愛犬・愛猫の「快適・安心・安全な冬支度」をはじめよう!

[2017/11/09 6:00 am | 編集部]

全身が毛で覆われている犬や猫ですが、冬に寒さを感じるのは私たちと同じです。そのため、冬には春~夏の通気性のよい夏毛から、寒さを乗り切るためのコート状の密な冬毛に生え変わるのです。しかし、それだけでは寒さを防げない場合もあります。言葉を話せない愛犬・愛猫だからこそ、飼い主が防寒対策をすることで、より快適な生活をさせてあげたいものです。ただ、寒さを乗り切るために飼い主が使用するものの中には、愛犬・愛猫にとって注意をしなければ危険なものもあります。今回は愛犬・愛猫の「快適・安心・安全な冬支度」について考えてみましょう。

冬支度ってどんな用意をすればいいの?

・エアコン

冬場の防寒対策として多くの人が使用するのがエアコンです。冬場は暖房にして室温を20~25℃に保ちながら使用します。しかし、しばらく使用していなかったエアコンですから、内部にカビなどが発生している場合もあります。そのまま使用すると室内にカビ菌を撒き散らすことになります。

本格的な冬を迎える前にしっかりと掃除をしておくことが大切です。自分でできるのはフィルター掃除と見える部分の掃除ですが、内部まで掃除をする場合には専用の業者に頼むとよいでしょう。専用の洗剤でキレイに掃除してくれるので、快適な冬を過ごすことができます。内部清掃の頻度は年1回がオススメです。

エアコンのお掃除もお忘れなく

・ウェア

日ごろはウェアを着せない人でも、寒い冬には着せる人が多いようです。品種によっては寒さに弱い子もいますし、高齢や病気の場合はその日の気温によっては体調を崩す子がいます。洋服は簡単にできる防寒対策のひとつです。

つねに体を温めておくことができるので、愛犬・愛猫の体調や気温によって使用するとよいでしょう。体型に合わせてオーダーメイドが可能な洋服もありますし、既製品でもデザインやサイズが豊富です。楽しみながら防寒対策ができます。子犬や子猫のうちは成長が早いので、値段が高めなオーダーメイドよりも比較的安価な既製品で対応するとよいでしょう。洋服を清潔に保つために、洗濯が可能な素材を選びましょう。

ウェアで防寒対策を

・ベッド、クッション、座布団など

愛犬・愛猫の落ち着く場所にペット用ベッドやクッション、座布団を置いてあげるのも防寒対策です。カラーもデザインもさまざまで、ボアやフリースなど暖かそうな生地を使っているものもあります。インテリア感覚でお部屋に合わせたものを選ぶのも楽しいですね。清潔を保つために、洗濯が可能な素材やカバーが付いたものを選びましょう。

また、ベッドやクッション、座布団などは内部に綿などが詰まっています。破れた場所があるとそこから綿などが出て、それを愛犬・愛猫が誤食してしまうことがあります。破れた場所がないかいつも確認し、もし破れがあれば補修するようにしましょう。

・毛布など

愛犬・愛猫が寝る場所に暖かい毛布やマフラーなどを敷くのも防寒対策です。ふかふかな感触はとても居心地がよいようです。寒ければ毛布の上に乗り、暑ければ毛布を避けて寝るので、その行動で愛犬・愛猫が寒がっているのかどうかがわかります。子ども用やペット用の小さなサイズの毛布も販売されています。清潔を保つために、洗濯が可能な素材を選びましょう。

毛布やマフラー、ストールなども防寒対策には便利です

・ホットカーペットや湯たんぽ

最近では、ペット用ホットカーペットや湯たんぽなども販売されています。使用時は使用上の注意をよく読んで、ペットの体に直接当たらないようにしましょう。低温火傷は気が付かないところで起きてしまいます。ときどき、温度や体に直接当たっていないかどうかを確認して、火傷にならないように十分注意しましょう。

湯たんぽは愛犬・愛猫が噛んで穴を空けるしまうことがあります。使用する際には穴が空いて水が漏れていないかをしっかり確認しましょう。また、ホットカーペットは電源コードを噛んでしまうと感電する危険があります。噛み癖があるようなら、電源コードにカバーを付けて防ぐようにしましょう。

・ヒーターやストーブ

防寒対策として大活躍するヒーターやストーブですが、高温部の接触や熱風にあたることで火傷をしたり、電源コードを噛むことにより感電したりと、事故が起こる可能性が大いにあります。まわりを柵でガードする、電源コードをカーペットの下に這わせる、カバーを付けるなどの工夫をして扱いには十分注意しましょう。とくに猫の場合は、高いところに上ることができるので、柵などは簡単に乗り越えてしまいますので注意が必要です。
※ストーブの上にやかんを置くと、愛犬・愛猫が倒してしまう危険があります。熱湯をかぶれば大火傷になり、重度の場合は命を落とすこともあります。

・こたつ

こたつというと童謡の「猫はこたつで丸くなる~」を思い出しますが、愛猫だけでなく愛犬にとってもよい防寒対策になります。こたつの中は密閉された空間になるので、愛犬・愛猫が入っているときには、温度は低めにしておきましょう。

また、乾燥した空間にもなりますので、肌がかなり乾燥します。フケなどが増える可能性がありますので、入りすぎには気を付けましょう。さらに、電源コードを噛んでしまうと感電する危険があります。カバーを付けて防ぐようにしましょう。

※最近はもう少ないですが、練炭を使う昔ながらの堀こたつには入れないようにしましょう。愛犬・愛猫が一酸化中毒になる危険があります。発見が遅れれば命を落とすこともあります。
こたつを利用する場合にも注意が必要です

・段ボール

段ボールはその構造から空気の層があるので、じつはとても暖かいのです。安価なので使い捨て感覚で使用できるので清潔を保てますし、重宝します。段ボールを組み立てて、その中に毛布などを敷いてあげれば、愛犬・愛猫は喜んで入ることでしょう。

冬は暖かさだけでなく、保湿が大切

・加湿機能付き空気清浄機や加湿器

暖房器具を使うと部屋の中が乾燥しがちになります。空気の乾燥は呼吸器系の病気にかかりやすくなり、愛犬・愛猫がつらい思いをしてしまうことになります。また、肌が乾燥し、フケが出やすくなることもあります。室温を20~25℃に保ちつつ、加湿機能付き空気清浄機や加湿器を使うなどして保湿対策を忘れないようにしましょう。

ただし、愛犬・愛猫が寒そうだからと、過度な防寒をすることは、余計に寒がりにしてしまう要因になります。部屋の温度はやや低めにして、洋服を着せたり、部分的に暖かい場所を用意してあげることが、快適な冬の環境になるでしょう。 しかし、加湿機能付き空気清浄機や加湿器はメンテナンスを欠かさないようにすることが大切です。つねに水に接している部分はカビが発生しやすく、できれば毎日タンクの水を交換し、清潔に保つようにしましょう。また、電源コードを噛んでしまうと感電する危険があります。カバーを付けて防ぐようにしましょう。

室内の空気は25℃が目安

・洗濯物を室内に干す

洗濯物を室内に干すだけでも乾燥対策になります。洗濯物も乾くし、電気代もかかりませんのでオススメです。

まとめ

いかがでしたか? 飼い主と同じように愛犬・愛猫も冬の寒さはつらいものです。飼い主が愛犬・愛猫の飼育環境に合った防寒対策を工夫することで、ともに暖かい冬を迎えることができます。本格的な寒さが到来する前に、「快適・安心・安全な冬支度」を進めましょう。

[編集部]