第18回JAPANドラッグストアショーが、3月16日(金)~18日(日)幕張メッセで開催されました。4日間合計で約13万人の来場者で盛り上がりました。出展ゾーンのなかに、「ペットケアゾーン」がありましたので、レポートをお届けします。
ゾーンの中でもっとも広いスペースだったのが、ペットフード・用品の総合卸ジャペルでした。ペットフード、飲料、サプリメント、アクセサリーや各種ケア用品など、さまざまな商品を幅広く展示していました。
ライオン商事は、記事でも紹介した「ニオイをとる紙の猫砂」や「ペットキレイ」、オーラルケアの「PETKISS」などのサニタリー、ケア商品が展示されていました。来場者が興味を持って話を聞いていたのが、新製品のシャンプータオル「クイック&リッチ トリートメントインシャンプータオル」でした。説明員によると、散歩のあとやトリミングサロンに行くまでのケアとして愛用者が増え、毎年10%ほど成長しているようです。
ユニ・チャームは、キャットフード「銀のスプーン」シリーズと、「デオシート」や「デオトイレ」、「マナーウエア」などのサニタリー商品を展示していました。
ペット用品ではありませんが、トイレや流し台の洗浄剤、害虫対策などの日用品を扱うウエ・ルコが展示していた「蛙田シリーズ」。コバエとりの「蛙田捕太郎」と虫よけの「蛙田よけ太郎」です。これからの時期は、蚊やコバエが多くなります。でも、ペットに害がありそうと殺虫剤を使っていない方も多いと思います。「蛙田シリーズ」は天然成分を使用しているので安心です。また、サイトでも「蛙田祭り」と題しておもしろい企画が開催されています。
同時に開催されていたのが、日本ヘルスケア協会による「LIFE STYLE VISION(ライフスタイルビジョン)」です。超高齢社会における健康寿命延伸とライフスタイルを提案しています。そのなかの、ペットの共生によるヘルスケア普及推進部会が会員社と共同でブースを出していました。
展示とともに「ペットクイズ王大会」も開催されていました。簡単なものや少し難しいものまで、犬や猫についてのためになる問題が出題されていました。多くの参加者の中から見事全問クリアすると、「ペット博士号」の認定証が授与されました。
以前、記事でも紹介したシャープと大阪府立大学による研究「犬の気持ちの解明に一歩前進?! 」も、実際に使用されたウェアラブルセンサーと実際の測定イメージを展示していました。シャープでは、このセンサーと独自のアルゴリズムによるモニタリングシステムを、動物病院や企業などへ提供することで、用品やサービス、未病やしつけなどにも役立ててほしいとしています。
確かに、ペット用品やサービス、さらに住宅にいたっても「共生」を謳ったものが多く見られます。しかし、その多くは通説や想定、人間の自己満足でつくられているものばかりです。今後はこうしたテクノロジーによる実際の「計測」で導き出されたエビデンスによって、本当にペットにも満足の高いものが登場するのではないでしょうか。人間だけでなく、ペットの気持ちがデータでわかる。それこそが真の「健康寿命をのばす共生」なのだと考えさせられました。