歯の健康を保つため、猫も歯磨きをしましょう!

[2015/10/21 7:00 am | 編集部]

Q:爪切りはした方がよいのでしょうか?

A:はい。被害が少なくて済みます。

爪とぎの被害を抑えるには爪切りは欠かせません。家具や壁、建具のほか、猫同士や飼い主のひっかき傷などの被害を防ぐことができます。また伸びたままにしておくと、折れたり割れたり、肉球に食い込んで化膿したりしてしまいます。前足は伸びやすいので2週間に一度くらい、後ろ足は3週間に一度くらいを目安に切ることをオススメします。

初めて猫の爪を切る場合、どこまで切ればいいか不安に思うでしょう。鋭利な先端部分を少しカットするだけで大丈夫です。切っていいのは白っぽく透明な部分だけです。ピンク色の部分を切ってしまったら深爪です。深爪をしてしまうと猫も痛い思いをして、爪切りを見ただけで逃げまわるようになってしまうことがあります。不安なときは獣医など専門家に相談をして切ってもらうか、実際に爪を切るところを見せてもらうといいでしょう。

Q:耳掃除はどんなときに必要ですか?

A:表面的な汚れは耳掃除の合図です。

表面的な汚れが目立ったたら掃除が必要です。指にカット綿やウェットティッシュなどを巻いて、指が届く範囲だけきれいに拭き取りましょう。綿棒などで耳の中(内耳)まできれいにするのはオススメしません。なぜなら、猫の内耳は形状が特殊で粘膜がとても柔らかいので、綿棒で傷つけてしまう可能性があるからです。汚れがひどいときには耳ダニがいたり、炎症を起こしたりしている場合がありますので、早めに獣医の診断を受けましょう。

Q:歯磨きはした方がいいのでしょうか?

A:歯周病予防に歯磨きは必要!

野生の猫と違い、飼い猫はやわらかいウェットフードや食べやすいサイズのドライフードを食べています。そのため、近年では人間同様に歯周病になる猫が増えています。歯周病がひどくなると抜歯などの手術の必要が生じます。そうなる前にきちんと予防をしてあげましょう。

歯周病を予防するために効果を発揮するのは歯磨きです。しかし、猫に歯磨きをするのはなかなか困難です。まずは口の周りを触られることに慣れてもらいます。その後、口の中に指を入れ、歯や歯茎を触られることに慣れてもらいます。次に、ガーゼを指に巻いて、歯の表面をゆっくりと磨いてみます。これがクリアできたら初めて歯ブラシを使います。小刻みにゆっくりと磨きます。1日1回を習慣にしましょう。

どうしても歯ブラシが苦手な猫は、ガーゼで磨くか、それも苦手なら口腔内ケア用品を使ってみることをオススメします。1滴垂らせばOKというすぐれものの商品もあります。歯磨きほどの効果はありませんが、歯垢をつきにくくする効果はあります。無理をすると猫に苦痛を与え、飼い主が嫌われることになります。焦らずゆっくり、猫の様子を観察しながら進めるといいでしょう。すでに歯石が付着している場合は、獣医などの専門家に相談してみましょう。

Q:目ヤニがよく出るのですが、どのようにケアしたらいいでしょうか?

A:カット綿で拭いてあげましょう。

人間も目ヤニが出るように、猫も同じように目ヤニがでます。放っておくと涙の成分で目の周りの毛が変色する「涙やけ」をおこしたり、細菌がたまって目の病気にかかってしまったりすることがあります。気づいたらカット綿などで拭いてあげましょう。汚れがひどく固まってしまった場合は、無理に取ると毛まで抜けてしまいます。猫が痛い思いをしないよう、カット綿を少し濡らして拭いてあげるといいでしょう。

特に鼻の短い種類の猫は、涙管が短く詰まりやすいために食事の後など涙がこぼれやすくなります。目ヤニや涙がこぼれているときには、できるだけ早めに拭いてあげましょう。

Q:肉球の間からはみ出した毛は切った方がいいのでしょうか?

A:特に切る必要はありません。

短毛種の場合はそれほど目立ちませんが、長毛種の場合ははみ出している毛が気になることがあると思います。通常は切る必要はありませんが、高齢猫や太っている猫で、滑って怪我をする可能性がある場合は、切ってあげるといいでしょう。ただし、ハサミで切るのは避けてください。猫が急に動いて肉球を切ってしまうことがあります。安全のためペット用のバリカンを使いましょう。心配な場合は獣医に相談することをオススメします。

[編集部]