猫との暮らしで知っておきたいこと Vol.1

【猫飼いTIPS】子猫のうちに慣らしておきたいこと

[2017/09/12 6:02 am | 編集部]

みなさんが子猫を家族に迎える時期は、生後2~3カ月のころが多いと思います。子猫が家族になったときから少しずつ慣らしておくと、成猫になってからの苦労が少なくて済むことがいくつかあります。猫の気質によっては慣れないこともありますが、できる限りチャレンジしておくことをオススメします。

キャリーケースに入ること

狭いところが好きな猫ですが、キャリーケースに慣れていないと入ることを嫌がったり、中で暴れてしまったりする猫もいます。しかしながら、動物病院への通院や入院、ペットホテル、緊急時の避難時など移動の際には必ずキャリーケースに入る必要があります。たとえば、扉を開けておき、中におもちゃなどを入れて、子猫を入れてみます。扉を閉めて、しばらくおもちゃで遊ばせます。慣れてくると扉を開けておくと、遊びたい時は自分から入っていくようになります。キャリーケースは楽しい場所と認識させてあげましょう。

ケージに入ること

キャリーケースと同様に慣らしておくと役立ちます。病気やケガで動きを制限したいとき、緊急時に避難生活をするときはケージに入ることが必要で、そのときになって急にケージに入ることは、慣れていないとストレスになります。たとえば、家の静かなところに常時ケージを設置しておいて、寝る時はケージでなど安心できる場所にしてあげるとよいでしょう。慣れてくると扉を開けておくと、寝るときは猫が自分から入っていくようになります。安心できる場所と認識させてあげましょう。

飼い主以外の人

子猫のうちにいろいろな人に慣らしておくと、性格形成にも役立ちます。来客時にも逃げたり、隅に隠れたりすることなく、チャイムがなると玄関まで出迎えるなど、フレンドリーな猫に育ちます。もともと持っている猫の気質もありますが、慣れることで解消することができる子猫もいますので、友人や知人の来客時には、積極的に接することをオススメします。

・大きな音や声を聞くこと

猫は基本的に大きな音や声が苦手です。とくに掃除機をかけ始めると、逃げたり、隠れたりする猫が多いので子猫のころから音を聞かせておくとよいでしょう。また、いろいろな人の声や音に慣れてもらうのに有効なのがテレビやラジオです。子猫の生活スペースにテレビやラジオがあれば、1日に何時間か流して聞かせるとよいでしょう。バラエティ番組のようなトークもあり、笑いもあり、拍手もあり、ときには奇声を上げることもあるのでオススメです。

体を触られること

子猫のころから体のいろいろな場所を触られることに慣らすことは、とても大切なことです。人に慣れるという性格形成にも役立ちますし、飼い主が全身を触ることで、病気やケガの早期発見にもなります。もし、子猫が嫌がるようなら、おもちゃなどで遊びながら慣らすとよいでしょう。

口を開けること

じつは口を開けることに慣らしておくことは、とても重要なのです。病気やケガをしたときには、薬を飲ませる必要があるので、慣れていると簡単にできます。飼い主が口を開けて、ポンと薬を飲ませることができるのです。また、歯磨きもできれば歯周病の予防にも役立ちます。子猫のころから慣らしておくとよいでしょう。

ブラッシングをすること

長毛種の場合は必ずブラッシングが必要になります。子猫のころから全身のブラッシングに慣らしておくことが大切です。毛が絡んでいたり、毛玉ができていたりすると子猫は痛いと感じます。そんなときは両手でほぐしてからブラッシングをするようにします。痛がっているのに無理に続けると子猫は「ブラッシングは嫌なもの」と認識してしまいます。そうなると飼い主がブラシを取り出しただけで逃げたり、隠れたりしてしまいます。痛くないように、遊びながら、楽しく慣らしていくとよいでしょう。

シャンプーをすること

猫は基本的に体が濡れたり、足の裏が濡れたりすることが苦手です。しかしながら、子猫のうちから慣らしておくと、暴れることなくシャンプーをすることができます。まずは、洗面器にお湯を溜めて浸かることから始めます。何度か繰り返して、徐々にシャワーやドライヤーにも慣れていくように、段階をおって進めていくとよいでしょう。

爪を切ること

猫は足を触られることが苦手です。子猫のうちから爪切りを慣らしておきましょう。嫌がるときは「爪切りは嫌なもの」と認識しないようにすぐにやめます。続けてしまうと飼い主が爪切りを取り出しただけで、逃げたり、隠れたりするようになってしまいます。くつろいでいたり、落ち着いているときに、1日1本切るというくらいの感じで、徐々に慣らしていきましょう。

まとめ

いかがでしたか? 子猫のうちからさまざまな経験をしておくことは、とても大切なことです。「嫌なもの」と認識しないように、どんな経験も楽しいものになるよう遊びながら行うことがポイントです。成猫になってからの苦労が軽減できますので、子猫を迎えた人はぜひとも試してみましょう。

[編集部]