スタパ齋藤の猫がたり Vol.162

「猫をテーマとした活性化」を目指す青梅市へ行ってきた

[2023/08/09 6:01 am | スタパ齋藤]

夏になると青梅市のことをよく思い出します。青梅市は、東京都の多摩地域北西部に位置する市で、昔は宿場町として栄え、現在では昭和レトロが感じられる独特の雰囲気の町になっています。

筆者の場合、夏にどこかへ出かけようとなると、青梅市を経由することが多いんです。夏→涼しい場所→高所→山へ、となると、青梅市や秩父市が「いちばん近い山への入口」というわけです。

ただ、これまではコロナ禍もあって、あまり出かけていませんでした。そして「最近の青梅はどうなっているんだろう?」と思いました。

2017年にペトハピにて「マオ猫による映画看板パロディ作品があふれる街」として青梅市を紹介しました。6年前は昭和の映画看板の展示でよく知られる昭和レトロの町でした。現在ではそれがだいぶ変わったようです。

2018年に、青梅市の映画看板を描いていた「映画看板絵師」こと「板観(ばんかん)さん」が亡くなったそうです。あの独特の映画看板はもう描かれない。また、台風の影響で町中に展示してあった映画看板が破れたり落ちたりもしたこともあり、青梅市商店街はそういった看板を撤去することを決めたそうです。

また、青梅市のもうひとつの「顔」でもあった、ギャグ漫画家の赤塚不二夫さんの魅力を発信してきた「青梅赤塚不二夫会館」が2020年に閉館。コロナ禍の外出自粛要請の影響もあったそうです。

青梅市からは映画看板が減り、赤塚不二夫会館もなくなった。どうなっていくんだろう?

その後の青梅市は「猫をテーマとした活性化」を目指しているとのこと。猫? どんなふうに? とても興味が出てきて、実際に青梅市に行ってみることにしました。

思い立ったが吉日、ということで、さっそく青梅市に。このレトロな建物はJR青梅駅です
現在の青梅にも、かつて板観さんが描いた昭和の映画看板が残っています。その一方で、猫をテーマとした映画看板のパロディアートが多数増えているようです
2017年に通った「にゃにゃまがり」という猫風味いっぱいの裏路地も残っています
招き猫の猫神社として知られる青梅市の住吉神社。ここの御朱印には猫のイラストはんこが押されているとか
喫茶店が多い青梅の町ですが、知る人ぞ知る猫関連のカフェも。猫カフェではありませんが……
いろいろ見どころのある青梅市ですが、まずはJR青梅駅から。ここもなかなかの見どころです
青梅駅の北には青梅丘陵が。JR青梅線はこの青梅丘陵から続く山と、そのすぐわきを流れる多摩川の間を走る電車です。青梅線に乗って奥多摩駅まで行くと景観もよく楽しい
駐車場から青梅駅へ行く途中、こんな風景が。「まちの駅 青梅」というみやげ物店の外壁にある昭和レトロイラストです
昭和っぽい看板がいくつも展示されていますが、現在実在するお店の広告看板になっています。……ん? このイラスト、さてはAI生成だな!? と思った筆者
AI生成のイラストは手に違和感があるものが多いです(AIは手を描くのが苦手)。外壁に飾られていたイラストには「手に違和感」があるものが多かったというわけです。って、話が逸れすぎですね。スイマセン
青梅駅構内に入りました。以前は交通系ICカード・Suicaを入場券がわりに使うことはできませんでしたが、現在はIC入場サービス「タッチでエキナカ」により、Suicaで駅構内に入場できるようになりました
駅構内を進むと、ありました、板観さん作の昭和映画看板が
昭和を感じさせる展示物もたくさん
保存状態のいい映画看板
いろいろな昭和映画看板が展示されています
青梅駅はとてもキレイ。レトロ風ではありますが、汚れた感じは少しもしません
駅ホームにある待合室。山小屋デザイン
待合室内部もキレイ。もちろん冷暖房完備です
同じホームに別のデザインの待合室もあります。登山者やハイカーがよく使うようです
ホームから奥多摩駅方面を見た様子。山の入口の駅、って感じですね
青梅市にはレジャーを楽しめるスポットがたくさんあります。「青梅丘陵ハイキングコース」に一度行ってみたい! 歩きやすく景色もいいそうです
青梅駅から奥多摩駅までのJR青梅線は、別名「東京アドベンチャーライン」と呼ばれています。文字どおり、冒険を楽しめるようなスポットがたくさんあります
といった感じで、青梅駅だけでも見どころたくさん。さらに青梅駅周辺を散策してきましたので、この続きはまた次回で。
[スタパ齋藤]