スタパ齋藤の猫ラボ Vol.7

猫が寝ているときは「ゴロゴロ」も満足気味な音!?

[2015/11/20 6:00 am | スタパ齋藤]

猫との暮らしに役立つアイテムをアレコレ試したり、写真の撮り方を研究したり、日々の猫たちの行動を観察したり……。この連載では、スタパ齋藤が「飼い主目線」で、猫にも飼い主にとってもうれしいこと、猫とのシアワセな暮らしなどを研究していきます。

みんな大好き猫のゴロゴロ音、じつは謎だらけ

たいていの猫は「ゴロゴロ音」を出しますよね。撫でてもらってゴロゴロ。尻尾を立てて人に擦り寄ってゴロゴロ。うれしいときや気分のいいときなんかにゴロゴロ音を出しているようです。聞いているだけで癒されるゴロゴロ音は、猫の大きな魅力のひとつとも言えますな。

このゴロゴロ音、息を吸うときも吐くときも出せるため、連続的な音となっているそうです。確かに、よく聞いてみると、吸う・吐くが切り替わるタイミングで、一瞬ゴロゴロ音が途切れています。また、吸っているときと吐いているときでは若干音程が変わってもいます。

ゴロゴロ音は咽頭や横隔膜を振動させて出していると考えられていますが、音を出すメカニズムはよくわかっていないそうです。また、ゴロゴロ音を出す理由もハッキリとはわかっていないといいます。うれしいときや気分がいいときには出していると思えますが、それ以外のときも出しているようです。

たとえば拙宅猫の場合。「とろ」は、大嫌いな「シャンプー」のときにゴロゴロ言っていました。シャンプー時は暴れますし、時間がかかると「ウウウゥ~」と怒り始めたりもするんですが、洗われつつ「ゴロゴロゴロ」と喉を鳴らしていたんです。現在は「とろへのシャンプーの必要性」を感じず、また「かえってストレスになる」と考えたので、シャンプーはしていませんが、あのゴロゴロ音は何だったのか、今でも少し不思議に思います。

それから拙宅猫「うか」の場合。過去に手術をした直後、動物病院から戻ったら、傷を癒すためにか、家具と家具の隙間の奥に入り込み、そこでひたすら寝ていました。同時にずっとゴロゴロ音を出し続けていました。

もしかしたら傷を癒すためや、かかるストレスを緩和するためにも、猫はゴロゴロ音を出すのかもしれません。このあたりについても、まだよくわかっていないようです。

ともあれ、以前に拙宅猫のゴロゴロ音を録音したので、そのサウンドをどうぞ。どちらも寝ているときの音。満足からくるゴロゴロ音……なんでしょうか!?

ちなみにこれらのゴロゴロ音、一般的な「ICレコーダー」で録りました。会議の会話や音声メモを残すためのアレです。ゴロゴロ言う猫の口元にICレコーダーを近づけたり、喉周辺に密着させれば、ゴロゴロ音をわりとキレイに録れます。外付けマイクを使えばさらに。携帯電話やスマートフォンの録音機能を使ってもいいかもしれません。興味のある方は試してみてください。

いつもゴキゲンでゴロゴロ言いまくりの「とろ」ですが、撫でられつつ寝ているときはとても大きなゴロゴロ音を立てます。ICレコーダーを「とろ」の口元付近に保持し、録音しました。「うか」もなかなかゴキゲンな猫で、よくゴロゴロ言います。ただ、あまりゴロゴロ音が大きくないので、録音には不向き。ICレコーダーは喉元近くに密着させて録ったので、実際に耳に聞こえてくるより迫力のある音になってしまいました
[スタパ齋藤]