【編集興記】子どもやペットの名前は「時代を映す鏡」~名前ランキングにみる時代背景やトレンド

[2022/12/08 6:01 am | 大道剛志]

ちょっと気になったペット関連のトピックスを、編集スタッフが持ち回りで紹介する“不定期”コーナーです。

明治安田生命が、今年生まれた子どもの「名前ランキング2022」を発表しました。この調査は1989年に開始してから、今回で34回目になります。2022年は、男の子8,952人、女の子8,561人の名前を集計しました。

男の子は「蒼」と「凪」がトップで並び、次いで「蓮」、「陽翔」「湊」「颯真」「碧」と続きました。男の子でトップの「凪」は、去年45位からの急上昇で1989年の調査開始以来、初めての1位獲得となりました。

女の子は「陽葵」がトップで、次いで「凛」、「詩」、「陽菜」「結菜」と続きました。「陽葵」は2年ぶり2回目のトップ獲得となりました。

近年は、男の子・女の子ともに自然にちなんだ名前の人気が上昇傾向にあるようで、壮大さを連想する海や空、明るく前向きなイメージのある太陽、力強い一方でかわいらしいイメージのある植物など、自然の持つイメージにわが子に向けた願いを映しているように感じられます。

また、3年目に突入した新型コロナウイルス感染やロシアのウクライナ軍事侵攻、自然災害や異常気象など、将来への不安や激動の時代を乗り越えた先の、わが子の将来の平和を願う気持ちが感じられると、明治安田生命は分析しています。

家族の一員であるペットにおいてはどうでしょうか。アイペット損害保険の「ペットの名前ランキング2022」をみると、同じ傾向が見られます。犬・猫ともに1位は2年連続で「むぎ」でした。そのほかにも、「ココ」「モカ」「マロン」「チョコ」、「きなこ」など、植物や食べ物をイメージする名前が人気になっています。

ペットの場合は、容姿(犬種や猫種)、被毛の柄やカラーにも関連しますが、やはり自然をイメージさせる名前が多いように思います。

このように、子どもの名前もペットの名前も、時代背景やトレンドをふまえたと考えられる名前が人気となっており、名前は「時代を映す鏡」といえるのかもしれませんね。

[大道剛志]