犬との暮らしで知っておきたいこと Vol.114

【犬飼いTIPS】冬場に注意したい愛犬の肉球の健康~乾燥とひび割れから肉球を守る方法

[2022/12/23 6:01 am | 編集部]

犬の全体重が肉球にかかっているのをご存じでしょうか。犬の肉球が摩耗するのは普通のことですが、犬が健康で幸せに暮らすためには肉球を健康に保つことが不可欠です。特に冬場は、肉球の乾燥によるひび割れが心配になります。今回は肉球のケアについてのお話です。

犬の肉球の役割

私たちが運動をするとき、裸足ではなく高性能なスポーツシューズを履きます。しかし、犬にはもともとその役割をする機能が備わっているのです。それが肉球です。肉球は、骨や腱、靭帯を支え、摩擦や衝撃を吸収する役割を担っています。

犬の肉球の細胞は新陳代謝が活発で、多くの栄養と血流を必要とします。そのため、肉球の異常は体内の不調が原因であることが明らかになっています。でも、それに気づかない飼い主が多いことも事実です。

肉球の異常は行動でわかる

犬の肉球がすり減るのは普通のことですが、肉球が乾燥してざらざらとした質感だったり、ひび割れがある状態には要注意です。そういう状況では、しばしば次のような行動が見られます。

 ・元気がなく散歩に行きたがらない
 ・足を引きずる
 ・肉球を舐めたり噛んだりする
 ・荒れた道を避ける


肉球の乾燥やひび割れの原因は?

肉球は丈夫で頑丈な部位です。健康な犬であれば肉球がひび割れたり裂けたりすることなく、歩いたり走り回ったりすることができるはずです。使役犬(作業犬)や狩猟犬は別にして、ほとんどの犬にとって肉球の負傷は稀なことなのです。

愛犬の肉球状態には、天候が大きく影響することがよくあります。夏場は太陽に熱せられた高温の地面を歩くことで火傷を負うことがあります。冬には、冷たい地面が肉球の乾燥を招き、肉球の表面がでこぼこになったり、ひび割れたりすることがあります。

冬季には、凍結防止剤が撒かれることがあります。しかし、これらは化学物質であり、犬の足や肉球にはよくありません。肉球が炎症を起こしたり肌荒れの原因になります。

散歩の際に凍結防止剤の撒かれたエリアを歩いたときは、タオルで足を拭き取ります。家に帰ったら足を洗い、よく乾かすようにするとよいでしょう。肉球に赤みやひび割れやがないか、つねにチェックする習慣をつけましょう。

肉球のケア

ひび割れなどを放置しないでください。跛行や感染症につながる危険性があります。まずは自宅でケアしましょう。散歩から帰ったら、足や肉球を拭きます。特に雨や雪など、路面が濡れている道を歩いたときはしっかり拭き取ってあげましょう。その際には、指間に異物などが挟まっていないか確認も忘れずに。

編集部では、散歩から帰ったあとのケアに「FEEL SOY」をオススメしています。直接肉球にスプレーして拭き取ることで、水では落ちない汚れを落とし、雑菌も除菌してくれます。化学薬品を含まない100%天然由来成分なので、愛犬の体にも安心で安全です。

定期的に肉球クリームを塗るのもよいでしょう。天然素材で舐めても安全なものを選ぶと間違いがありません。「皮膚保護クリーム」は、単に保湿するだけでなく、除菌・抗菌効果もあるので傷のケアにもなります。ハンドクリームとしても使えるので、家族みんなで重宝します。

動物病院での診察が必要な場合

稀にひび割れは、ウイルスや自己免疫疾患、変性疾患によって引き起こされる可能性があります。この場合は、慢性的な炎症やびらん、水疱、痂皮などが肉球に現れることがあります。

また、花粉やカビ、ダニに食物などのアレルギーの場合もあります。その場合は、犬は足を舐めたり噛んだりして、皮膚が赤くなり、さらに悪化して化膿することもあります。こうした場合は、動物病院で診察を受けましょう。

まとめ

冬場は乾燥もあり、肉球にはストレスの多い季節になります。適切なケアをしないと角化症などの皮膚疾患を発症したり、健康を害する恐れもあります。散歩後に足を拭いたり、定期的に肉球クリームを塗るとよいでしょう。

また、肉球はつねに新しい健康な細胞と交換されるので、適切な栄養を必要とします。鉄分や亜鉛、ビタミンA、ビタミンDなどバランスのとれた食事を与えてあげましょう。

[編集部]