東芝、一年後の白さが違う! ウルトラファインバブル洗浄搭載の縦型洗濯乾燥機
ペット用品とは少し離れますが、注目したのは洗濯機ではなく、「ファインバブル」という技術です。この「ファインバブル」は日本発の革新的技術で、世界をリードしています。ここ最近、テレビなどでも取り上げられるようになり、ご存じの人も多いかもしれません。
さて、この「ファインバブル」ですが、なにがスゴいのかというと、バブル=気泡の特徴を利用することで化学物質などを使わずに、いろいろな機能を液体に付加できることにあります。
具体的には、今回の東芝の洗濯機をはじめとした「洗浄分野」のほか、「美容分野」「食品分野」「農業分野」「水産分野」「医療分野」など産業の発展に期待されています。
すでに活用事例もあります。たとえば、去年開催されたリオ五輪。日本の選手村のお風呂はファインバブルを利用した炭酸水でした。簡単にいうと、血管を拡張させることで疲労回復を早められるというものです。日本代表選手の活躍はこんな技術に支えられていたのかもしれません。もちろん、一般での利用も始まっています。美容分野では、「気泡風呂」「ヘッドスパ」「ナノテク化粧品」などが有名です。エステや美容院などで体験され人もいらっしゃるのではないでしょうか。
ペット産業でも、ペットサロンに行くとマイクロバブルが見られるようなりました。このマイクロバブルも「ファインバブル」に分類されます。マイクロバブルの気泡の大きさは1μm~100μmと少し幅があります。比較対象としては、スギ花粉が約30μm、黄砂が500nm~5μmです。水は白濁していて、気泡も目で見ることが可能で、ゆっくり上昇しつつ水中で消滅します(1m浮上するのに約12分)。
そして、今回の東芝の洗濯機で採用しているのが「ウルトラファインバブル」です。ファインバブルにあっても、注目はこちらのほうです。気泡の大きさは、なんと数十nm~1μmで目で見ることはできません。水も無色透明です。そして、気泡が小さいので、水圧により水中で微細振動(ブラウン運動)をしながら消滅せずに留まっています。
先日、このウルトラファインバブルに炭酸を加えた発生機の発表がありました。人間が洗髪でテストしましたが、シャンプーやリンスを使わずに汚れを浮かし洗い流すというもので、体験されたみなさんは驚きだったようです。これは、ペットにも使えます。これまではサロンでしか体験できなかったものが、自宅で手軽にできるのです。もちろん、人間用ですので、飼い主のみなさんとペット、家族みんなで使えるのが嬉しいですね。ペトハピでも取材したので、より詳しい情報を追加取材していますので、またご紹介できると思います。