アイペット損害保険は、毎年行っている保険金請求実績に基づく「保険金請求が多い傷病のランキング」の最新データを発表しました。
犬の総合ランキングでは、昨年に引き続き「皮膚炎」が第1位となりました。「皮膚炎」は、過去の調査において「5人に1人が皮膚トラブルで請求している」という結果も出ており、多くの飼い主が経験している身近な傷病です。また、第2位の「外耳炎」、第3位の「胃腸炎」、第4位の「下痢」も昨年と同じ結果となりました。猫の総合ランキングでは、昨年に引き続き「下痢」が第1位となりました。そのほかにも、「腎臓病」「膀胱炎」「尿石症」などの泌尿器系疾患が多くランクインしています。
手術ランキングでは、昨年同様、犬は「腫瘍」、猫は「異物誤飲」が第1位となりました。犬の手術ランキングで最も多い「腫瘍」は、皮膚腫瘍を手術で取った場合、9万400円の診療費が発生することがあります。また、猫の手術ランキングで第1位となった「異物誤飲」は、異物を開腹手術で取り出した場合、22万800円の診療費が発生することがあります。
年齢別の犬のランキングでは、0歳から7歳以上のすべての年齢に共通して「皮膚炎」「外耳炎」がランクインしました。また、年齢別の猫のランキングでは、0歳に「猫カゼ」がランクインしています。さらに、7歳以上のシニア期では、犬・猫共通して、これまでに挙がっていなかった「腫瘍」「心臓病」「歯周病」が並びました。
犬種別のランキングでは、ミニチュア・ダックスフンドで、ほかの3犬種にはない「腫瘍」「椎間板ヘルニア」がランクインしました。また、チワワでは「心臓病」が第1位となりました。心臓病の1つである「僧帽弁閉鎖不全症(そうぼうべんへいさふぜんしょう)」は小型犬に加齢とともにみられる傷病です。
2020年は外出頻度が減り、自宅でペットと過ごす時間が増え、少しの異変や体調不良に気づきやすくなりました。一緒にいる時間が増えたからこそ、正しい知識を身につけて、より健康で生活できるような環境を整えてあげましょう。