いまだに猛暑日が続いている日本列島。私の住む信楽も日中はかなりの暑さです。日没後はほかの地域よりも気温が下がるので過ごしやすいのですが、それでも年々少しずつ暑さが増しているように思います。
9月に入り日中の気温も少し下がったかなあと感じたのですが、それとともに今ごろになって蚊が飛び始めました。今年の夏は暑すぎてか、ほかの虫の姿もあまり見なかったので、まだ1度も蚊取り線香を焚いていなかったのですが、先日蚊に刺されたことをきっかけに、玄関で毎日焚くことにしました。
もう蚊に刺されると痒いし、ブンブン体の周りを飛ばれるとうるさいし。外で草刈りをする際には長袖、長ズボン、首にはタオルを巻いて、体中に虫よけスプレーを散布しますが、それでも刺されることがあります。
田舎の蚊は都会の蚊よりもサイズが大きいので見つけやすいのですが、そのぶん、刺されたときには吸われる血液の量も多いように思います。蚊は1㏄の水で繁殖可能なので、雨水や使い残しの水でも卵を産みつけます。蚊の幼虫であるボウフラはわずか10日間ほどで成虫になるので、本当に厄介なのです。
海外では蚊が深刻な脅威になっているとニュースになっていました。蚊が媒介するテング熱の感染者が、東南アジアや中南米で過去最多の800万人に達したそうです。そればかりか1,000倍の殺虫剤をかけないと死なない「スーパー耐性蚊」が出現しているのだとか。海外との往来が増えている日本でも、感染リスクが警戒されているそうです。
日本はもともと湿気が多いので、このまま気温が上昇すれば熱帯雨林化することも考えられます。最近、私が危惧していることは、生態系が変わること。暑い国では強い毒を持った生き物も多いし、生命力も強い。
蚊取り線香も国により成分が違うのは、蚊の強さに違いがあるからです。以前、私がアフリカを訪れた際にナイロビのホテルで瞼を蚊に刺されたのですが、滞在中の3週間、瞼が腫れたままでした。アフリカの蚊に免疫がないのだと思いますが、その強さを体感しました。
マラリアの薬はアフリカに入ってから飲むことになっていたので、蚊に刺されたことで心配になりましたが、ガイドさんによるとナイロビにはマラリアを媒介する蚊はいないとのことだったので、ほっとしましたが。
このまま日本の気温が上昇すれば、蚊も強くなるのではと感じています。もしかしたら、信楽の蚊も人間と同じように「やっと涼しくなって活動しやすくなった」と一息ついたのかもしれません。ここしばらくは、蚊との戦いになりそうです。
そして、特に心配なのは愛犬や愛猫が蚊に刺されることです。フィラリア症の予防をしていても、100%防げるわけではありませんので、できる限り蚊との接触を避ける対策が必要です。