愛犬の骨や関節のトラブルを防ぐ、賢い床材選びのポイント

[2015/11/17 6:00 am | 編集部]

Q:家の床がフローリングで犬がよく滑っています。このままだと何か影響がありますか?

A:骨や関節のトラブルの要因になることがあります。

犬は地面を歩くとき、爪をスパイクのように上手に引っ掛けて歩いています。フローリングは表面がツルツルで滑るので犬にとっては歩きにくい素材なのです。部屋で遊んでいるとき、飼い主の帰宅で玄関までダッシュしたとき、ジャンプして着地したときなど、「危ない!」と思う瞬間がたくさんあります。肥満気味や高齢になるほどその心配が増していきますので、早めの対策をオススメします。対策にはカーペットやコルクマットなどを部屋全体に敷き詰める、あるいは犬がとくに滑りやすいところに部分的に敷くといいでしょう。素材選びのポイントは下記のとおりです。

01:裏面に吸着力がありずれにくいもの
02:汚れた部分だけ洗えるもの
03:消臭作用のあるもの
04:毛が表面に絡まらないこと
05:クッション性の高いもの
06:防ダニ加工されているもの
07:防水加工されているもの

犬が毎日過ごす場所ですから、品質にこだわって選びましょう。

Q:マイクロチップは入れた方がいいでしょうか?

A:害はないので入れた方がいいでしょう。

マイクロチップはアメリカやヨーロッパでは広く知られていますが、日本では普及が遅れています。国が直接管理するシステムが構築されていないため、日本獣医師会がデーターベースを管理しています。マイクロチップには犬の身元に関する情報が入っています。迷子などになったときにはリーダー(読み取り装置)があれば身元がわかり、無事に飼い主のもとへ帰ることができるのです。

チップは直径2mm、長さ10mm程度の円柱形をしていて、犬の肩甲骨あたりの背中の皮下に注射器で埋め込みます。マイクロチップのメーカーは複数ありますが必ずISOの国際基準を満たしているものを選びましょう。

マイクロチップの最大のメリットは身元が確認できることです。それにより不幸な処分や飼い主の無責任な行動を防止できることになります。ただ、現在は普及率の低さからまだまだメリットが生かされていないのが現状です。盗難防止にはならない、リーダーがない病院が多い、他社のチップは読み取れない、個人情報漏えいの可能性があるなど、早急に国がシステムを構築することが望まれています。

Q:避妊去勢手術はいつごろしたらいいでしょうか?

A:かかりつけの獣医師に相談しましょう。

基本的にしっかりとした体格に成長していれば、生後6カ月くらいがよいと言われていますが、獣医師により考え方が違います。そろそろかなと思ったら、かかりつけの獣医師に相談することをオススメします。

Q:万が一のときのために、ペット保険には入っておいた方がいいでしょうか?

A:保険加入は飼い主の考え方次第です。

人間の保険と同様に、ペットの保険の商品もかなり充実してきました。医療費の保障が50%、70%、90%など、掛け金により大きな保障も得られます。また、手術等の保障に特化した商品も出てきました。保険会社により掛け金や保障額が違うので、比較検討するといいでしょう。ペットの年齢も考慮しながら、検討してください。犬のために、毎月貯金をするのもひとつの方法です。保険に加入するかしないかは、飼い主の考え方次第でしょう。

Q:食糞してしまうのですが、どうしたらいいでしょうか?

A:うんちをしたらすぐ片づけましょう。

食糞にはいろいろな原因があります。ひとつはおいしい食事にあります。最近のドッグフードは栄養価が高く、うんちになってもまだ栄養が残っているため、犬が食べてしまうのです。この場合は、消化のいいドックフードに変えてみると効果があるかもしれません。また、自分のものに対する所有欲が高い犬の性格も食糞の原因になりがちです。この場合は、家族内の順位付けのしつけをしっかりすることで解消されることがあります。そのほか、うんちそのものが嫌なものと思わせるために、うんちをしたらタバスコなどをかける方法もあります。いずれにしても、うんちをしたらすぐに片づけることが大切です。

[編集部]