犬猫の平均寿命は過去最長に! 犬種・猫種ごとになりやすい病気も。アニコム「家庭どうぶつ白書2022」

[2022/12/19 6:00 am | 編集部]

アニコム ホールディングスは、ペット保険の保険金請求データや、独自のアンケート調査の結果をまとめた世界最大規模のペット統計データ集「家庭どうぶつ白書2022」を公開しました。

犬と猫の平均寿命を調査したところ、犬は14.1歳、猫は14.4歳と、いずれも過去最長の結果となりました(調査を開始した2008年以降のデータによる)。少しずつペットの長寿化が進んでいることがわかります。

猫の契約頭数が増加していることに伴い、最新の「家庭どうぶつ白書2022」では、初めて猫種別の疾患統計を掲載しました。人気の猫8品種について、かかりやすい・かかりにくい病気のデータを紹介しています。

一例として、混血猫は「歯周病/歯肉炎」や「肝酵素上昇」がほかの猫種に比べて多く見られる一方、スコティッシュ・フォールドは「関節炎」や「弁膜症」、アメリカン・ショートヘアーは「腎結石」や「心筋症」にかかりやすく、品種によって気を付けるべき病気が異なることがわかります。

また、犬についても、従前どおり人気の30品種についてのデータを掲載しています。

疾患統計以外にも自社で独自に行ったアンケート調査の結果やフードの開発事業、腸内フローラの多様性と健康度に関する研究成果といった取り組みを掲載しています。

ペットとの防災の項では、「防災対策として、どうぶつのために行っていること」のアンケート結果を紹介しています。防災対策は「特に実施していない」が20%であることから、およそ80%の人が何らかの対策を行っていることがわかります。一方で、避難訓練に実際に参加したことがある人は2%に留まりました。

「家庭どうぶつ白書」は、アニコムが10年以上にわたって分析したデータをまとめています。データは、言葉を話せないどうぶつの声を聞くための手段でもあります。たとえ人間の言葉で会話ができなくても、彼らの情報をデータという形に“翻訳”することで、どうぶつの声を聞き、その先の健康を守りたいという想いが込められています。

[編集部]