猫との暮らしで知っておきたいこと Vol.187

猫にやってはいけないこととは? 知らずにやってしまうNG行動7選

[2024/08/23 6:01 am | 編集部]

猫は私たちにとって大切な家族の一員です。しかし、猫の独特な性格や行動を理解していないと、知らず知らずのうちに猫にストレスを与えてしまうことがあります。

特に、猫が嫌がる行動を繰り返すことで、信頼関係が損なわれることも。今回は、猫との絆を保ち、よりよい関係を築くために、絶対にやってはいけない行動についてのお話です。

猫をからかう

遊んでいるときに猫をからかいたくなることがあります。しかし、避けるべき行動がいくつかあります。それは以下のような行為です。

【猫の顔に息を吹きかける】
猫は鼻が敏感なので、直接息を吹きかけられるのは不快で、ストレスや不安を引き起こす可能性があります。

【過剰なスキンシップ】
猫が放っておいてほしいときに愛情を押し付けると不快感を与え、ひっかかれたり噛まれたりすることがあります。猫の自由を尊重しましょう。

【自由を奪う】
猫は突然捕まえられたり乱暴な扱いを受けると、反応が過敏になり、警戒心や恐怖心から行動に悪影響を及ぼす可能性があります。


猫のボディランゲージを理解することが重要で、放っておいてほしいときと、触れ合いたいときを見極めましょう。猫の境界線を尊重することが、信頼関係を築く鍵です。

生活環境の危険を放置する

飼い主として、家の内外で起こりうる危険から猫を守らなければなりません。屋外には交通事故や病気など、猫にとって大きな危険があります。猫の安全を守るために、猫は室内で飼うようにしましょう。

しかし、屋内にも猫の健康と安全を脅かす可能性があります。猫に有害な食品や洗剤など、舐めたり食べてしまったりすると猫にとっては命取りになります。これらは手の届かない場所にしっかりと保管しなければなりません。

また、一部の観葉植物も猫にとって有毒です。さらに、猫は紐で遊ぶのが好きです。これらのアイテムを飲み込んでしまうと、腸閉塞などの深刻な健康問題につながる可能性があります。電源ケーブルは感電する危険があるので、保護カバーなどを併用しましょう。

退屈させる

猫が健康でいるためには、精神的な刺激と肉体的な運動が必要です。退屈は過剰な引っかき、攻撃や破壊などの望ましくない行動につながる可能性があります。

猫が楽しく夢中になれるようなさまざまなアクティビティを用意し、本能を発散できるようにしてあげることが大切です。

キャットタワーやステップなど上下運動できるアイテムを設けることで、猫は自由に運動したり冒険することができます。

獲物を模倣した電動おもちゃで体を動かし、猫が余分なエネルギーを消費できるようにします。また、パズルフィーダーなどの知育トイも精神的な刺激を与えることができます。

猫のおもちゃはずっと同じものを使い続けると飽きてしまうので、数種類をローテーションさせるなどして、猫が興味を持ち続けるよう工夫しましょう。

また、長時間放っておくことも避けましょう。現代の家猫にとって仲間とのふれあいは大切なもので、ひとりでいる時間が長くなると、孤独感やストレス、うつ病を引き起こすことがあります。

一緒にいられる時間が取れない場合は、もう1匹猫を迎えることを検討してはいかがでしょうか。また、信頼できる家族や友人であれば、留守中に猫と触れ合ったり遊んだりすることができます。

お仕置きをする

猫に怒鳴ったり叩いたりするような、ネガティブな対応をしてはいけません。猫にお仕置きをすると猫との信頼関係や絆が損なわれ、問題行動を引き起こす可能性があります。猫は、自分の行動とお仕置きを結びつけられないため、効果がありません。

その代わりに、猫におやつをあげたり、褒めたり、遊んだりすることで、望ましい行動を促します。ポジティブな関連付けが、その行動を繰り返す動機付けになります。

まれにトイレ以外で粗相していまうこともあります。その場合も叱っても意味はありません。単にトイレが気に入らなかったり、環境が悪い場合もありますが、根本的な健康問題の可能性もあります。そういった場合は、速やかに獣医師の診察を受けましょう。

抜爪(除爪)

猫は爪を使って登ったり、伸びをしたり、身を守ったりします。引っ掻くことは、猫の爪を健康な状態に保ち、爪を整えるための自然な行動です。

抜爪は不必要であるだけでなく、慢性的な痛みや行動上の問題など、身体的・心理的な問題が生じる可能性があります。

それよりも、爪とぎを用意してあげたり、定期的に爪を切ってあげましょう。そうすることで、家具やカーテンなどに対する不適切な引っ掻きを防ぐことができます。

ノミ・ダニ予防をしない

ノミやダニは厄介な存在であるだけでなく、猫に健康リスクをもたらすこともあります。これらの寄生虫は病気を媒介する可能性があり、さらにアレルギー反応を引き起こすこともあります。

これらの寄生虫を予防するためには、ノミ・マダニ予防を定期的に行いましょう。スポットオンタイプ、チュアブルタイプ、スプレータイプなど、さまざまな選択肢があります。

愛猫のライフスタイルや個々のニーズを考慮しながら、どの予防法が最適かを決めましょう。ノミとダニの早期発見は、定期的なグルーミングによっても可能です。

受動喫煙

人間と同様に、猫もタバコの副流煙によって呼吸器疾患、アレルギー、がんなどの健康問題を引き起こす可能性があります。

煙草の煙は空気よりも重く、床に落ちていきます。猫の生活空間には副流煙が溜まりやすいといえます。また、猫は毛づくろいをする習慣があるので、タバコの有害物質を体内に入れてしまいます。

特に猫が生活する空間では、決してタバコを吸わないようにしましょう。もちろん、それは家族だけでなく、来客者も同様です。

猫は毛づくろいの習慣があり、地面に近いため煙にさらされる可能性が高くなるため、家のなかで喫煙することは絶対に許可しないでください。

まとめ

猫のニーズを理解し、適切に対応することは、猫との絆を深め、健康的な生活を築くための基本です。

まずは、猫に害を及ぼす行動や状況を避けることが、安全で幸せな環境を作るための第一歩です。猫が嫌がることや避けるべき行動を把握することで、快適で愛情に満ちた猫に優しい環境を整えることができます。

これらのポイントを押さえれば、猫との関係がよりよいものになり、健康で幸せな生活が送れるでしょう。

[編集部]