットカートを利用してストレス発散をしましょう。

ワクチン前の子犬の散歩にもペットカートは役立ちます。免疫が付くまでは子犬を土の上で歩かせないほうがよいといわれています。しかし、社会性を身に付けるためには子犬の時期にいろいろな経験をさせる必要があります。スムーズにお散歩デビューをするためにも、早いうちからペットカートを有効利用しましょう。

まとめ

愛犬とペットカートを利用して外出するには、日ごろから慣らしておくことが大切です。自分のハウスのように居心地がよく安心できる場所と認識させておく必要があります。

ペットカートのキャリー部分が取り外せるタイプであれば、家のなかでもベッドとして使用するとよいでしょう。そうすれば愛犬にとって安心して落ち着ける場所になります。ペットカートにはメリットがたくさんあります。愛犬との外出に利用してみてはいかがでしょうか。

[編集部]