犬との暮らしで知っておきたいこと Vol.58

【犬飼いTIPS】「戌の日」と「犬の日」をご存じですか?

[2021/10/01 6:01 am | 編集部]

カレンダーを見ると、さまざまな記念日があることがわかります。じつは365日(閏年366日)、毎日に記念日が存在するのです。それぞれの記念日に意味や由来があり、おもしろい語呂合わせなども存在しています。今回は「戌の日」と「犬の日」のお話です。

「戌の日」ってなに?

「戌の日」が表す戌(いぬ)とは、十二支の11番目の動物の犬のことです。年に干支があるように、じつは日にも干支があります。1日1日に干支が割り振られているのです。カレンダー上では12日に一度、戌の日が巡ってきます。日付け欄の隅っこに小さく書かれているのを見たことがある人もいるのではないでしょうか。

2021年も残すところ3カ月となりましたが、10月は5日(火)・17日(日)・29日(金)、11月は10日(水)・22日(金)、12月は4日(土)・16日(木)・28日(火)です。

では「犬の日」ってなに?

一方で、「犬の日」は「ワン・ワン・ワン」という犬の鳴き声が3つ並ぶ日にちなみ、11月1日が「犬の日」とされました。制定されたのは昭和62(1987年)年で、ペットフード工業会(現在の一般社団法人日本ペットフード協会)によるものです。同じ年には「猫の日(2月22日)」も制定されています。

現在はコロナ禍でイベントが自粛されていますが、通常は「犬の日」が近くなると犬にまつわるさまざまなイベントが行われます。まだ、あまり「犬の日」は浸透していない印象がありますが、「犬についての知識を身に付け、犬をかわいがる日」ということを目的として実践されています。

犬にまつわる記念日(海外編)

日本だけでなく、犬にまつわる記念日は世界中にあります。有名なのは、8月26日の「National Dog Day」でしょう。警察犬や盲導犬、ペットの愛犬など私たちを支え、たくさんの癒しや喜びを与えてくれる すべての犬に感謝をする日として2004年にアメリカで制定されました。全米各地で保護犬の譲渡会やチャリティーイベントなども開催されています。オフィシャルサイトでは、「National Dog Dayを祝う20の方法」が紹介されています。

また、3月23日は「National Puppy Day」が制定されています。子犬たちがくれる無償の愛情と幸せに感謝し、祝う日です。さらに、家族のいない保護犬たちを助けたり、パピーミルなど悲惨なペット業界をなんとかして変えるために正しい知識を伝えることを目的としています。ちなみに、「National Dog Day」も「National Puppy Day」も、動物愛護家のコリーン・ペイジさんによって制定されたものです。

まとめ

昔は番犬として屋外の犬小屋にいたものですが、現在はコンパニオンアニマル(伴侶動物)として「ともに暮らす」存在へと変化しています。癒しと安らぎを与えてくれるペットの存在は、人にとって重要な役割を果たしています。

「戌の日」と「犬の日」はその背景はまったく違うものですが、どちらの日も人との関わりの深さを表しています。犬を飼っている人もそうでない人も、それぞれの日に犬について考えてみるのもよいかもしれません。

[編集部]