犬との暮らしで知っておきたいこと Vol.64

【犬飼いTIPS】愛犬に健康で長生きしてもらうための5つの方法

[2021/11/26 6:01 am | 編集部]

犬と一緒に暮らしたことのある人ならわかると思いますが、彼らと一緒に過ごす時間は、あっという間に感じます。一般社団法人ペットフード協会の「2020年全国犬猫飼育実態調査」によると、犬全体の平均寿命は14.48歳でした。もちろん、もっと長生きする犬もいれば、特定の病気にかかって寿命が短くなる犬もいます。

じつは、人間と犬には加齢に伴う癌の傾向など、多くの遺伝的な類似性があります。つまり、人間が健康で長生きするためにできることの多くは、犬にも有効だということです。今回は、愛犬がより健康で長生きするための方法をいくつかご紹介します。

ウエストラインに気をつける

健康的な体重を維持することは、さまざまな動物の長寿につながるといわれています。つまり、犬の体重が増えすぎないように、摂取カロリーを管理することです。スリムで健康的な体重は、長期的に犬のためになるだけでなく、変形性関節症などシニア犬に見られる疾患を抑えるのにも役立ちます。

定期的な体重測定や「BCS(ボディ コンディション スコア)」でチェックしましょう。このふたつの方法を併用することで、体重変化を把握し、必要に応じて食事を変更することができます。

給与量の設定方法は、ガイドラインを参考にしてください。ただし、犬の年齢だけでなく、活動量によって若干の調整は必要になります。また、健康的な体重を維持するために、フードの種類や量を変える必要もあります。愛犬に与える量を正確に把握することも、体重管理には欠かせません。フードは目分量ではなく、ちゃんと計測して与えましょう。

一般的には、最適な栄養状態は健康的な加齢プロセスと関連しています。どんなフードを与えるかは、どれだけ与えるかと同じくらい重要です。犬によって “最適な” 栄養状態は異なりますが、安全でおいしく、愛犬に必要な栄養素をすべて摂取できるフードを探してみてください。

十分で楽しい散歩をする

運動は、犬にとって(私たちにとっても)、生理的・心理的に多くのメリットがあります。運動は犬の体重管理に役立ちますし、老化防止効果もあるとされています。

運動だけで犬の寿命が延びるわけではありませんが、肥満から犬を守ることができるかもしれません。そして実際に、“楽しい” 散歩は、犬も人も幸せにするという研究結果が出ています。

新しい芸(トリック)を教える

老化は肉体的なものだけではありません。愛犬の心を豊かにすることも大切です。老犬には新しい芸を教えることができ、その結果、犬の体と脳を若く保つことができるかもしれません。

外出難しい場合でも、愛犬と一緒にできる「ノーズワーク」など、体に負担のかからないゲームや遊びをすることができます。犬にとって鼻を使うことは、本来、やりがいのある楽しいことなので、ニオイで物を探す訓練をすれば、心身ともに鍛えられます。

また、通常の運動ができない病気の犬には、「ハイドロセラピー」もよいでしょう。水の抵抗力や浮力などを利用して、水中で無理のない運動をすることで機能の回復を図る理学療法です。

絆を深める

多くのペットと同様に、犬は世話をする人に明確な愛着を持ちます。人間と犬との絆は深まり、飼い主は犬を家族の一員と見なすでしょう。

飼い主と犬との絆が安定していれば、幸せでお互いに良いパートナーシップを維持することができます。また、潜在的なリスクの可能性となる犬の異常行動や動作の微妙な変化に気づくこともできます。

飼い主と愛犬の相性がよければ、よりよい関係を築くことができ、飼い主にとってもストレス解消や運動不足解消などのメリットがあります。愛犬と一緒に遊ぶなど、ポジティブで楽しい経験を共有することも、絆を深めることにつながります。

定期的に健康診断を受ける

現代の獣医学は日進月歩です。犬の病気の予防、そして治療が大幅に改善されています。ワクチン接種や寄生虫管理の成功により、犬と人間の両方の病気の発生率が劇的に減少しています。犬の糞便から人間に感染するトキソカラ症や、犬から犬、犬から人間に感染する可能性のある狂犬病などが含まれます。

健全な獣医師と良好な関係を築くことで、愛犬に合った治療法を提案したり、相談したりすることができます。また、定期的に健康診断を行うことで、口腔の疾患や変形性関節症など、痛みを伴い犬の健康を害する可能性のある疾患を治療可能な段階で発見することができます。

まとめ

結局のところ、犬の寿命に影響を与えるのは、犬の遺伝と生活環境の組み合わせなのです。遺伝を変えることはできませんが、より健康的な生活を送ること、そして健康寿命を伸ばすためにできることはたくさんあります。

今回ご紹介した5つの方法以外にも、彼らとの生活環境を衛生で快適に保ったり、一緒に旅行に出かけたり、兄弟や友達と遊んだりするといったことも考えられます。大切なのは、飼い主であるあなた自信が、どう彼らと楽しく過ごすのかをイメージして、それを実現することです。

[編集部]