犬のしつけは早すぎることはありません。今すぐ始めましょう

[2015/11/05 7:00 am | 編集部]

Q:子犬を迎えたのですが、いつからしつけはスタートしたらいいでしょうか?

A:今すぐ始めましょう。

人間との共生に必要な生活習慣を身につけさせるのに「早過ぎる」ということはありません。子犬を迎えたその日から始めるといいでしょう。ただ、子犬の体調を見ながら進めることが大切です。最初は数分からスタートして徐々に時間を延ばしていきます。長過ぎるのもよくありません。できてもできなくても、10分間なら10分間だけと時間を決めて行うといいでしょう。あせらず繰り返し教えることで、それが習慣となっていきます。

しつけは「人間との共生に必要な基本的なルール」と「他人に迷惑をかけないマナー」のふたつの目的で行われるべきだと言われています。いずれにしても「よいことをしたら褒める、悪いことをしたら叱る」これがしつけの基本です。犬は家族をひとつの群れとして考え、順位づけをします。どんな場合でも人間が優位であることを教えるよう、ときには厳しく接することが必要です。

ただ、しつけにはその犬の性格や飼い主との関係が大きく影響してきます。しつけの方法がひとつではないのはそのためです。うまくいかない場合は、その犬の性格を見ながら有効なしつけの方法を見つけていきましょう。

Q:なかなかトイレを覚えてくれないのですが、どのように教えたらいいでしょうか?

A:叱らず根気よくが基本!

トイレのしつけにはどんな方法でも根気が必要です。トイレのしつけの一例を紹介します。まず、トイレに子犬を連れて行き、様子を観察して用を足すのを見届けます。きちんとできたらケージやサークルの扉を開けて、子犬を外に出してしばらく遊ばせます。このとき、子犬が自分でトイレに行けるように、扉は開けたままにしておきます。30分くらいしたらまたトイレに連れて行きます。なかなかしないようなら、扉を閉めてするまで待ちます。おしっこやうんちをしたら大げさ過ぎるくらいに褒めてあげましょう。そしてまたケージやサークルの扉を開けて、子犬を外に出して遊ばせます。トイレを教えるのはこの動作の繰り返しです。根気がいることですが、あちこちでしてしまわないよう、しっかりと教えることが大切です。

「床の匂いを嗅ぎながらウロウロする」というのがおしっこ・うんちの合図です。注意して見ているとわかります。その場合はすぐにトイレに連れて行きます。もしトイレ以外の場所で粗相をししまった場合には、匂いが残らないように十分に拭き取ってください。匂いが残っているとそこをトイレと勘違いしてまたしてしまいます。

大切なのは決して犬を叱らないこと。ここで叱ってしまうと「おしっこやうんちをすることが悪いこと」だと認識して、長時間の我慢をしてしまいます。健康を害する可能性もありますので、叱らないであげましょう。

Q:食事の時に「マテ」と「ヨシ」を教えるにはどうしたらいいでしょう?

A:食事のしつけは服従訓練のひとつです。

食事のしつけは正しい食事習慣を身につけるために大切なものです。人間の食べるものをほしがったり、隠れて盗み食いをしたり、落ちているものを拾い食いしたりしないようにしっかりと教えましょう。

食事のしつけの一例をご紹介します。まず犬を座らせ向き合います。フードの入った食器を置いて「マテ」と言いながら手のひらを犬の顔の前にかざします。動くことなくしっかりと待っていられたら「ヨシ」と言って食べさせます。待つことができない場合はすぐにフードを取り上げて、できるまで同じことを繰り返します。食事のしつけは毎日繰り返し行い、習慣にしていきましょう。

Q:来客時に吠えたり、騒いだりするので「ハウス」を教えたいのですが、どうしたらいいでしょうか?

A:おとなしくしていられるよう、繰り返し教えましょう。

来客には犬が嫌いな人もいますので、吠えたり騒いだりすると困りますよね。「ハウス」と言ったらケージやサークルに入っておとなしくしていられるように教えることが大切です。

「ハウス」の教え方の一例をご紹介します。ます、犬をケージやサークルの前に連れて行き、「ハウス」と言って中に入れます。犬が嫌がっても中に入れ、入ったら褒めてあげます。すぐに出てしまうときは「ダメ」と言って、同じことを繰り返します。中で待っていられるようになるまで教えましょう。

Q:名前を呼んだら来るようにしたいのですが、どうしたらいいでしょうか?

A:ちゃんと来たら大げさに褒めてあげましょう。

どんな状況でも名前を呼んで「コイ」と言ったら、飼い主のところへ来るようにしつける必要があります。散歩でリードが外れてしまったときなど、緊急時に大いに役立ちます。「コイ」と呼んで飼い主のところへ来たら大げさに褒めてあげましょう。初めのうちは少量のおやつを与えてもいいでしょう。何度も繰り返し、100%できるようになったら、おやつなしでも来るようにしつけていきましょう。

[編集部]