太鼓判ブリーダー日記Vol.91

ボク、番犬になれなかったよ……

[2021/12/30 6:01 am | Cattery Amangroup/阪根美果]

わが家の愛犬のジギーベイとリーティラは毎朝、庭に出てトイレを済ませます。最近は朝早いと非常に寒いので、少し遅めの時間にしています。先日、いつものように庭に出ると、裏山から「キーッ、キーッ」という声や「ガサガサ」と何かが動く音が聞こえます。よく見ると野生のサルの群れでした。木に登っていたり、日向ぼっこしながら毛繕いをしたり、10匹くらいの姿が確認できました。小さな子ザルがお母さんの背中にしがみついているのも見えました。「うわ、サルだ」。あまりにみんなで寛いでいるので、まるで動物園のサル山を眺めているような気分になりました。

移住前にリフォームのためにこの家に来た際、近くで何匹か見かけたことがありました。近所の人に聞くと、「ときどき山から下りてきては畑から農作物を採っていくのよ。あちこちを移動しているみたいだよ」ということでした。私が移住してから半年経ちますが、初めて見かけたので久しぶりにこのあたりに来たのかもしれません。

トイレを終えたリーティラが、サルに気が付いて「ワンワン」と吠えだしました。リーティラは怖がりのうえによそ者が大嫌いなので、家のなかにいても誰かが来ると番犬のように吠えます。普段は2~3回で鳴きやむのですが、この日は相手がサルということもあってか吠え続けました。

「おっ、サルを追い払うつもりなのかな?」とリーティラを頼もしく思ったのです。しかし、サルたちは逃げるのかと思いきや次から次へと木に登り、鳴いているリーティラのことを見に来たのです。「なんだ、なんだ」という感じです。私は思わず笑ってしまいました。もしかしたら、犬のことをあまりよく知らないのか?

そのうち、ボス猿でしょうか1匹のサルが、大きな声で鳴きながら木を揺らし始めました。危険を察知して威嚇を始めたのでしょう。するとリーティラは鳴くのをやめて、そそくさと玄関のほうへ。玄関を開けると急いで自分の部屋に戻っていきました(笑)。残念ながら、彼は番犬にはなれなかったようです。サルの群れは山に帰っていきました。

信楽に移住してからは、私をはじめ愛猫・愛犬も今までになかった新しい体験をしています。大自然に囲まれて生活することの穏やかさや豊かさを感じています。2021年は私たちにとって大きな変化の年でした。2022年には、どんな新しい体験が待っているのかと考えるとワクワクします。楽しい日々をお伝えできたらいいなぁと思っています。

皆さんも良いお年をお迎えください!

[Cattery Amangroup/阪根美果]