犬の爪切り、耳掃除、歯磨きはどんな頻度でどうしたらいいの?

[2015/11/11 6:00 am | 編集部]

Q:爪切りはした方がいいのでしょうか?

A:はい、爪切りはとても大切です。

犬の爪は思っているよりも早く伸びます。散歩の量や歩き方の癖、また小型犬か大型犬かなど犬の体格にも関係するので個体差があります。実は犬の爪切りはとても大切なのです。伸びたままにしておくと折れたり割れたり、肉球に食い込んで化膿したり、カーペットやケージの柵などに引っかかって取れなくなることもあります。

また四肢の爪の長さが違うとバランスを崩し、歩くときに足を痛めてしまうこともあります。小型犬や散歩の頻度が少ない犬は2週間に1度くらい、大型犬や散歩の頻度が多い犬は、1カ月に1度を目安に切ることをオススメします。初めて犬の爪を切る場合はどこまで切ればいいか不安に思うでしょう。また深爪をしてしまうと犬も痛い思いをして、次回は爪切りを見ただけで逃げまわってしまうかもしれません。不安なときは獣医師など専門家に相談をして切ってもらうか、爪を切るところを見せてもらうといいでしょう。

Q:耳掃除はどんなときに必要ですか?

A:表面的な汚れは耳掃除の合図です。

表面的な汚れが目立ったときには耳掃除が必要です。頻度は1週間に1~2回です。たれ耳や耳の毛が長い犬種はとくにケアが必要になります。犬の耳は大変デリケートです。ゴシゴシこすってしまうと耳の中が傷つき外耳炎になってしまいます。指にカット綿やウェットティッシュなどを巻いて、指が届く範囲だけきれいに拭き取りましょう。綿棒などで耳の中(内耳)まできれいにするのはオススメしません。鼓膜を痛めてしまったり、汚れを奥に押し込んでしまったりすることがあるからです。

耳の中の汚れを取るには洗浄液を使用します。耳の中に数滴たらして耳の根元あたりをつまんでマッサージをします。クチュクチュと音がしたら上手にマッサージができている証拠です。汚れが浮いてくるまでしばらく続けます。手を放すと犬は自然に首を振るので、飛び散った汚れや耳のふちなどをカット綿やウェットティッシュで拭き取りましょう。水分が残らないように注意してください。初めての耳掃除は不安があると思います。どんな洗浄液を使用したらいいかなど、獣医師や専門家に相談をするといいでしょう。

Q:歯磨きはした方がいいのでしょうか?

A:歯周病予防に歯磨きは必要!

犬も近年では人間同様に歯周病になる犬が増えています。歯周病がひどくなると抜歯などの手術の必要が生じます。そうなる前にきちんと予防をしてあげましょう。

歯周病を予防するために効果を発揮するのは歯磨きです。しかし、犬に歯磨きをするのはなかなか困難です。まずは口の周りを触られることに慣れてもらいます。その後、口の中に指を入れ、歯や歯茎を触られることに慣れてもらいます。次に、ガーゼを指に巻いて、歯の表面をゆっくりと磨いてみます。これがクリアできたら初めて歯ブラシを使います。小刻みにゆっくりと磨きます。1日1回を習慣にしましょう。

どうしても歯ブラシが苦手な犬は、ガーゼで磨くか、それも苦手なら口腔内ケア用品を使ってみることをオススメします。1滴垂らせばOKというすぐれものの商品もあります。歯磨きほどの効果はありませんが、歯垢をつきにくくする効果はあります。無理をすると犬に苦痛を与え、飼い主が嫌われることになります。焦らずゆっくり、犬の様子を観察しながら進めるといいでしょう。すでに歯石が付着している場合は、獣医師などの専門家に相談してみましょう。

Q:目ヤニがよく出るのですが、どのようにケアしたらいいでしょうか?

A:カット綿で拭いてあげましょう。

目ヤニを放っておくと涙ヤケで毛色が変わってしまったり、細菌がたまって目の病気にかかってしまったりすることがあります。気がついたらカット綿などで拭いてあげましょう。汚れがひどく固まってしまった場合は、無理に取ると毛まで抜けてしまいます。犬が痛い思いをしないよう、カット綿を少し濡らして拭いてあげるといいです。

とくに鼻の短い犬種は涙管が短く詰まりやすいために、食事の後など涙がこぼれやすくなります。また、やや眼球が突出している犬種は構造上ゴミが入りやすいので、目ヤニや涙がこぼれていたり、ゴミが入ってしまったりしたら、目薬をさしたり早めに拭いてあげたりしましょう。

[編集部]